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公開番号2024117251
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-29
出願番号2023023237
出願日2023-02-17
発明の名称回転電機
出願人株式会社デンソー
代理人個人,個人,個人
主分類H02K 3/18 20060101AFI20240822BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】コイル部での損失を低減することができる回転電機を提供する。
【解決手段】モータは、コイル部211を有している。コイル部211では、線状のコイル線状体220がコイル軸方向αに積層されるように巻回されている。コイル線状体220は、コイル部211においてコイル環状部271を形成している。コイル環状部271は、コイル軸方向αにおいて複数並べられている。コイル線状体220は、コイル線221を複数有している。コイル線状体220では、複数のコイル線221が撚られている。コイル線221は、コイル線状体220において線状面220osを形成している。コイル線221の少なくとも一部は、線状面220osに露出している。
【選択図】図10
特許請求の範囲【請求項1】
電力の供給により駆動する回転電機(60)であって、
コイル線(221)により形成されたコイル部(211)を有するステータ(200)と、
回転軸線(Cm)を中心に回転し、前記回転軸線に沿って前記ステータに並べられたロータ(300a,300b)と、
を備え、
前記コイル部は、
複数の前記コイル線により形成された外周面(220os)を有し、複数の前記コイル線が撚られて線状に形成され、前記回転軸線に沿って積層されるように巻回された線状体(220)、を有している回転電機。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記線状体では、前記コイル部の径方向(γ)に並んだ前記コイル線の数が、前記コイル部の軸方向(α)に並んだ前記コイル線の数よりも多い、請求項1に記載の回転電機。
【請求項3】
前記線状体は、前記コイル部の径方向(γ)での前記線状体の幅寸法(W)が前記コイル部の軸方向(α)での前記線状体の厚さ寸法(D)よりも大きくなるように扁平している、請求項1又は2に記載の回転電機。
【請求項4】
前記線状体は、
前記コイル部の外周面(211a)及び内周面(211b)の両方を形成するように、前記外周面と前記内周面とにかけ渡されるように前記コイル部の径方向(γ)に延びている、請求項1又は2に記載の回転電機。
【請求項5】
前記線状体では、前記コイル線が前記コイル部の外周面(211a)を形成する外周形成部(224a)及び前記コイル部の内周面(211b)を形成する内周形成部(224b)の両方を有するように、複数の前記コイル線が撚られている、請求項1又は2に記載の回転電機。
【請求項6】
前記コイル部を外周側から覆っている電機外周壁(71)を有し、前記ステータ及び前記ロータを収容している電機ハウジング(70)と、
前記コイル部と前記電機外周壁との間に設けられ、前記コイル部の熱を前記電機外周壁に放出するコイル放熱部(295)と、
を備え、
少なくとも1つの前記コイル線では、前記コイル部の熱が前記外周形成部から前記コイル放熱部に放出されるように前記外周形成部が前記コイル放熱部に接触している、請求項5に記載の回転電機。
【請求項7】
前記ステータは、
前記線状体により形成され、前記コイル部から引き出されたコイル引出線(212,213)、を有している請求項1又は2に記載の回転電機。
【請求項8】
前記コイル線は、
通電可能な導体である素線(222)と、
電気絶縁性を有し、前記素線を被覆する被覆部(223)と、
を有しており、
前記線状体では、前記コイル部の周方向(β)に直交する方向に隣り合う2つの前記コイル線がそれぞれの前記被覆部で互いに密着するように、複数の前記コイル線が撚られている、請求項1又は2に記載の回転電機。
【請求項9】
前記コイル部は、
前記コイル部の周方向(β)に直交する方向に隣り合う2つの前記コイル線の間に設けられ、これらコイル線を接合している接合部(225)、を有している請求項1又は2に記載の回転電機。
【請求項10】
前記ロータである第1ロータ(300a)と、
前記ロータであり、前記コイル部を介して前記第1ロータに前記回転軸線に沿って並べられた第2ロータ(300b)と、
を備えている請求項1又は2に記載の回転電機。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この明細書における開示は、回転電機に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、アキシャルギャップ式のモータについて記載されている。このモータでは、ロータとステータとが軸方向に並べられている。このステータは、2本の平角線により形成されたコイルを有している。このコイルでは、2本の平角線がコイルの径方向に並べられた状態で巻回されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-137183号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1では、2本の平角線のうち内周側の平角線において鎖交磁束等による損失が増加しやすい。このため、コイルでの損失が増加することが懸念される。
【0005】
本開示の1つの目的は、コイル部での損失を低減することができる回転電機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この明細書に開示された複数の態様は、それぞれの目的を達成するために、互いに異なる技術的手段を採用する。また、特許請求の範囲及びこの項に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例であって、技術的範囲を限定するものではない。
【0007】
上記目的を達成するため、開示された態様は、
電力の供給により駆動する回転電機(60)であって、
コイル線(221)により形成されたコイル部(211)を有するステータ(200)と、
回転軸線(Cm)を中心に回転し、回転軸線に沿ってステータに並べられたロータ(300a,300b)と、
を備え、
コイル部は、
複数のコイル線により形成された外周面(220os)を有し、複数のコイル線が撚られて線状に形成され、回転軸線に沿って積層されるように巻回された線状体(220)、を有している回転電機である。
【0008】
上記態様によれば、コイル部を構成する線状体は、複数のコイル線が撚られて線状に形成されている。この構成では、コイル部の周方向での位置が異なると、複数のコイル線が順番に入れ替わるようにしてコイル部の内周側に配置される。このため、コイル部の内周側に配置された特定のコイル線で鎖交磁束等による損失が増加する、ということを回避できる。したがって、コイル部での損失を低減することができる。
【0009】
しかも、線状体の外周面は、複数のコイル線により形成されている。この構成では、複数のコイル線をまとめて覆うような被覆を線状体に設ける必要がない。このため、複数のコイル線をまとめて覆うような被覆がない分だけコイル部の占積率を高めることができる。したがって、コイル部での損失を更に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
第1実施形態におけるeVTOLの構成を示す図。
推進システムの電気的な構成を示す図。
EPUの概略斜視図。
モータ装置の縦断面図。
コイルユニット及びモータハウジングの平面図。
モータ装置の概略縦断面図。
コイル線の一例を示すコイル部の概略平面図。
比較例において比較外周線及び比較内周線を示すコイル部の概略平面図。
コイル部の電気的な構成を示す図。
コイル線状部を拡大したコイル部の概略平面図。
コイル内周側からコイル線状部を拡大したコイル部の概略側面図
図8のXII-XII線断面図であり、コイル線状部の縦断面図。
第2実施形態におけるコイル線状部の縦断面図。
第3実施形態におけるコイル線状部の縦断面図。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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