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公開番号
2024124821
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-13
出願番号
2023032753
出願日
2023-03-03
発明の名称
電動車両
出願人
トヨタ自動車株式会社
代理人
弁理士法人アイテック国際特許事務所
主分類
B60L
58/10 20190101AFI20240906BHJP(車両一般)
要約
【課題】電動車両のバッテリが外部電源からの電力により充電される間に、充電性能を良好に確保しつつ、外部電源側の充電コネクタおよび当該充電コネクタが接続される電動車両の充電インレットが過熱するのを適正に抑制する。
【解決手段】本開示の電動車両は、外部電源からの電力により充電可能なバッテリと、バッテリに接続されると共に、外部電源からの充電コネクタが接続される充電インレットと、充電インレットの温度を検出する温度センサと、充電コネクタが充電インレットに接続されてから外部電源からの電力によるバッテリの充電を開始させるまでに、温度センサの検出値に基づいて充電許可温度を設定し、外部電源からの電力によりバッテリが充電される間に、温度センサの検出値と充電許可温度とを比較して充電の継続の可否を判定する制御装置とを含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
外部電源からの電力により充電可能なバッテリを含む電動車両において、
前記バッテリに接続されると共に、前記外部電源からの充電コネクタが接続される充電インレットと、
前記充電インレットの温度を検出する温度センサと、
前記充電コネクタが前記充電インレットに接続されてから前記外部電源からの電力による前記バッテリの充電を開始させるまでに、前記温度センサの検出値に基づいて充電許可温度を設定し、前記外部電源からの電力により前記バッテリが充電される間に、前記温度センサの検出値と前記充電許可温度とを比較して前記充電の継続の可否を判定する制御装置と、
を備える電動車両。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、外部電源からの電力により充電可能なバッテリを含む電動車両に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、電気推進車両のバッテリの充電に使用される充電ケーブルとして、商用電源の電源コンセントに着脱自在に接続される電源プラグと、電気推進車両に着脱自在に接続される充電カプラと、電源プラグと充電カプラとの間の電路の温度を検出する温度センサと、電源プラグから充電カプラに流れる電流値を制御する充電装置とを含むものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この充電ケーブルの充電装置は、電気推進車両のバッテリの充電中に温度センサにより検出される温度が電源プラグの耐熱温度をよりも低い一定の閾値に達すると、電源プラグから充電カプラへの充電電流を制限する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2012-196120号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の充電ケーブルにおいて充電カプラ等の過熱を抑制するために上記閾値を低くすると、充電電流の過剰な制限により充電性能が低下してしまうおそれがある。その一方で、上記従来の充電ケーブルにおいて閾値を高くすると、電源プラグから充電カプラへの電流が制限される前に、充電カプラや車両側のインレット等が過熱してしまうおそれもある。
【0005】
そこで、本開示は、電動車両のバッテリが外部電源からの電力により充電される間に、充電性能を良好に確保しつつ、外部電源側の充電コネクタおよび当該充電コネクタが接続される電動車両の充電インレットが過熱するのを適正に抑制することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の電動車両は、外部電源からの電力により充電可能なバッテリを含む電動車両において、前記バッテリに接続されると共に、前記外部電源からの充電コネクタが接続される充電インレットと、前記充電インレットの温度を検出する温度センサと、前記充電コネクタが前記充電インレットに接続されてから前記外部電源からの電力による前記バッテリの充電を開始させるまでに、前記温度センサの検出値に基づいて充電許可温度を設定し、前記外部電源からの電力により前記バッテリが充電される間に、前記温度センサの検出値と前記充電許可温度とを比較して前記充電の継続の可否を判定する制御装置とを含むものである。
【0007】
本開示の電動車両の制御装置は、充電コネクタが充電インレットに接続されてから外部電源からの電力によるバッテリの充電を開始させるまでに、温度センサの検出値に基づいて充電許可温度を設定する。これにより、外部電源からの電力によるバッテリの充電の開始前に、充電インレットの雰囲気温度に合わせて閾値としての充電許可温度を適正に設定することが可能になる。そして、当該制御装置は、外部電源からの電力によりバッテリが充電される間に、温度センサの検出値と充電許可温度とを比較して充電の継続の可否を判定する。この結果、充電開始前の充電インレットの雰囲気温度が高いときには、外部電源側の充電コネクタや充電インレットの過熱が発生していないにも拘わらずバッテリの充電が制限されてしまうのを抑制し、外部電源からの電力によるバッテリの充電性能を良好に確保することができる。更に、充電開始前の充電インレットの雰囲気温度が低いときには、外部電源側の充電コネクタや充電インレットの温度が高まった状態で比較的大きな電流によるバッテリの充電が継続されてしまうのを抑制し、外部電源側の充電コネクタおよび電動車両の充電インレットが過熱するのを適正に抑制することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本開示の電動車両を示す概略構成図である。
外部電源からの電力による図1の電動車両のバッテリの充電に際して、当該電動車両の制御装置により実行されるルーチンの一例を示すフローチャートである。
充電許容温度設定マップの一例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
次に、図面を参照しながら、本開示の発明を実施するための形態について説明する。
【0010】
図1は、本開示の電動車両1を示す概略構成図である。同図に示す電動車両1は、バッテリ(高圧バッテリ)2と、システムメインリレーSMRと、電力制御装置(以下、「PCU」という。)3と、モータジェネレータMGとを含むバッテリ電気自動車(BEV)である。ただし、電動車両1は、プラグインハイブリッド車両(PHEV)であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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