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公開番号2024150900
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-24
出願番号2023063927
出願日2023-04-11
発明の名称二次電池
出願人トヨタ自動車株式会社,株式会社豊田自動織機
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類H01M 50/184 20210101AFI20241017BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】第1外装体および第2外装体の接合部における皺の発生を抑制し、当該接合部での破断を抑制可能な二次電池を提供する。
【解決手段】二次電池100は、蓄電体1と外装体20とを備え、外装体20は、シート部材を含む第1外装体21と第2外装体22とを含み、第1外装体21の第1絶縁層と第2外装体22の第1絶縁層とが接合されており、外装体20が有する1組の外縁部201,202の一方側および他方側の各々で、外縁部に沿う全域において、第1外装体21および第2外装体22に含まれるシート部材の端部のうちの一方の端部は、第1外装体21および第2外装体22に含まれるシート部材の端部のうち他方の端部よりも外側に突出しており、1組の外縁部201,202の一方側および他方側の各々で、蓄電体1と一方の端部との距離L11,L12は、蓄電体L1と他方の端部との距離L21,L22よりも大きくなっている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
第1方向の一端側に位置する第1面および前記第1方向の他端側に位置する第2面を有する蓄電体と、
前記蓄電体を収容する外装体と、を備え、
前記外装体は、前記第1面側に配置された第1外装体と、前記第2面側に配置された第2外装体とを含み、
前記第1外装体および前記第2外装体の各々は、互いに相対する第1主面および第2主面を有する金属層と前記第1主面に設けられた第1絶縁層と前記第2主面に設けられた第2絶縁層とを有し、かつ、少なくとも前記第1外装体および前記第2外装体の周縁部を構成するシート部材を含んでおり、
前記蓄電体は、前記第1外装体の前記第1絶縁層と前記第2外装体の前記第1絶縁層とが互いに向かい合った状態で接合されることにより、前記第1外装体および前記第2外装体によって封止されており、
前記外装体は、前記第1方向から見た場合に、互いに向かい合う1組の外縁部を有し、
前記第1方向から見た場合に、前記1組の外縁部の一方側および他方側の各々で、前記外縁部に沿う全域において、前記第1外装体に含まれる前記シート部材の端部および前記第2外装体に含まれる前記シート部材の端部のうちの一方の端部は、前記第1外装体に含まれる前記シート部材の端部および前記第2外装体に含まれる前記シート部材の端部のうち他方の端部よりも、前記蓄電体が収容される収容空間側とは反対側に向けて突出しており、
前記1組の外縁部の一方側および他方側の各々で、前記蓄電体と前記一方の端部との距離は、前記蓄電体と前記他方の端部との距離よりも大きくなっている、二次電池。
続きを表示(約 260 文字)【請求項2】
前記第1方向は鉛直方向と平行であり、
前記第1外装体は、前記第2外装体の上方に配置されており、
前記第1外装体に含まれる前記シート部材の端部が、前記第2外装体に含まれる前記シート部材の端部よりも、前記収容空間側とは反対側に向けて突出している、請求項1に記載の二次電池。
【請求項3】
前記第1外装体と前記第2外装体は、同じサイズであり、
前記第1方向から見た場合に、前記第1外装体と前記第2外装体とは、互いにずれた状態で配置されている、請求項1に記載の二次電池。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、二次電池に関し、特に、車両に搭載される二次電池に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来の二次電池として、特開2013-110117号公報(特許文献1)には、第1外装フィルムと第2外装フィルムとの周縁部を熱融着し、複数の正極板と複数の負極板とが積層された電池要素(蓄電体)を第1外装フィルムと第2外装フィルムとの間に封止する技術が開示されている。第1外装フィルムおよび第2外装フィルムの各々は、金属層と、金属層の片面に設けられた熱融着性を有する樹脂層と、金属層の他方の面に設けられた保護層とを有しており、第2外装フィルムは、その端面が電池要素を収容する収容空間側に向くように折り曲げられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-110117号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の二次電池においては、略直方体形状を有する蓄電体を取り囲むように全周に亘って第2外装フィルムを折り曲げる場合には、角部において、第1外装フィルムおよび第2外装フィルムとの接合部に皺が発生しやすくなる。このような皺が発生する場合には、当該皺の部分に応力が集中し、金属層が破断しやすくなる。金属層が破断した場合には、蓄電体を収容する外装体の密閉性が低下する。
【0005】
本開示は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、本開示の目的は、第1外装体および第2外装体の接合部における皺の発生を抑制し、当該接合部での破断を抑制可能な二次電池を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に基づく二次電池は、第1方向の一端側に位置する第1主面および上記第1方向の他端側に位置する第2主面を有する蓄電体と、上記蓄電体を収容する外装体と、を備える。上記外装体は、上記第1主面側に配置された第1外装体と、上記第2主面側に配置された第2外装体とを含む。上記第1外装体および上記第2外装体の各々は、互いに相対する第1主面および第2主面を有する金属層と上記第1主面に設けられた第1絶縁層と上記第2主面に設けられた第2絶縁層とを有し、かつ、少なくとも上記第1外装体および上記第2外装体の周縁部を構成するシート部材を含んでいる。上記蓄電体は、上記第1外装体の上記第1絶縁層と上記第2外装体の上記第1絶縁層とが互いに向かい合った状態で接合されることにより、上記第1外装体および上記第2外装体によって封止されている。上記外装体は、上記第1方向から見た場合に、互いに向かい合う1組の外縁部を有する。上記第1方向から見た場合に、上記1組の外縁部の一方側および他方側の各々で、上記外縁部に沿う全域において、上記第1外装体に含まれる上記シート部材の端部および上記第2外装体に含まれる上記シート部材の端部のうちの一方の端部は、上記第1外装体に含まれる上記シート部材の端部および上記第2外装体に含まれる上記シート部材の端部のうち他方の端部よりも、上記蓄電体が収容される収容空間側とは反対側に向けて突出している。上記1組の外縁部の一方側および他方側の各々で、上記蓄電体と上記一方の端部との距離は、上記蓄電体と上記他方の端部との距離よりも大きくなっている。
【0007】
上記構成によれば、外装体が有する1組の外縁部の一方側および他方側の各々で、外縁部に沿う全域において、第1外装体に含まれるシート部材の端部および第2外装体に含まれるシート部材の端部のうちの一方の端部が、第1外装体に含まれるシート部材の端部および第2外装体に含まれるシート部材の端部のうち他方の端部よりも、蓄電体が収容される収容空間側とは反対側に向けて突出した状態で、蓄電体を収容する第1外装体および第2外装体が接合されている。さらに、1組の外縁部の一方側および他方側の各々で、上記1組の外縁部の一方側および他方側の各々で、上記蓄電体と上記一方の端部との距離は、上記蓄電体と上記他方の端部との距離よりも大きくなっている。
【0008】
このように上記構成においては、第1外装体の端部および第2外装体の端部を折り曲げずに第1外装体と第2外装体とを接合することができるため、第1外装体と第2外装体の接合部に皺が発生することを抑制することができる。これにより、皺に応力が集中して金属層が破損することを抑制できる。
【0009】
上記本開示に基づく二次電池にあっては、上記第1方向は鉛直方向と平行であってもよい。上記第1外装体は、上記第2外装体の上方に配置されていてもよい。上記第1外装体に含まれる上記シート部材の端部が、上記第2外装体に含まれる上記シート部材の端部よりも、上記収容空間側とは反対側に向けて突出していてもよい。
【0010】
上記構成によれば、上方に位置する第1外装体の端部が第2外装体の端部よりも外側に突出することにより、外装体の端部に上方側から水等の異物が付着した場合に、異物によって、第1外装体の金属層と第2外装体の金属層とが導通されることを抑制することができる。また、二次電池を鉛直方向に積層した場合には、各々の二次電池において、上方に位置する第1外装体の端部が第2外装体の端部よりも外側に突出することにより、より効果的に異物による第1外装体の金属層と第2外装体の金属層との導通を抑制することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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