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公開番号2024128746
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-24
出願番号2023037921
出願日2023-03-10
発明の名称自動車試験装置
出願人株式会社小野測器
代理人個人,個人,個人,個人
主分類G01M 17/007 20060101AFI20240913BHJP(測定;試験)
要約【課題】簡単な構成で応答性に優れた自動車試験装置を提供する。
【解決手段】試験装置100は、自動車の車軸2と、車軸2に対してトルクを与えるダイナモメータ3と、ダイナモメータ3と車軸2とを接続する伝達軸4と、伝達軸4よりも自動車側である車軸2の出力端に配置された非接触タイプの回転計5と、ダイナモメータ3側に設けられたトルク計6と回転計7と、を備える。制御部8は、ダイナモメータ3が伝達軸4に与える目標トルクと、トルク計6が計測した伝達トルクの差分をゼロに近づける制御量と、車軸2と伝達軸4の接続部分に設けられた回転計5が検出した回転速度、又は回転角度と、ダイナモメータ3の備える回転計7の回転速度、又は回転角度の差分をゼロに近づける制御量との加算値を用い、ダイナモメータ3を制御する。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
自動車の車軸と、
前記車軸に対してトルクを与えるダイナモメータと、
前記ダイナモメータと前記車軸とを接続する伝達軸と、
前記伝達軸よりも自動車側である前記車軸の出力端に配置された非接触タイプの回転計と、
前記ダイナモメータ側に設けられたトルク計と回転計と、
を備えることを特徴とする自動車試験装置。
続きを表示(約 310 文字)【請求項2】
前記ダイナモメータが前記車軸に与える目標トルクと、前記トルク計が計測した伝達トルクの差分をゼロに近づける制御量と、前記車軸と前記伝達軸の接続部分に設けられた前記回転計が検出した回転速度、又は回転角度と、前記ダイナモメータの備える前記回転計の回転速度、又は回転角度の差分をゼロに近づける制御量との加算値を用い、前記ダイナモメータを制御する制御部を有する請求項1に記載の自動車試験装置。
【請求項3】
前記非接触タイプの回転計は、前記車軸と共に回転する被検出部と、前記車軸を支持する軸受側に固定され、前記被検出部の回転を電気量に変換する検出部を備える請求項1又は請求項2に記載の自動車試験装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車軸とダイナモメータの伝達軸との接続部分に回転計を備えた自動車試験装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、自動車の研究開発、設計、品質管理などには、自動車試験装置が用いられている。近年の技術進歩に伴い、自動車業界においては、自動車の高性能化、高機能化が進んでおり、これに対応するように、自動車試験装置においても計測精度の向上が要求されている。
【0003】
自動車の動力性能を計測する試験方法として、自動車の各車軸に対して動力負荷をかけるものがある。従来は、車両の出力軸端にトルク計を備え、負荷を吸収するダイナモメータの軸端にトルク計と回転計を備え、それぞれを等速ジョイントなどで接続することで動力を伝達し、動力負荷を制御することが一般的だった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2002-304222号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来技術では、装置の抵抗を排除するために非接触のトルク計を採用するのが一般的であるが、非接触トルク計は回転部に対して固定側から非接触で電力とデータの送受信を行うため、トルク計自体が複雑な構成となっている。さらに、駆動軸ごとにトルク計を2台使用するため、装置が高額になってしまう。また、回転部と固定部のクリアランスが狭く、車両駆動軸の出力端に取り付けたトルク計は車両の挙動により回転部が固定部に接触することで装置の故障のリスクが高かった。
【0006】
動力伝達部としても、一般的には設置性に優れる等速ジョイントなどを使用するが、これらには機械的なガタが存在し、そのガタによる不感帯により、制御できない状況が発生してしまうため、応答性を落とさざるを得ない状態となっている。これを解決するためにガタの無いリジットなシャフトを使うこともできるが、その場合は設置性が悪く、調整が困難となってしまう。
【0007】
本発明は、前記のような従来技術の問題点を解決するために提案されたものである。本発明は、車両駆動軸の出力端に取り付けるトルク計を使用せずにダイナモメータに設けたトルク計のみを使用することでトルク検出のための構成を単純化すると共に、ダイナモメータと車軸の接続構造に起因する応答性の低下や振動誤差を解消した自動車試験装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の自動車試験装置は、次のような構成を有することを特徴とする。
(1)自動車の車軸。
(2)前記車軸に対してトルクを与えるダイナモメータ。
(3)前記ダイナモメータと前記車軸とを接続する伝達軸。
(4)前記伝達軸よりも前記自動車側である前記車軸の出力端に配置された非接触タイプの回転計。
(5)前記ダイナモメータ側に設けられたトルク計と回転計。
【0009】
本発明において、下記のような構成を採用することも可能である。
(1)前記ダイナモメータが前記車軸に与える目標トルクと、前記トルク計が計測した伝達トルクの差分をゼロに近づける制御量と、前記車軸と前記伝達軸の接続部分に設けられた前記回転計が検出した回転速度、又は回転角度と、前記ダイナモメータの備える前記回転計の回転速度、又は回転角度の差分をゼロに近づける制御量との加算値を用い、前記ダイナモメータを制御する制御部を有する。
(2)前記非接触タイプの回転計は、前記車軸と共に回転する被検出部と、前記車軸を支持する軸受側に固定され、前記被検出部の回転を電気量に変換する検出部を備える。
【発明の効果】
【0010】
本発明では、等速ジョイントよりも自動車側である車両の出力端に、回転部に電力を要しない非接触タイプの回転計を配置し、ダイナモメータ側にトルク計と回転計を備えることにより、以下の効果が発揮される。
(1)自動車側の回転計と、ダイナモメータ側の回転計を同じ回転速度に制御することで、等速ジョイントのガタを排除することができ、ガタによるトルク計の不感帯の影響を受けずにダイナモメータ側のトルク計にてトルク計測が可能となる。
(2)車軸の出力端には簡単な構成の非接触回転計のみとなるので、軸端にかかる余計な慣性量を最小限に抑えることで制御性を落とすことなく、さらに回転体への電力供給の必要がないため、簡単な構成で応答性に優れた装置を低コストで実現できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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