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公開番号2024127134
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-20
出願番号2023036069
出願日2023-03-08
発明の名称電動車両
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類B60K 1/02 20060101AFI20240912BHJP(車両一般)
要約【課題】機電一体ユニットの体格の減少を向上させることが可能な電動車両を提供する。
【解決手段】電動車両であるハイブリッド車両10は、(a)トランスアクスル98と電力制御ユニット54とが同一のケース18に収容され、(b)電力制御ユニット54は上部ケース部18Uに収容され且つトランスアクスル98は下部ケース部18Lに収容され、(c)上下方向において上部ケース部18Uと重なる位置且つ前後方向において第2電動機MG2の第2軸線CL2よりも前方の位置に、第2電動機MG2のステータコア84に設けられた複数の締結部84cのうちの第1締結部Xが配置され、(d)ステータコア84の周方向において、上部ケース部18Uと重ならない位置に、複数の締結部84cのうち第1締結部X以外の他の締結部である第2締結部Y及び第3締結部Zが配置されている。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項１】
第１電動機、第２電動機、及び前記第２電動機から出力された動力を一対の駆動輪に伝達する伝達装置を含む駆動装置と、前記第１電動機及び前記第２電動機が授受する電力をそれぞれ制御する電力制御装置と、が同一のケースに収容された機電一体ユニットを備えた電動車両であって、
前記ケースは、上部ケース部及び前記上部ケース部よりも上下方向の下方側に設けられた下部ケース部を有し、
前記電力制御装置は前記上部ケース部に収容され且つ前記駆動装置は前記下部ケース部に収容され、
前記第１電動機の軸線、前記第２電動機の軸線、及び前記伝達装置の軸線は、いずれも前記電動車両の車幅方向に配置され、
前記上下方向の上方から下方に、前記第２電動機の軸線、前記伝達装置の軸線、前記第１電動機の軸線の順に配置され、
前記電動車両の前後方向の前方から後方に、前記第１電動機の軸線、前記伝達装置の軸線、前記第２電動機の軸線の順に配置され、
前記上下方向において前記上部ケース部と重なる位置且つ前記前後方向において前記第２電動機の軸線よりも前方の位置に、前記第２電動機のステータコアに設けられた複数の締結部のうちの第１締結部が配置され、
前記ステータコアの周方向において、前記上部ケース部と重ならない位置に、前記複数の締結部のうち前記第１締結部以外の他の締結部が配置されている
ことを特徴とする電動車両。
続きを表示（約 760 文字）【請求項２】
前記第１締結部は、前記上下方向において前記ステータコアのヨークの最も上方の位置と同一又は下方に配置されているとともに、前記前後方向において前記ステータコアのヨークの最も前方の位置と同一又は後方に配置されている
ことを特徴とする請求項１に記載の電動車両。
【請求項３】
前記伝達装置の軸線よりも下方の位置且つ前記伝達装置を介して前記動力が伝達されるディファレンシャル装置と前記一対の駆動輪とを連結するドライブシャフトの最外径部よりも外周側の位置に、前記他の締結部の１つである第２締結部が配置されている
ことを特徴とする請求項１又は２に記載の電動車両。
【請求項４】
前記上下方向において前記第２電動機の軸線と重ならない位置に、前記他の締結部の１つである第３締結部が配置されている
ことを特徴とする請求項３に記載の電動車両。
【請求項５】
前記上下方向においてペダルよりも上方の位置に、前記他の締結部の１つである第３締結部が配置されている
ことを特徴とする請求項３に記載の電動車両。
【請求項６】
前記上下方向において前記第２電動機の軸線と重ならない位置且つ前記上下方向においてペダルよりも上方の位置に、前記他の締結部の１つである第３締結部が配置されている
ことを特徴とする請求項３に記載の電動車両。
【請求項７】
前記複数の締結部は、前記第１締結部、前記第２締結部、及び前記第３締結部の３箇所であり、
前記ステータコアの周方向において、前記第１締結部、前記第２締結部、及び前記第３締結部は等角度間隔に配置されている
ことを特徴とする請求項６に記載の電動車両。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
第１電動機、第２電動機、及び伝達装置を含む駆動装置と、第１電動機及び第２電動機がそれぞれ授受する電力を制御する電力制御装置と、が同一のケースに収容された機電一体ユニットを備えた電動車両に関する。
続きを表示（約 1,800 文字）【背景技術】
【０００２】
第１電動機、第２電動機、及び伝達装置を含む駆動装置と、第１電動機及び第２電動機が授受する電力を制御するインバータを含む電力制御装置と、がそれぞれ別体のケースに収容され、電力制御装置を収容するケースが駆動装置を収容するケースの上に設けられた車両が知られている。例えば、特許文献１に記載のものがそれである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０２１－４６００３号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
ところで、駆動ユニットの形状を簡単化するため、駆動装置と電力制御装置とが同一のケースに収容された態様とすることすなわち機電一体ユニットとすることが考えられる。例えば、同一のケースにおける上部ケース部に電力制御装置が収容され且つ下部ケース部に駆動装置が収容される態様である。この態様の場合、特許文献１では駆動装置が含む電動機のステータコアをケースに締結する位置すなわち締結位置については、特に定められていない。そのため、電動機のステータコアの締結位置によっては、機電一体ユニットの体格の減少が抑制されてしまう。
【０００５】
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、機電一体ユニットの体格の減少を向上させることが可能な電動車両を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
第１発明の要旨とするところは、第１電動機、第２電動機、及び前記第２電動機から出力された動力を一対の駆動輪に伝達する伝達装置を含む駆動装置と、前記第１電動機及び前記第２電動機が授受する電力をそれぞれ制御する電力制御装置と、が同一のケースに収容された機電一体ユニットを備えた電動車両であって、（ａ）前記ケースは、上部ケース部及び前記上部ケース部よりも上下方向の下方側に設けられた下部ケース部を有し、（ｂ）前記電力制御装置は前記上部ケース部に収容され且つ前記駆動装置は前記下部ケース部に収容され、（ｃ）前記第１電動機の軸線、前記第２電動機の軸線、及び前記伝達装置の軸線は、いずれも前記電動車両の車幅方向に配置され、（ｄ）前記上下方向の上方から下方に、前記第２電動機の軸線、前記伝達装置の軸線、前記第１電動機の軸線の順に配置され、（ｅ）前記電動車両の前後方向の前方から後方に、前記第１電動機の軸線、前記伝達装置の軸線、前記第２電動機の軸線の順に配置され、（ｆ）前記上下方向において前記上部ケース部と重なる位置且つ前記前後方向において前記第２電動機の軸線よりも前方の位置に、前記第２電動機のステータコアに設けられた複数の締結部のうちの第１締結部が配置され、（ｇ）前記ステータコアの周方向において、前記上部ケース部と重ならない位置に、前記複数の締結部のうち前記第１締結部以外の他の締結部が配置されていることにある。
【０００７】
第２発明の要旨とするところは、第１発明において、前記第１締結部は、前記上下方向において前記ステータコアのヨークの最も上方の位置と同一又は下方に配置されているとともに、前記前後方向において前記ステータコアのヨークの最も前方の位置と同一又は後方に配置されていることにある。
【０００８】
第３発明の要旨とするところは、第１発明又は第２発明において、前記伝達装置の軸線よりも下方の位置且つ前記伝達装置を介して前記動力が伝達されるディファレンシャル装置と前記一対の駆動輪とを連結するドライブシャフトの最外径部よりも外周側の位置に、前記他の締結部の１つである第２締結部が配置されていることにある。
【０００９】
第４発明の要旨とするところは、第１発明乃至第３発明のいずれか１の発明において、前記上下方向において前記第２電動機の軸線と重ならない位置に、前記他の締結部の１つである第３締結部が配置されていることにある。
【００１０】
第５発明の要旨とするところは、第１発明乃至第３発明のいずれか１の発明において、前記上下方向においてペダルよりも上方の位置に、前記他の締結部の１つである第３締結部が配置されていることにある。
（【００１１】以降は省略されています）

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