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公開番号2024129668
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-27
出願番号2023039017
出願日2023-03-13
発明の名称X線検査装置及びその制御方法
出願人オムロン株式会社
代理人弁理士法人秀和特許事務所
主分類G01N 23/04 20180101AFI20240919BHJP(測定;試験)
要約【課題】検査時間を短縮することとX線漏洩しないことを両立させる。
【解決手段】X線によって撮像された画像情報に基づいて被検査物の検査を行うX線検査装置であって、被検査物を搬送する搬送手段と、X線源と、検査時におけるX線源及び被検査物を少なくとも含む撮像室と、撮像室内からのX線を遮蔽するとともに、撮像室内に被検査物を搬出入する搬送開口部が開口する撮像室壁と、X線が放射される方向に開口する開口部を有し、X線を遮蔽し得る材料で構成された、X線源を収容する箱体と、X線を遮蔽し得る材料で構成され、開口部を開閉可能に設けられた蓋体と、箱体に対する蓋体の位置、姿勢又は形状の少なくともいずれかを制御して、開口部を開閉する開閉制御部と、を備え、開閉制御部は、被検査物が、撮像室内に搬入され、又は、撮像室内から搬出されるときには、蓋体によって前記開口部を閉じていることを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
被検査物に照射されるX線によって撮像された画像情報に基づいて前記被検査物の検査を行うX線検査装置であって、
前記被検査物を前記X線検査装置内で搬送する搬送手段と、
前記X線を放射するX線源と、
検査時における前記X線源及び前記被検査物を少なくとも含む撮像室と、
前記撮像室内からのX線を遮蔽するとともに、前記撮像室内に前記被検査物を搬入し又は該撮像室内から該被検査物を搬出する搬送開口部が開口する撮像室壁と、
前記X線が放射される方向に開口する開口部を有し、該X線を遮蔽し得る材料で構成された、前記X線源を収容する箱体と、
前記X線を遮蔽し得る材料で構成され、前記開口部を開閉可能に設けられた蓋体と、
前記箱体に対する前記蓋体の位置、姿勢又は形状の少なくともいずれかを制御して、前記開口部を開閉する開閉制御部と、
を備え、
前記開閉制御部は、
前記被検査物が、前記撮像室内に搬入され、又は、該撮像室内から搬出されるときには、前記蓋体によって前記開口部を閉じていることを特徴とするX線検査装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記蓋体は、前記X線検査装置内の所定位置に設けられ、該所定位置に移動した前記箱体の前記開口部を開閉することを特徴とする請求項1に記載のX線検査装置。
【請求項3】
前記蓋体は、前記箱体に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のX線検査装置。
【請求項4】
前記搬送開口部を開閉し、前記X線を遮蔽し得る材料で構成された搬送開閉部と、
前記搬送開閉部を制御して、前記搬送開口部を開閉する搬送開閉部制御部と、
を備え、
前記開閉制御部は、
前記搬送開口部が開いているときに、前記蓋体によって前記開口部を閉じていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のX線検査装置。
【請求項5】
前記X線源の管電圧を制御するX線源制御部を備え、
前記X線源制御部は、前記蓋体によって前記開口部が閉じている期間及び前記被検査物に前記X線を照射している期間を含め、前記管電圧をオンすることを特徴とする請求項1に記載のX線検査装置。
【請求項6】
被検査物に照射されるX線によって撮像された画像情報に基づいて前記被検査物の検査を行うX線検査装置の制御方法であって、
前記X線検査装置は、
前記被検査物を前記X線検査装置内で搬送する搬送手段と、
前記X線を放射するX線源と、
検査時における前記X線源及び前記被検査物を少なくとも含む撮像室と、
前記撮像室内からのX線を遮蔽するとともに、前記撮像室内に前記被検査物を搬入し又は該撮像室内から該被検査物を搬出する搬送開口部が開口する撮像室壁と、
前記X線が放射される方向に開口する開口部を有し、該X線を遮蔽し得る材料で構成され、前記X線源を収容する箱体と、
前記X線を遮蔽し得る材料で構成され、前記開口部を開閉可能に設けられた蓋体と、
を備え、
前記被検査物が、前記撮像室内に搬入され、又は、該撮像室内から搬出されるときには
、前記蓋体によって前記開口部を閉じていることを特徴とするX線検査装置の制御方法。
【請求項7】
前記蓋体は、前記X線検査装置内の所定位置に設けられ、該所定位置に移動した前記箱体の前記開口部を開閉することを特徴とする請求項6に記載のX線検査装置の制御方法。
【請求項8】
前記蓋体は、前記箱体に設けられていることを特徴とする請求項6に記載のX線検査装置の制御方法。
【請求項9】
前記X線検査装置は、
前記搬送開口部を開閉し、前記X線を遮蔽し得る材料で構成された搬送開閉部を備え、
前記搬送開口部が開いているときに、前記蓋体によって前記開口部を閉じていることを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項に記載のX線検査装置の制御方法。
【請求項10】
前記蓋体によって前記開口部が閉じている期間及び前記被検査物に前記X線を照射している期間を含め、前記X線源の管電圧をオンすることを特徴とする請求項6に記載のX線検査装置の制御方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、X線検査装置及びその制御方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
X線検査装置は、X線源によってX線を発生させ、X線検出器により画像を取得し、取得した画像の画像処理により良否を判定することで検査を実現している。
X線検査装置を含む検査装置に要求される検査時間は年々短くなっており、検査時間の短縮が検査装置の課題となっている。一方で、X線源は管電圧が高くなるほど昇圧時間が長くなることが知られており、高い管電圧を扱うX線検査装置は昇圧時間のために検査時間が長くなる傾向にある。さらに、X線検査装置では、人体に影響を及ぼさない程度までX線を低減する必要がある。
【0003】
この点、X線遮蔽板が設けられた位置へX線源に移動させる技術(特許文献1参照)が提案されているが、X線漏洩防止のために被検査物の搬出入時にはX線源がオフされるため、検査時間が長くなっていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-67393号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、検査時間を短縮することとX線漏洩しないことを両立させる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するための本発明は、
被検査物に照射されるX線によって撮像された画像情報に基づいて前記被検査物の検査を行うX線検査装置であって、
前記被検査物を前記X線検査装置内で搬送する搬送手段と、
前記X線を放射するX線源と、
検査時における前記X線源及び前記被検査物を少なくとも含む撮像室と、
前記撮像室内からのX線を遮蔽するとともに、前記撮像室内に前記被検査物を搬入し又は該撮像室内から該被検査物を搬出する搬送開口部が開口する撮像室壁と、
前記X線が放射される方向に開口する開口部を有し、該X線を遮蔽し得る材料で構成された、前記X線源を収容する箱体と、
前記X線を遮蔽し得る材料で構成され、前記開口部を開閉可能に設けられた蓋体と、
前記箱体に対する前記蓋体の位置、姿勢又は形状の少なくともいずれかを制御して、前記開口部を開閉する開閉制御部と、
を備え、
前記開閉制御部は、
前記被検査物が、前記撮像室内に搬入され、又は、該撮像室内から搬出されるときには、前記蓋体によって前記開口部を閉じていることを特徴とする。
【0007】
これによれば、X線源からX線が出射されている状態に維持されていても、X線源を収容した箱体の開口部が蓋体によって閉じることによって、X線が漏洩しないようにすることができる。被検査物が、撮像室内に搬入され、又は、撮像室内から搬出されるときは、
X線を遮蔽し得る材料で構成された撮像室のうちで、開口している搬送開口部からX線が漏洩する可能性があるが、X線源を収容した箱体の開口部が蓋体によって閉じているので、開口している搬送開口部からX線が漏洩しないようにすることができる。従って、X線源の管電圧の昇圧に時間がかかるような場合でも、X線源からX線が出射されている状態で、X線の漏洩を防止できるので、検査時間を短縮することとX線漏洩しないことを両立させることができる。
また、箱体の開口部を開閉する蓋体の態様は限定されず、箱体に対する蓋体の相対的な位置、姿勢又は形状の少なくともいずれかを制御することにより、開口部を開閉するものであれば、適宜の構成を採用することができる。
【0008】
また、本発明において、
前記蓋体は、前記X線検査装置内の所定位置に設けられ、該所定位置に移動した前記箱体の前記開口部を開閉するようにしてもよい。
【0009】
また、本発明において、
前記蓋体は、前記箱体に設けられていてもよい。
【0010】
また、本発明において、
前記搬送開口部を開閉し、前記X線を遮蔽し得る材料で構成された搬送開閉部と、
前記搬送開閉部を制御して、前記搬送開口部を開閉する搬送開閉部制御部と、
を備え、
前記開閉制御部は、
前記搬送開口部が開いているときに、前記蓋体によって前記開口部を閉じているようにしてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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