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公開番号2024128981
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-25
出願番号2023038181
出願日2023-03-11
発明の名称火花ガード及びレール削正車
出願人株式会社レールテック
代理人個人
主分類E01B 31/17 20060101AFI20240917BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】削正火花の飛散を防ぎ、焼損し難い火花ガードを提供する。
【解決手段】火花ガード1は、レール削正車に設けられて削正火花の飛散を防ぐためのものである。火花ガード1は、面状鎖列2を備える。面状鎖列2は、複数列の金属製の鎖21を平面状に並べて吊り下げたものである。面状鎖列2は、上部が支持されて軌道面に向かって垂下する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
レール削正車に設けられて削正火花の飛散を防ぐための火花ガードであって、
複数列の金属製の鎖を平面状に並べて吊り下げた面状鎖列を備え、
前記面状鎖列は、上部が支持されて軌道面に向かって垂下することを特徴とする火花ガード。
続きを表示(約 470 文字)【請求項2】
重ねられた複数層の前記面状鎖列を有することを特徴とする請求項1に記載の火花ガード。
【請求項3】
削正火花を遮るための金属製の遮蔽板をさらに備え、
前記遮蔽板は、上部がレール削正車に支持され、
前記面状鎖列は、前記遮蔽板の下部に支持されることを特徴とする請求項1に記載の火花ガード。
【請求項4】
前記遮蔽板は、上下方向及び横方向に並べた複数の金属板で構成され、
前記各金属板は、変位可能に支持されることを特徴とする請求項3に記載の火花ガード。
【請求項5】
前記鎖は、銅合金又は銅から成ることを特徴とする請求項1に記載の火花ガード。
【請求項6】
請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の火花ガードが設けられたレール削正車であって、
前記火花ガードを通過した削正火花を遮るための耐熱布を有し、
前記耐熱布は、巻き上げ可能に設けられ、吊り下げられた状態で前記火花ガードの外側に位置することを特徴とするレール削正車。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、レール削正車に設けられて削正火花の飛散を防ぐための火花ガード、及びその火花ガードを有するレール削正車に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
線路の保守において、レール寿命の延伸、列車の走行安全性の確保、及び列車の走行騒音低減を目的としてレール削正が行われる。レール削正は、レール頭頂面や側面の凹凸を滑らかに削る保線作業である(非特許文献1の番号405参照)。レール削正は、レール削正車を用いて行われる(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
レール削正車は、レール表面に回転砥石を押し付けて削正するので、削正クズである鉄粉が摩擦熱で発火して火花(削正火花)を発生する。削正火花が飛散すると、沿線火災が発生するおそれがある。このため、レール削正車は、削正火花の飛散を防ぐために防護シートが設けられる(例えば、特許文献2参照)。図6に示すように、防護シートは、耐熱布であり、レール削正車の車体下部から軌道面近傍まで吊り下げられる。
【0004】
現在用いられている防護シートの耐熱温度は、連続で260℃、断続で1093℃である(純正品の仕様)。レール削正の火花の温度は、1200℃から1700℃であり、防護シートの耐熱温度を超えている。このため、防護シートは、削正火花で焼損し、交換する必要がある。防護シートは、高価であり、交換の手間もかかる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2007-224608号公報
特開2015-214827号公報
【非特許文献】
【0006】
JIS E 1001:2001「鉄道-線路用語」
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記問題を解決するものであり、削正火花の飛散を防ぎ、焼損し難い火花ガードを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の火花ガードは、レール削正車に設けられて削正火花の飛散を防ぐためのものであって、複数列の金属製の鎖を平面状に並べて吊り下げた面状鎖列を備え、前記面状鎖列は、上部が支持されて軌道面に向かって垂下することを特徴とする。
【0009】
この火花ガードにおいて、重ねられた複数層の前記面状鎖列を有することが好ましい。
【0010】
この火花ガードにおいて、削正火花を遮るための金属製の遮蔽板をさらに備え、前記遮蔽板は、上部がレール削正車に支持され、前記面状鎖列は、前記遮蔽板の下部に支持されることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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