TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2024127651
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-20
出願番号
2023036992
出願日
2023-03-09
発明の名称
蓄電装置
出願人
トヨタ自動車株式会社
代理人
弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類
H01M
10/04 20060101AFI20240912BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】高温環境及び低温環境に繰り返し曝されても樹脂部の亀裂の発生を抑制することができる蓄電装置を提供する。
【解決手段】本開示の蓄電装置は、矩形状の主面を有する発電要素を含む電極体と、前記発電要素の側面の全面を少なくとも覆う樹脂部と、を備える。前記主面は、一対の第1直線状縁と、一対の第2直線状縁と、を有する。前記一対の第1直線状縁の各々の中点を含む面で前記蓄電装置を切断したときの前記樹脂部の断面積は、前記一対の第2直線状縁の一方を含む面及び他方を含む面の各々で前記蓄電装置を切断したときの前記樹脂部の断面積よりも大きい。前記一対の第2直線状縁の各々の中点を含む面で前記蓄電装置を切断したときの前記樹脂部の断面積は、前記一対の第1直線状縁の一方を含む面及び他方を含む面の各々で前記蓄電装置を切断したときの前記樹脂部の断面積よりも大きい。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
矩形状の主面を有する発電要素を含む電極体と、
前記発電要素の側面の全面を少なくとも覆う樹脂部と、
を備える蓄電装置であって、
前記主面が、互いに対向する一対の第1直線状縁と、前記第1直線状縁と直交し、かつ互いに対向する一対の第2直線状縁と、を有し、
前記一対の第1直線状縁の各々の中点を含む面で前記蓄電装置を切断したときの前記樹脂部の第1断面積が、前記一対の第2直線状縁の一方を含む面で前記蓄電装置を切断したときの前記樹脂部の第2断面積よりも大きく、
前記第1断面積が、前記一対の第2直線状縁の他方を含む面で前記蓄電装置を切断したときの前記樹脂部の第3断面積よりも大きく、
前記一対の第2直線状縁の各々の中点を含む面で前記蓄電装置を切断したときの前記樹脂部の第4断面積が、前記一対の第1直線状縁の一方を含む面で前記蓄電装置を切断したときの前記樹脂部の第5断面積よりも大きく、
前記第4断面積が、前記一対の第1直線状縁の他方を含む面で前記蓄電装置を切断したときの前記樹脂部の第6断面積よりも大きい、蓄電装置。
続きを表示(約 660 文字)
【請求項2】
前記第1断面積が、前記第2断面積の2.7倍以上であり、
前記第1断面積が、前記第3断面積の2.7倍以上であり、
前記第4断面積が、前記第5断面積の2.7倍以上であり、
前記第4断面積が、前記第6断面積の2.7倍以上である、請求項1に記載の蓄電装置。
【請求項3】
前記第1直線状縁の長さと前記第2直線状縁の長さとが、同一であり、
前記第2断面積と前記第3断面積とが、同一であり、
前記第5断面積と前記第6断面積とが、同一である、請求項1又は請求項2に記載の蓄電装置。
【請求項4】
前記主面に直交する方向からみたときの前記樹脂部の周縁の形状が、正八角形である、請求項3に記載の蓄電装置。
【請求項5】
前記発電要素が、
前記主面に直交する方向に沿って積層された複数のバイポーラ電極と、
前記複数のバイポーラ電極のうちの隣り合うバイポーラ電極同士の間に介在している複数の電解質層と、
を有し、
前記バイポーラ電極が、
集電体と、
前記集電体の前記方向の一方の主面上に設けられた正極層と、
前記集電体の前記方向の他方の主面上に設けられた負極層と、
を含み、
前記隣り合うバイポーラ電極の一方に含まれる正極層と、前記隣り合うバイポーラ電極の他方に含まれる負極層とが、前記電解質層を介して、対向している、請求項1又は請求項2に記載の蓄電装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、蓄電装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、防水性等を有するバイポーラ電池を開示している。特許文献1に開示のバイポーラ電池は、バイポーラ構造の電池要素と、検知タブと、電池要素の外部を被覆している少なくとも1以上の樹脂群(以下、「樹脂部」ともいう)と、を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2005-5163号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の開示のバイポーラ電池の一例の概略斜視図を図6に示す。図6中、符号900は、バイポーラ電池を示す。符号910は、電池要素を示す。符号S910は、電池要素910の正方形状の主面を示す。符号911は、電池要素910の主面S910の周縁部を示す。符号P911は、周縁部911の中点を示す。符号920は、樹脂部を示す。バイポーラ電池900では、電池要素910の主面S910の4つの周縁部911に沿って均一に形成されている。
【0005】
バイポーラ電池900は、用途によって、高温環境及び低温環境に繰り返し曝される場合がある。このような環境温度の変化によって、電池要素910及び樹脂部920は、膨張収縮を繰り返す場合がある。樹脂の熱膨張係数は、金属の熱膨張係数よりも大きい。そのため、バイポーラ電池900が高温環境又は低温環境に曝されると、樹脂部920は電池要素910よりも変位しやすい。樹脂部920に、環境温度の変化による引張荷重(以下、「熱応力」ともいう)がかかるおそれがある。特に、樹脂部920の中点P911付近の部位R920には、熱応力が集中しやすいおそれがある。その結果、樹脂部920に亀裂が発生するおそれがある。樹脂部920における亀裂の発生は、電池要素910の電池性能の低下を誘発するおそれがある。
【0006】
本開示は、上記事情に鑑みたものである。
本開示の一実施形態が解決しようとする課題は、高温環境及び低温環境に繰り返し曝されても樹脂部の亀裂の発生を抑制することができる蓄電装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するための手段には、以下の実施態様が含まれる。
【0008】
<1> 本開示の第1態様の蓄電装置は、矩形状の主面を有する発電要素を含む電極体と、前記発電要素の側面の全面を少なくとも覆う樹脂部と、を備える蓄電装置であって、前記主面が、互いに対向する一対の第1直線状縁と、前記第1直線状縁と直交し、かつ互いに対向する一対の第2直線状縁と、を有し、前記一対の第1直線状縁の各々の中点を含む面で前記蓄電装置を切断したときの前記樹脂部の第1断面積が、前記一対の第2直線状縁の一方を含む面で前記蓄電装置を切断したときの前記樹脂部の第2断面積よりも大きく、前記第1断面積が、前記一対の第2直線状縁の他方を含む面で前記蓄電装置を切断したときの前記樹脂部の第3断面積よりも大きく、前記一対の第2直線状縁の各々の中点を含む面で前記蓄電装置を切断したときの前記樹脂部の第4断面積が、前記一対の第1直線状縁の一方を含む面で前記蓄電装置を切断したときの前記樹脂部の第5断面積よりも大きく、前記第4断面積が、前記一対の第1直線状縁の他方を含む面で前記蓄電装置を切断したときの前記樹脂部の第6断面積よりも大きい、蓄電装置である。
【0009】
第1態様では、第1断面積は、第2断面積及び第3断面積の各々よりも大きい。そのため、第1断面積が第2断面積及び第3断面積の各々と同じ場合よりも、樹脂部の発電要素の第1直線状縁の中点近傍の部位(以下、「第1中央部位」ともいう)にかかる熱応力は、緩和されやすい。更に、第1態様では、第4断面積は、第5断面積及び第6断面積の各々よりも大きい。そのため、第4断面積が第5断面積及び第6断面積の各々と同じ場合よりも、樹脂部の発電要素の第2直線状縁の中点近傍の部位(以下、「第2中央部位」ともいう)にかかる熱応力は、緩和されやすい。その結果、第1態様の蓄電装置は、高温環境及び低温環境に繰り返し曝されても樹脂部の亀裂の発生を抑制することができる。
【0010】
<2> 本開示の第2態様の蓄電装置は、前記第1断面積が、前記第2断面積の2.7倍以上であり、前記第1断面積が、前記第3断面積の2.7倍以上であり、前記第4断面積が、前記第5断面積の2.7倍以上であり、前記第4断面積が、前記第6断面積の2.7倍以上である、前記<1>に記載の蓄電装置である。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
他の特許を見る