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公開番号2024129701
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-27
出願番号2023039064
出願日2023-03-13
発明の名称補修材の負圧注入工法および装置
出願人有限会社 ダイヤモンド技建
代理人個人
主分類E04G 23/02 20060101AFI20240919BHJP(建築物)
要約【課題】従来の補修材の加圧注入工法やピンニング工法における課題を解消し得る、補修材の負圧注入工法および装置を提供する。
【解決手段】建物や部材に生じたクラック4の表面に沿ってクラック4の表面全体を塞ぐように密着シール材7を密着させ、クラック4の1つの箇所を注入孔5として補修材14入りのシリンダ13をセットし、クラック4の別の箇所を吸引孔6として真空ポンプ18に接続された吸引パイプ12をセットし、シリンダ13内の補修材14を注入孔5に低圧で注入しながら真空ポンプ18を作動させて吸引孔6から空気を吸引し、これによりクラック4内部を負圧にして注入した補修材14をクラック4内部に行き渡らせ、補修する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
建物や部材に生じたひび割れの表面に沿って当該ひび割れの表面全体を塞ぐように密着シール材を密着させる工程と、前記ひび割れの1つの箇所を注入孔として補修材入りのシリンダをセットする工程と、前記ひび割れの別の箇所を吸引孔として真空ポンプに接続された吸引パイプをセットする工程と、前記シリンダ内の補修材を前記注入孔に低圧で注入しながら真空ポンプを作動させて前記吸引孔から空気を吸引し、これによりひび割れ内部を負圧にして、注入した補修材をひび割れ内部に行き渡らせる工程を含むことを特徴とする補修材の負圧注入工法。
続きを表示(約 900 文字)【請求項2】
補修材の注入圧力が0.01~0.3MPaの低圧であることを特徴とする請求項1記載の補修材の負圧注入工法。
【請求項3】
真空ポンプによる吸引圧力が-0.01~-0.7MPaの負圧であることを特徴とする請求項1記載の補修材の負圧注入工法。
【請求項4】
建物や部材に一の面から反対の面にかけて内部を貫通するように生じた貫通ひび割れのそれぞれの表面に沿って当該貫通ひび割れの表面全体を塞ぐように密着シール材を密着させる工程と、前記貫通ひび割れの一の面における1つの箇所を注入孔として補修材入りのシリンダをセットする工程と、前記貫通ひび割れの反対の面における1つの箇所を吸引孔として真空ポンプに接続された吸引パイプをセットする工程と、前記シリンダ内の補修材を前記注入孔に低圧で注入しながら真空ポンプを作動させて前記吸引孔から空気を吸引し、これによりひび割れ内部を負圧にして、注入した補修材をひび割れ内部に行き渡らせる工程を含むことを特徴とする補修材の負圧注入工法。
【請求項5】
建物や部材に生じたひび割れの1箇所に座金を介して注入孔としてセットされる補修材入りのシリンダと、前記ひび割れの別の1箇所に座金を介して吸引孔としてセットされる吸引パイプと、当該吸引パイプに接続された真空ポンプと、前記ひび割れの注入孔となる箇所および吸引口となる箇所を除く残りのひび割れの表面を覆うように密着される1又は複数の密着シール材を有することを特徴とする補修材の負圧注入装置。
【請求項6】
建物や部材に生じた複数のひび割れのそれぞれの1箇所に座金を介して注入孔としてセットされる補修材入りの複数のシリンダと、前記複数のひび割れのそれぞれの別の1箇所に座金を介して吸引孔としてセットされる複数の吸引パイプと、当該複数の吸引パイプに接続された真空ポンプと、前記複数のひび割れの注入孔となる箇所および吸引口となる箇所を除く残りのひび割れの表面を覆うように密着される1又は複数の密着シール材を有することを特徴とする補修材の負圧注入装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、建物の外壁に生じるクラックなどのひび割れに補修材を注入してひび割れを補修するための補修材の負圧注入工法および装置に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
建物の外壁の表面にクラックなどのひび割れが生じた場合、その補修工法としては、従来より、(1)クラックに沿って一定間隔に注入口となる座金とシリンダを取り付け、クラックの隙間はシーリング材で塞ぎ、シリンダ内に補修材(エポキシ樹脂)を注入し、時間をかけてシリンダ内の補修材を低圧でクラックに注入し、補修材が硬化したらシリンダと座金、シーリング材を撤去する加圧注入工法、(2)アンカーピンを併用し、補修材の注入後、アンカーピンを挿入するピンニング工法等が知られている(特許文献1~特許文献3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開昭62-215773号公報
特開2002-339578号公報
特開2007-2442号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、(1)の加圧注入工法は、シリンダ内からクラック内に注入される補修材がクラック表面の隙間から漏れ出ることがないようにクラックの隙間を塞ぐシーリング材を十分な密着強度でクラック表面に貼り付ける必要があり、クラック内の補修材の硬化後、シーリング材を撤去しようとすると、表面の塗装面まで一緒に剥がれるという課題があった。塗装面が剥がれると、当該部分を後から補修する必要が生じ、また、その場合、塗装面の補修跡が周囲の塗装面との間で色違いとして残ってしまうという別の課題もあった。(2)のピンニング工法はアンカーピンを併用するためアンカーピン用の孔を外壁に穿孔するため仕上げ後の美観を損ねるという課題があった。
【0005】
本発明は、以上の事情に鑑みてなされたもので、従来の補修材の加圧注入工法やピンニング工法における課題を解消し得る、補修材の負圧注入工法および装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明に係る補修材の負圧注入工法は、建物や部材に生じたひび割れの表面に沿って当該ひび割れの表面全体を塞ぐように密着シール材を密着させる工程と、前記ひび割れの1つの箇所を注入孔として補修材入りのシリンダをセットする工程と、前記ひび割れの別の箇所を吸引孔として真空ポンプに接続された吸引パイプをセットする工程と、前記シリンダ内の補修材を前記注入孔に低圧で注入しながら真空ポンプを作動させて前記吸引孔から空気を吸引し、これによりひび割れ内部を負圧にして、注入した補修材をひび割れ内部に行き渡らせる工程を含む、ことを第1の特徴とする。
【0007】
本発明は、注入孔にセットしたシリンダから補修材をひび割れ内部に低圧で注入すると同時に吸引孔から真空ポンプによりひび割れ内部を真空吸引することで補修材をひび割れ内部に確実に行き渡らせることができる。ひび割れ表面を塞ぐ密着シール材は、従来のようにひび割れ表面に強く貼り付けなくても、真空ポンプの作動によりひび割れ表面に確実に密着し、補修材をひび割れ内部に確実に行き渡らせる。
【0008】
一方、ひび割れ内部の補修材の硬化後、真空ポンプを停止すると、ひび割れ表面を塞ぐシール材は容易に撤去することができ、撤去の際にひび割れ表面の塗装面を一緒に剥がすことがない。
【0009】
本発明に係る補修材の負圧注入工法は、補修材の注入圧力が0.01~0.3MPaの低圧であることを第2の特徴とする。
【0010】
補修材を0.01~0.3MPaの低圧で注入することにより、ひび割れの拡大やタイルの剥離を防ぐことができる。0.01MPa未満であれば補修材をひび割れ内部に確実に注入することが難しく、0.3MPaを超えるとひび割れの拡大やタイルの剥離のおそれがある。
(【0011】以降は省略されています)

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