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公開番号2024127304
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-20
出願番号2023036362
出願日2023-03-09
発明の名称モールドパウダー
出願人品川リフラクトリーズ株式会社
代理人個人,個人
主分類B22D 11/108 20060101AFI20240912BHJP(鋳造;粉末冶金)
要約【課題】 吸湿による特性の変化を抑制し、安定した鋼の連続鋳造を可能にするモールドパウダーを提供すること。
【解決手段】 モールドパウダーは、主原料と副原料とを含み、副原料はカーボン原料と酸化剤を含み、酸化剤は過酸化カルシウムを含む。
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
主原料と副原料とを含み、
前記副原料はカーボン原料と酸化剤を含み、
前記酸化剤は過酸化カルシウムを含むことを特徴とするモールドパウダー。
続きを表示(約 190 文字)【請求項2】
請求項1に記載のモールドパウダーにおいて、
前記過酸化カルシウムの含有量は0.05質量%以上10.0質量%以下であることを特徴とするモールドパウダー。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のモールドパウダーにおいて、
前記カーボン原料の含有量は0.5質量%以上12.0質量%以下であることを特徴とするモールドパウダー。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、鋼の連続鋳造に好適なモールドパウダーに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
鋼の連続鋳造では、タンディッシュに貯留された溶鋼を、浸漬ノズルを介してモールドに流し込んで冷却、凝固させながら、凝固したシェル(凝固シェル)をロールを用いてモールドの下方向に連続的に引き抜くことにより、スラブ、ブルーム、ビレット等の各種形状の鋳片を連続的に製造する。モールド内の溶鋼の表面には、粉末状又は顆粒状のモールドパウダーが投入される。モールドパウダーは溶鋼の熱によって溶融し(以下、溶融状態のモールドパウダーを「溶融スラグ」という)、溶融スラグ層を形成して溶鋼の表面を覆い、溶融スラグは凝固シェルとモールドとの間に流入し、凝固シェルと並行して排出される。投入から排出までの間のモールドパウダーの主な機能は以下のとおりである。
(1)モールド内の溶鋼表面の保温
(2)溶鋼の再酸化防止
(3)溶鋼から浮上する非金属介在物の吸収及び溶鋼の清浄化
(4)凝固シェルとモールドとの間の潤滑の保持
(5)凝固シェルからモールドへの熱流束の制御
【0003】
連続鋳造の生産性向上のために高速鋳造が指向される。高速鋳造では、凝固シェルとモールドとの間の潤滑の保持が特に重要になる。そのため、投入されたモールドパウダーは速やかに溶融して凝固シェルとモールドとの間に流入する必要がある。一方、モールドパウダーの溶融から凝固シェルとモールドとの間への流入、排出が早すぎると溶融スラグ層が薄くなり、溶鋼への未溶融モールドパウダーの巻き込み欠陥が生じることがある。
【0004】
そこで、モールドパウダーの溶融速度を調整するため、カーボン原料が使用される。特許文献1は、モールドパウダーの機能を早期に発現させるため、カーボン原料の助燃材(酸化剤)として硝酸ソーダをモールドパウダーに添加し、カーボン原料を発熱源として用いることを開示する。また、特許文献2は、モールドパウダー中のカーボン原料の含有量を低減すると溶融速度が速くなり、カーボン原料の含有量を増加すると溶融速度が遅くなることを開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2016-078035号公報
WO2020/246498A1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、硝酸塩は潮解性、吸湿性があるため、湿気によって固結することがある。固結した硝酸塩は酸化剤としての機能が低下する。さらに、固結した硝酸塩を含むモールドパウダーは分散性が低下し、局所的な溶融ムラが生じてスラグリム生成を助長することがある。
【0007】
また、モールドパウダー中のカーボン原料の含有量を低減すると、モールドパウダーが焼結しやすくなり、むしろ溶融性が悪化することがある。その結果、モールド内にスラグリム(スラグベア)が生じ、安定した鋼の連続鋳造を阻害することがある。
【0008】
本開示は上記実状を鑑みてなされたものであり、その目的は、吸湿による特性の変化を抑制し、安定した鋼の連続鋳造を可能にするモールドパウダーを提供することである。さらに、その目的は、カーボン原料の含有量を低減しても焼結性の促進と溶融性の悪化を抑制することにより、安定した鋼の連続鋳造を可能にするモールドパウダーを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の一の態様は、
主原料と副原料とを含み、
前記副原料はカーボン原料と酸化剤を含み、
前記酸化剤は過酸化カルシウムを含むことを特徴とするモールドパウダーに関する。
【0010】
過酸化カルシウムは吸湿性を有しないので、吸湿によるモールドパウダーの特性の変化を抑制することができると共に、過酸化カルシウムとカーボン原料の酸化、発熱反応によりモールドパウダーが早期に溶融して機能を発現し、結果として、安定した鋼の連続鋳造が可能になる。
(【0011】以降は省略されています)

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