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公開番号2024128862
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-24
出願番号2023038126
出願日2023-03-10
発明の名称積層体の製造装置
出願人日本発條株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類H02K 15/02 20060101AFI20240913BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】金属片間の接合を円滑に実施することが可能な積層体の製造装置を提供すること。
【解決手段】本開示の積層体の製造装置は、金属片本体とカシメ部を備える仮片部とを含む複数枚の金属片を互いに積層するように搬送可能な搬送路と、金属片を搬送路内へ順次供給する供給機構であって、金属片のうち供給機構により搬送路内へ供給される第1の金属片のカシメ部は、供給機構により第1の金属片が搬送路内へ供給されたときに、搬送路内を搬送されている1乃至複数枚の金属片のうち最も上流側に位置する第2の金属片のカシメ部にカシメ接合される、供給機構と、搬送路を搬送される複数枚の金属片の少なくとも一部の仮片部の移動をガイドするものであって、少なくとも第2の金属片の仮片部及び第2の金属片に隣接する1乃至複数枚の金属片の仮片部の、金属片の搬送方向に沿って延びる軸を中心とした周方向への移動を制限する仮片部ガイドと、を含む。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
薄板状の金属片本体と、前記金属片本体の外周縁の複数箇所に形成されたカシメ部を備える仮片部と、を備える複数枚の金属片を、互いに積層するように搬送可能な搬送路と、
前記金属片を前記搬送路の上流側から前記搬送路内へ順次供給する供給機構であって、前記金属片のうち前記供給機構により前記搬送路内へ供給される第1の金属片の前記カシメ部は、前記供給機構により前記第1の金属片が前記搬送路内へ供給されたときに、前記搬送路内を搬送されている1乃至複数枚の前記金属片のうち最も上流側に位置する第2の金属片の前記カシメ部にカシメ接合される、前記供給機構と、
前記搬送路を搬送される複数枚の前記金属片のうちの少なくとも一部の前記仮片部の移動をガイドするものであって、少なくとも前記第2の金属片の前記仮片部及び前記搬送路内を搬送され前記第2の金属片に隣接する1乃至複数枚の前記金属片の前記仮片部の、前記金属片の搬送方向に沿って延びる軸を中心とした周方向への移動を制限する仮片部ガイドと、を備える、
積層体の製造装置。
続きを表示(約 830 文字)【請求項2】
前記搬送路は、前記金属片の側面の少なくとも一部に接触して前記金属片を積層状態で保持するスクイズを備え、
前記仮片部ガイドは、前記スクイズの前記金属片の側面に対向する面に形成された前記搬送方向に沿って延びる第1のガイド溝を備える、
請求項1に記載の積層体の製造装置。
【請求項3】
前記搬送路は、前記金属片の側面の少なくとも一部に接触して前記金属片を積層状態で保持するスクイズを備え、
前記供給機構は、帯状の薄板から所定形状の前記金属片を打ち抜くパンチとダイとを備える打ち抜き機構を備え、且つ前記ダイは、前記スクイズの前記搬送方向上流側の端部に連結され、前記スクイズに連結した部分の近傍が前記搬送路の一部を構成しており、
前記仮片部ガイドは、前記スクイズの前記金属片の側面に対向する面に形成された前記搬送方向に沿って延びる第1のガイド溝と、前記ダイの前記スクイズに連結した部分に隣接する位置の内壁面に形成された前記搬送方向に沿って延びる第2のガイド溝の少なくともいずれか一方を備える、
請求項1に記載の積層体の製造装置。
【請求項4】
前記仮片部は、前記金属片本体の前記外周縁に分離可能な脆弱部を介して一体に形成された小片からなり、
前記仮片部ガイドは、前記第1のガイド溝と前記第2のガイド溝とを備える、
請求項3に記載の積層体の製造装置。
【請求項5】
前記仮片部は、前記金属片本体の前記外周縁に分離可能に取り付けられた小片からなり、
前記仮片部ガイドは、前記第1のガイド溝を備える、
請求項3に記載の積層体の製造装置。
【請求項6】
前記供給機構は、所定形状に成形された前記金属片を前記搬送路の前記搬送方向上流側の端部へ押し込む押圧装置を備える、
請求項1に記載の積層体の製造装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、積層体の製造装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
回転電機、例えば電気自動車に搭載されるモータに用いられるモータコア(ロータコアあるいはステータコア)を得るために、打ち抜き成形された薄板状の金属片を複数枚積層した積層体を製造することが行われている。
【0003】
下記特許文献1には、金属片同士を固着させるために金属片にカシメ用突起を形成し、且つ、先行して打ち抜かれている金属片を求心方向に押圧する押圧体で押圧支持することで、金属片の打ち抜きと同時に金属片同士の固着を行うものが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平01-241332号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1に記載された押圧体を用いると、金属片同士のカシメ接合に必要な支持力を確保でき、金属片の打ち抜きと金属片同士の固着とを同時に実施することができる。一方、上記押圧体は金属片の側部を求心方向に押圧することで金属片を支持しているため、金属片の、金属片の搬送方向に沿って延びる軸を中心とした周方向への保持力は、押圧体と金属片の側部との間の摩擦力のみで構成される。そのため、上記特許文献1のものでは、プレス機に押し下げられた際などに先行して打ち抜かれている金属片が意図せず回転し、周方向のずれが生じる可能性がある。先行して打ち抜かれている金属片にこのような周方向のずれが生じると、次に打ち抜いた金属片のカシメ接合の際にカシメ用突起の位置にズレが生じ、当該接合が円滑に行えなくなる恐れがある。カシメ接合が円滑に行えないと、カシメ接合時に生じる応力等に起因して金属片が傾斜あるいは湾曲してしまい、積層体にねじれが生じたり、積層体搬出時にカシメ接合が外れて金属片間が分断され、積層体の一部が落下したりする可能性がある。
【0006】
本開示は、上述した課題に鑑み、金属片間の接合を円滑に実施することが可能な積層体の製造装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本開示の第1の態様に係る積層体の製造装置は、薄板状の金属片本体と、前記金属片本体の外周縁の複数箇所に形成されたカシメ部を備える仮片部と、を含む複数枚の金属片を、互いに積層するように搬送可能な搬送路と、前記金属片を前記搬送路の上流側から前記搬送路内へ順次供給する供給機構であって、前記金属片のうち前記供給機構により前記搬送路内へ供給される第1の金属片の前記カシメ部は、前記供給機構により前記第1の金属片が前記搬送路内へ供給されたときに、前記搬送路内を搬送されている1乃至複数枚の前記金属片のうち最も上流側に位置する第2の金属片の前記カシメ部にカシメ接合される、前記供給機構と、前記搬送路を搬送される複数枚の前記金属片のうちの少なくとも一部の前記仮片部の移動をガイドするものであって、少なくとも前記第2の金属片の前記仮片部及び前記搬送路内を搬送され前記第2の金属片に隣接する1乃至複数枚の前記金属片の前記仮片部の、前記金属片の搬送方向に沿って延びる軸を中心とした周方向への移動を制限する仮片部ガイドと、を含む。
【0008】
上記のような積層体の製造装置においては、仮片部ガイドによって搬送路内の金属片の周方向の移動が制限された状態で、供給機構から供給される金属片の接合が実施される。そのため、金属片同士の周方向の位置ズレが抑制されることでカシメ部の位置ズレが抑制でき、円滑なカシメ接合を実現することができる。これにより、カシメ接合時に上述の位置ズレに起因して金属片が傾斜あるいは湾曲してしまうことがなくなり、積層体のねじれや金属片間の分断が抑制できる。
【0009】
本開示の第2の態様に係る積層体の製造装置は、上記本開示の第1の態様に係る積層体の製造装置において、前記搬送路は、前記金属片の側面の少なくとも一部に接触して前記金属片を積層状態で保持するスクイズを含み、前記仮片部ガイドは、前記スクイズの前記金属片の側面に対向する面に形成された、前記搬送方向に沿って延びる第1のガイド溝を含む。
【0010】
上記のような積層体の製造装置においては、金属片をスクイズ内で保持した状態で第1のガイド溝による周方向の移動の制限を行うため、安定した接合及び搬送を実現できる。また、カシメ接合時における金属片間及びカシメ部間の位置ズレが抑制されているため、スクイズからの保持力が開放された際にカシメ接合時に発生していた残留応力等によって金属片間が剥離するといったことも抑制できる。
(【0011】以降は省略されています)

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