特許ウォッチ

公開番号2024127432
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-20
出願番号2023036581
出願日2023-03-09
発明の名称充電制御装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人快友国際特許事務所
主分類H02J 7/00 20060101AFI20240912BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】外部電源によってバッテリを充電する際、外部電源の異常を検知できる技術を提供する。
【解決手段】充電制御装置を提供する。この充電制御装置は、充電開始前に外部電源から供給される電力の電圧値及び電流値を記憶し、充電開始時に、電力の電圧値及び電流値を記憶し、充電中に、電力の電圧値及び電流値を測定し、測定した電圧値と電流値と、既に記憶された充電開始前及び充電開始時の電圧値及び電流値と、に基づいて、外部電源から供給される電力の系統電圧値を予測し、予測した系統電圧値に基づいて、外部電源の異常可能性が肯定できるとき、異常の通知を行う。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
外部電源に接続されてバッテリを充電する充電器の充電制御装置であって、
前記充電器による前記バッテリの充電開始前に、前記外部電源から供給される電力の電圧値及び電流値を記憶し、
前記充電器による前記バッテリの充電開始時に、前記電力の電圧値及び電流値を記憶し、
前記充電器による前記バッテリの充電中に、前記電力の電圧値及び電流値を測定し、測定した前記電圧値と電流値と記憶された前記充電開始前及び前記充電開始時の前記電圧値及び電流値とに基づいて、前記外部電源から供給される前記電力の系統電圧値を予測し、
予測した前記系統電圧値に基づいて、前記外部電源の異常可能性が肯定できるとき、異常の通知を行う、制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本明細書が開示する技術は、充電制御装置に関する。
続きを表示（約 1,200 文字）【背景技術】
【０００２】
例えば、車両に搭載されている電源であるリチウムイオンバッテリに異常が発生した際に、その異常を検知して、バッテリからの電源供給を切断する電源システムが開示されている（特開２０２１－１８４９６０号公報）。
【０００３】
近年、充電器は、駆動用バッテリなどを充電ステーションなどの外部電源により充電するように、電動車両などに搭載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０２０－１０８２４４号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
外部電源によって車両搭載バッテリを充電する場合、充電開始後に始めて異常を検知する場合もある。これまで、こうした異常が発生したとき、異常の原因が外部電源及び充電器のいずれに起因するのかが不明であった。このため、不要に車載充電器や車載充電ケーブルなどの車載部品が交換されることがあった。
【０００６】
また、本発明者によれば、充電開始前又は充電開始時には外部電源から供給される電圧が正常でも、充電中に電圧が低下して充電できなくなるとき、外部電源側に異常があることが多いことがわかった。
【０００７】
本明細書は、外部電源によってバッテリを充電する際、外部電源の異常を検知できる技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
本明細書が開示する技術は、外部電源に接続されてバッテリを充電する充電器の充電制御装置に具現化される。この充電制御装置は、充電器によるバッテリの充電開始前に外部電源から供給される電力の電圧値及び電流値を記憶し、充電器による前記バッテリの充電開始時に、電力の電圧値及び電流値を記憶し、充電器によるバッテリの充電中に、電力の電圧値及び電流値を測定し、測定した電圧値及び電流値と記憶された充電開始前及び充電開始時の電圧値及び電流値とに基づいて、外部電源から供給される電力の系統電圧値を予測する。充電制御装置は、予測した系統電圧値に基づいて、前記外部電源の異常可能性が肯定できるとき、異常の通知を行う。
【０００９】
この充電制御装置によれば、充電開始前及び充電開始時における電圧値及び電流値を記憶するため、充電中の電圧値及び電流値から、充電中に外部電源から供給される系統電圧値を予測できる。予測した系統電圧値に基づいて外部電源の異常を検知することができる。この結果、誤って充電器等の異常と判断されること及びこれらが交換されることが抑制又は回避される。
【図面の簡単な説明】
【００１０】
充電制御装置を備える車両が充電スタンドで充電している状態を示す図である。
充電制御装置が実施するプロセスの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許