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公開番号2024126541
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-20
出願番号2023034954
出願日2023-03-07
発明の名称車両充電設備
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人アイテック国際特許事務所
主分類H02J 7/00 20060101AFI20240912BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】電動車両のバッテリが車両充電設備からの電力により充電される間に、冷却装置の状態に拘わらず充電コネクタおよび充電ケーブルを適正に保護する。
【解決手段】車両充電設備は、充電ケーブルと、電力機器と、冷却装置と、制御装置とを含み、充電ケーブルは、電動車両の充電インレットに差し込まれる充電コネクタを有し、電力機器は、充電コネクタおよび充電ケーブルを介して電動車両のバッテリに充電電流を供給し、冷却装置は、充電コネクタおよび充電ケーブルを冷却し、制御装置は、電力機器からバッテリに充電電流が供給されるときに、充電コネクタおよび充電ケーブルを冷却するように冷却装置を制御すると共に、冷却装置に異常が発生したときに、充電コネクタおよび充電ケーブルの少なくとも何れか一方の温度に基づいて充電電流およびバッテリの充電時間の少なくとも何れか一方を制限する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
電動車両のバッテリを外部から充電する車両充電設備であって、
前記電動車両の充電インレットに差し込まれる充電コネクタを有する充電ケーブルと、
前記充電ケーブルおよび前記充電コネクタを介して前記バッテリに充電電流を供給する電力機器と、
前記充電コネクタおよび前記充電ケーブルを冷却する冷却装置と、
前記電力機器から前記バッテリに前記充電電流が供給されるときに、前記充電コネクタおよび前記充電ケーブルを冷却するように前記冷却装置を制御すると共に、前記冷却装置に異常が発生したときに、前記充電ケーブルおよび前記充電コネクタの少なくとも何れか一方の温度に基づいて前記充電電流および前記バッテリの充電時間の少なくとも何れか一方を制限する制御装置と、
を備える車両充電設備。
続きを表示（約 1,100 文字）【請求項２】
請求項１に記載の車両充電設備において、
前記制御装置は、前記冷却装置に異常が発生したときに、前記充電コネクタおよび前記充電ケーブルの少なくとも何れか一方の温度が予め定められた閾値を超えないように、前記充電電流および前記充電時間の少なくとも何れか一方を制限する車両充電設備。
【請求項３】
請求項２に記載の車両充電設備において、
前記制御装置は、前記冷却装置に異常が発生したときに、前記充電コネクタおよび前記充電ケーブルの少なくとも何れか一方の温度が前記閾値を超えないように前記充電電流の目標電流を設定し、前記制御装置は、前記目標電流を出力するように前記電力機器を制御すると共に、前記バッテリの充電開始から予め定められた時間が経過したときに、前記バッテリの充電を終了させる車両充電設備。
【請求項４】
請求項２に記載の車両充電設備において、
前記制御装置は、前記冷却装置に異常が発生したときに、前記充電コネクタおよび前記充電ケーブルの少なくとも何れか一方の温度が前記閾値を超えないように前記充電時間を設定し、前記制御装置は、前記バッテリの充電開始から前記充電時間が経過したとき、または前記充電コネクタおよび前記充電ケーブルの少なくとも何れか一方の温度が前記閾値に達したときに、前記バッテリの充電を終了させる車両充電設備。
【請求項５】
電動車両のバッテリを外部から充電する車両充電設備であって、
前記電動車両の充電インレットに差し込まれる充電コネクタを有する充電ケーブルと、
前記充電ケーブルおよび前記充電コネクタを介して前記バッテリに充電電流を供給する電力機器と、
前記充電コネクタおよび前記充電ケーブルの少なくとも何れか一方の温度を検出する第１温度センサを有し、前記充電コネクタおよび前記充電ケーブルを冷却する冷却装置と、
前記電力機器の温度を検出する第２温度センサと、
前記電力機器から前記バッテリに前記充電電流が供給されるときに、前記第１温度センサの検出値に基づいて前記冷却装置を制御すると共に、前記第１温度センサに異常が発生したときに、前記第２温度センサの検出値に基づいて前記充電コネクタおよび前記充電ケーブルの少なくとも何れか一方の温度を推定し、推定した前記充電コネクタおよび前記充電ケーブルの少なくとも何れか一方の温度に基づいて前記充電電流および前記バッテリの充電時間の少なくとも何れか一方を制限する制御装置と、
を備える車両充電設備。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、電動車両のバッテリを外部から充電する車両充電設備に関する。
続きを表示（約 1,800 文字）【背景技術】
【０００２】
従来より知られている車両は、充電設備からの充電ケーブルのコネクタが挿入されるインレットと、充電ケーブルを介して充電設備から供給される電流により充電されるバッテリと、充電設備からの電流が最大許容電流を上回らないように電流を制御する制御装置とを含む（例えば、特許文献１参照）。この車両において、制御装置は、充電設備がコネクタおよびインレットを冷却するための冷却装置を含むか否かを判定する。また、充電設備が冷却装置を含む場合、制御装置は、充電設備が冷却装置を含まない場合に比べて最大許容電流を大きくする。これは、冷却装置を含む充電設備におけるバッテリの充電時間を短縮化する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１９－１８７０３５号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、冷却装置を含む充電設備における最大許容電流を車両の制御装置により一律に大きくする場合、冷却装置が適正に作動していない状況下で充電ケーブルやコネクタの不具合が発生してしまうおそれがある。
【０００５】
本開示は、冷却装置の状態に拘わらず、電動車両のバッテリが車両充電設備からの電力により充電される間に充電コネクタおよび充電ケーブルを適正に保護することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本開示の車両充電設備は、電動車両のバッテリを外部から充電する。この車両充電設備は、充電ケーブルと、電力機器と、冷却装置と、制御装置とを含む。充電ケーブルは、電動車両の充電インレットに差し込まれる充電コネクタを有する。電力機器は、充電コネクタおよび充電ケーブルを介してバッテリに充電電流を供給する。冷却装置は、充電コネクタおよび充電ケーブルを冷却する。制御装置は、電力機器からバッテリに充電電流が供給されるときに、充電コネクタおよび充電ケーブルを冷却するように冷却装置を制御する。更に、制御装置は、冷却装置に異常が発生したときに、充電コネクタおよび充電ケーブルの少なくとも何れか一方の温度に基づいて充電電流およびバッテリの充電時間の少なくとも何れか一方を制限する。
【０００７】
本開示の他の車両充電設備は、電動車両のバッテリを外部から充電する。この車両充電設備は、充電ケーブルと、電力機器と、第１温度センサを有する冷却装置と、第２温度センサと、制御装置とを含む。充電ケーブルは、電動車両の充電インレットに差し込まれる充電コネクタを有する。電力機器は、充電コネクタおよび充電ケーブルを介してバッテリに充電電流を供給する。冷却装置は、充電コネクタおよび充電ケーブルを冷却し、第１温度センサは、充電コネクタおよび充電ケーブルの少なくとも何れか一方の温度を検出する。第２温度センサは、電力機器の温度を検出する。制御装置は、電力機器からバッテリに充電電流が供給されるときに、充電コネクタおよび充電ケーブルを冷却するように冷却装置を制御する。更に、制御装置は、第１温度センサに異常が発生したときに、第２温度センサの検出値に基づいて充電コネクタおよび充電ケーブルの少なくとも何れか一方の温度を推定し、推定した温度に基づいて充電電流およびバッテリの充電時間の少なくとも何れか一方を制限する。
【０００８】
本開示の車両充電設備は、冷却装置の状態に拘わらず、電力機器からの電力により電動車両のバッテリが充電される間に、充電コネクタおよび充電ケーブル並びに電動車両の充電インレットが適正に保護されることを可能にする。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
本開示の車両充電設備を示す概略構成図である。
本開示の車両充電設備の制御装置により実行されるルーチンの一例を示すフローチャートである。
本開示の車両充電設備の制御装置により実行されるルーチンの他の例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
次に、図面を参照しながら、本開示の発明を実施するための形態について説明する。
（【００１１】以降は省略されています）

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