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公開番号
2024127556
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-20
出願番号
2023036777
出願日
2023-03-09
発明の名称
車両、制御装置、および、車両制御方法
出願人
トヨタ自動車株式会社
代理人
弁理士法人深見特許事務所
主分類
B60L
3/04 20060101AFI20240912BHJP(車両一般)
要約
【課題】全固体電池から発生したガスが車室内に入り込むのを抑制することが可能な車両を提供する。
【解決手段】電動車両100(車両)は、電池モジュール50(全固体電池)と、電池モジュール50を収容するバッテリケース90(ケース)と、を備える。電動車両100は、バッテリケース90内に硫化水素(ガス)が発生した場合に、車室内と外気とを切り離す遮断処理が実行される。
【選択図】図8
特許請求の範囲
【請求項1】
全固体電池が搭載される車両であって、
前記全固体電池と、
前記全固体電池を収容するケースと、を備え、
前記ケース内にガスが発生した場合に、車室内と外気とを切り離す遮断処理が実行される、車両。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記車室内と前記外気とを遮蔽する開閉可能な少なくとも1つの窓をさらに備え、
前記遮断処理は、前記少なくとも1つの窓を閉状態にする処理を含む、請求項1に記載の車両。
【請求項3】
前記車室内の室温を調整する空調装置をさらに備え、
前記遮断処理は、前記空調装置による空気の循環経路を内気循環経路に切り替える処理を含む、請求項1または2に記載の車両。
【請求項4】
前記内気循環経路は、前記ガスを吸着するガス吸着材が配置された第1内気循環経路と、前記ガス吸着材が配置されていない第2内気循環経路とを含み、
前記遮断処理は、前記循環経路を前記第2内気循環経路から前記第1内気循環経路に切り替える処理を含む、請求項3に記載の車両。
【請求項5】
前記車室内の空気を排気する排気部をさらに備え、
前記ケース内に前記ガスが発生した場合に、前記排気部により前記車室内の空気を排気する処理がさらに実行される、請求項1または2に記載の車両。
【請求項6】
前記排気部は、前記車室内の底部に設けられている、請求項5に記載の車両。
【請求項7】
前記ケース内に前記ガスが発生した場合、および、前記ケース内において前記ガスの発生が予想された場合の少なくとも一方を含む異常が生じたことに応じて、前記車両のシステムメインリレーを電気的に切断する処理、前記車両のユーザに前記異常を報知する処理、および、前記ユーザの端末に前記異常を通知する処理のうち少なくとも1つが実行される、請求項1または2に記載の車両。
【請求項8】
全固体電池が搭載される車両を制御する制御装置であって、
前記車両は、前記全固体電池と、前記全固体電池を収容するケースとを含み、
前記ケース内にガスが発生したことを示す情報を取得する取得部と、
前記取得部により前記情報が取得されたことに応じて、車室内と外気とを切り離すための信号を出力する信号出力部と、を備える、制御装置。
【請求項9】
全固体電池が搭載される車両を制御する車両制御方法であって、
前記車両は、前記全固体電池と、前記全固体電池を収容するケースとを含み、
前記ケース内においてガスが発生したことを検知する工程と、
前記ケース内に前記ガスが発生したことが検知された場合に、車室内と外気とを切り離す工程と、を備える、車両制御方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、車両、制御装置、および、車両制御方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)
【背景技術】
【0002】
特開2022-046077号公報(特許文献1)には、固体電解質に硫黄系材料を使用した二次電池が開示されている。二次電池において硫化水素の発生が予測または検知された場合に、冷却器により二次電池が冷却される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-046077号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記二次電池が車両に搭載されている場合、二次電池(全固体電池)が冷却されても、発生した硫化水素が車室内に入り込む場合がある。
【0005】
本開示は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、全固体電池から発生したガスが車室内に入り込むのを抑制することが可能な車両、制御装置、および、車両制御方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の第1の局面に係る車両は、全固体電池が搭載される車両であって、全固体電池と、全固体電池を収容するケースと、を備える。車両は、ケース内にガスが発生した場合に、車室内と外気とを切り離す遮断処理が実行される。
【0007】
本開示の第1の局面に係る車両では、上記のように、ケース内にガスが発生した場合に車室内と外気とを切り離す遮断処理が実行される。これにより、ガスが車両の外側から車室内に入り込むのを抑制することができる。
【0008】
上記第1の局面に係る車両は、好ましくは、車室内と外気とを遮蔽する開閉可能な少なくとも1つの窓を備える。上記遮断処理は、上記少なくとも1つの窓を閉状態にする処理を含む。このように構成すれば、少なくとも1つの窓を閉状態にすることによって、ガスが車両の外側から車室内に入り込むのを容易に抑制することができる。
【0009】
上記第1の局面に係る車両は、好ましくは、車室内の室温を調整する空調装置を備える。上記遮断処理は、空調装置による空気の循環経路を内気循環経路に切り替える処理を含む。このように構成すれば、空気の循環経路が外気循環経路である場合に比べて、ガスが車両の外側から車室内に入り込むのをより確実に抑制することができる。
【0010】
この場合、好ましくは、内気循環経路は、ガスを吸着するガス吸着材が配置された第1内気循環経路と、ガス吸着材が配置されていない第2内気循環経路とを含む。上記遮断処理は、循環経路を第2内気循環経路から第1内気循環経路に切り替える処理を含む。このように構成すれば、ガスが車両の外側から車室内に入り込むのを抑制しながら、ガスをガス吸着材に吸着させることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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