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公開番号2024125700
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-19
出願番号2023033696
出願日2023-03-06
発明の名称バリ取り装置
出願人トヨタ自動車株式会社,トヨタ車体株式会社
代理人弁理士法人明成国際特許事務所
主分類B24B 55/06 20060101AFI20240911BHJP(研削;研磨)
要約【課題】ワークに付着したバリに起因して、ワーク表面の品質不良や、加工工程における部品の組付け不良が発生することを抑制可能なバリ取り装置を提供する。
【解決手段】バリ取り装置は、円柱形状の本体部と、本体部の底面の外縁寄りの部位から本体部の軸方向の一端側へ突出し、本体部の周方向に互いに離間して設けられる複数の脚部と、本体部の底面の中央から一端側へ突出した位置に設けられ、本体部に弾性部材を介して固定される第1のバリ取り手段と、複数の脚部の突出先の先端に設けられる複数の第2のバリ取り手段と、第1のバリ取り手段および第2のバリ取り手段を回転駆動させる駆動部と、複数の脚部において先端寄りの先端部にそれぞれ設けられ、駆動部により第1のバリ取り手段および第2のバリ取り手段を回転させてリベットに付着したバリを除去する際に、除去されたバリを吸着する、複数の磁石と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
鉄製のリベットに付着したバリを除去するバリ取り装置であって、
円柱形状の本体部と、
前記本体部の底面の外縁寄りの部位から前記本体部の軸方向の一端側へ突出し、前記本体部の周方向に互いに離間して設けられる複数の脚部と、
前記本体部の前記底面の中央から前記一端側へ突出した位置に設けられ、前記本体部に弾性部材を介して固定される第1のバリ取り手段と、
前記複数の脚部の突出先の先端に設けられる複数の第2のバリ取り手段と、
前記第1のバリ取り手段および前記第2のバリ取り手段を回転駆動させる駆動部と、
前記複数の脚部において前記先端寄りの先端部にそれぞれ設けられ、前記駆動部により前記第1のバリ取り手段および前記第2のバリ取り手段を回転させて前記リベットに付着した前記バリを除去する際に、除去された前記バリを吸着する、複数の磁石と、
を備える、バリ取り装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、バリ取り装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、プレス機やレーザ加工機等の加工機で加工した加工後のワークの周縁等に生じたバリを除去するための、バリ取り装置が知られている。例えば、特許文献1に記載されるバリ取り装置は、ブラシ状の工具を回転させてバリを除去する装置であり、ブラシのフローティング機構を有している。この装置では、バリ取り時のワークへのブラシによる押圧力を、フローティング機構により制御することで、ワーク表面に傷を付けずに適正なバリ取り操作を行うようにしていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2000-233350号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記構成のバリ取り装置では、除去したバリがワーク上やワーク周囲に付着してしまい、付着したバリにより、ワーク表面の品質不良や、その後のワークの加工工程において組付け不良が発生する虞があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、以下の形態として実現することが可能である。
【0006】
本開示の一形態によれば、バリ取り装置が提供される。このバリ取り装置は、鉄製のリベットに付着したバリを除去するバリ取り装置であって、円柱形状の本体部と、前記本体部の底面の外縁寄りの部位から前記本体部の軸方向の一端側へ突出し、前記本体部の周方向に互いに離間して設けられる複数の脚部と、前記本体部の前記底面の中央から前記一端側へ突出した位置に設けられ、前記本体部に弾性部材を介して固定される第1のバリ取り手段と、前記複数の脚部の突出先の先端に設けられる複数の第2のバリ取り手段と、前記第1のバリ取り手段および前記第2のバリ取り手段を回転駆動させる駆動部と、前記複数の脚部において前記先端寄りの先端部にそれぞれ設けられ、前記駆動部により前記第1のバリ取り手段および前記第2のバリ取り手段を回転させて前記リベットに付着した前記バリを除去する際に、除去された前記バリを吸着する、複数の磁石と、を備える。
この形態のバリ取り装置によれば、除去したバリは磁石に吸着されて保持される。このように、除去したバリが、磁石に保持されることにより、リベットによる接合対象であるワークに付着することがないため、付着したバリに起因して、ワーク表面の品質不良や、その後のワークの加工工程における部品の組付け不良が発生することを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本開示の第1実施形態におけるバリ取り装置の全体構成を模式的に示す図である。
バリ取り装置を模式的に示す断面図である。
動作時におけるバリ取り装置の全体構成を模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
A.第1実施形態:
A1.バリ取り装置1の構成:
以下、本開示の第1実施形態について、図1~図3を参照して説明する。図1は、本開示の第1実施形態におけるバリ取り装置1の全体構成を模式的に示す図である。
【0009】
まず、バリ取りの対象となる対象物2(以下、ワークともいう)の一例について説明する。図1に示すように、対象物2は、アルミ板21と鉄板22とを、鉄製のリベット23を用いて接合したものである。対象物2は、鉄板22の上面に、アルミ板21の下面が当接するように配される。さらに、リベット23は、上方であるアルミ板21側からリベットボディ23aが挿入されるとともに、リベット頭部23bがアルミ板21上に配される。例えば、リベット頭部23bは、上面視において円形状である。
【0010】
図1に示す例では、リベット23のリベット頭部23bの面上に、鉄バリ24が形成されている。バリ取り装置1は、リベット23に付着した鉄バリ24を除去する。図1に示すように、バリ取り装置1は、対象物2の上方に配された状態から、下降して対象物2に接触し、バリ取りを行う。以下、図1における上下方向をZ方向、左右方向をX方向とし、X方向およびZ方向のいずれにも垂直な方向をY方向として説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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