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公開番号2025063758
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-16
出願番号2023173205
出願日2023-10-04
発明の名称内燃機関用のスパークプラグ
出願人株式会社デンソー
代理人弁理士法人あいち国際特許事務所
主分類H01T 13/20 20060101AFI20250409BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】プレイグニッションを抑制することができる内燃機関用のスパークプラグを提供すること。
【解決手段】スパークプラグ1において、パッキン5は、互いに対向するハウジング対向面22及び碍子対向面32によってプラグ軸方向Zに挟持されている。絶縁碍子3は、テーパ状先端部31を有する。スパークプラグ1は、テーパ状先端部31の外周面311とハウジング2の内周面との間に形成された環状の空間であるポケット部7を有する。絶縁碍子3の先端は、プラグ軸方向Zにおいて、ハウジング2の先端と同じ位置、又は、ハウジング2の先端よりも基端側Z2の位置に配置されている。また、ハウジング2の先端部は、内側突出部21を有する。ハウジング対向面22は、内側突出部21の基端部に形成されている。ポケット部7は、テーパ状先端部31の外周面311と内側突出部21の内周面211との間に形成されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
筒状の絶縁碍子(3)と、
前記絶縁碍子の内周側に保持されると共に前記絶縁碍子から先端側(Z1)に露出した中心電極(4)と、
前記絶縁碍子を内周側に保持する筒状のハウジング(2)と、
前記中心電極との間に放電ギャップ(G)を形成する接地電極(6)と、
互いに対向する、前記ハウジングの内周面に形成されたハウジング対向面(22)、及び前記ハウジング対向面よりも基端側(Z2)において前記絶縁碍子の外周面に形成された碍子対向面(32)、によってプラグ軸方向(Z)に挟持された環状のパッキン(5)と、を有し、
前記パッキンは、前記ハウジングと前記絶縁碍子との間を封止しており、
前記絶縁碍子は、先端側へ向かうほど縮径すると共に前記碍子対向面よりも先端側に形成されたテーパ状先端部(31)を有し、
前記テーパ状先端部の外周面(311)と前記ハウジングの内周面との間に形成された環状の空間であって、先端側に開口したポケット部(7)を有し、
前記絶縁碍子の先端は、プラグ軸方向において、前記ハウジングの先端と同じ位置、又は、前記ハウジングの先端よりも基端側の位置に配置されており、
前記ハウジングの先端部は、前記ハウジングの先端部の全周にわたって形成されると共にプラグ径方向の内側へ向かって突出した内側突出部(21)を有し、
前記ハウジング対向面は、前記内側突出部の基端部に形成されており、
前記ポケット部は、前記テーパ状先端部の外周面と前記内側突出部の内周面(211)との間に形成されている、内燃機関用のスパークプラグ(1)。
続きを表示(約 350 文字)【請求項2】
前記テーパ状先端部のプラグ軸方向の長さを長さCとしたとき、前記長さCは、2.6mm以下であり、プラグ軸方向における前記テーパ状先端部の基端から前記ハウジングの先端までの距離を距離Xとしたとき、前記長さCと前記距離Xとは、0<C/X≦0.74の関係を満たす、請求項1に記載の内燃機関用のスパークプラグ。
【請求項3】
プラグ軸方向における前記絶縁碍子の先端から前記ハウジングの先端までの距離を距離L1としたとき、前記距離L1は、0mm≦L1≦1mmを満たす、請求項1又は2に記載の内燃機関用のスパークプラグ。
【請求項4】
前記スパークプラグは、水素ガスを燃料とする内燃機関に用いられる、請求項1又は2に記載の内燃機関用のスパークプラグ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、内燃機関用のスパークプラグに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1に開示されているように、先端側へ向かうほど縮径するテーパ状先端部が形成された絶縁碍子を備えたスパークプラグが知られている。当該スパークプラグにおいて、テーパ状先端部の外周面とハウジングの内周面との間には、環状の空間であるポケット部が形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第4623880号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載されたスパークプラグは、ポケット部の掃気性については特に考慮されていない。そのため、ポケット部の形成のされ方によっては、ポケット部の掃気性が低くなるおそれがある。ポケット部の掃気性が低いと、スパークプラグを設けた内燃機関において、プレイグニッションが発生するおそれがある。それゆえ、特許文献1に記載されたスパークプラグは、プレイグニッションを抑制する観点から、改善の余地があるといえる。
【0005】
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、プレイグニッションを抑制することができる内燃機関用のスパークプラグを提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、筒状の絶縁碍子(3)と、
前記絶縁碍子の内周側に保持されると共に前記絶縁碍子から先端側(Z1)に露出した中心電極(4)と、
前記絶縁碍子を内周側に保持する筒状のハウジング(2)と、
前記中心電極との間に放電ギャップ(G)を形成する接地電極(6)と、
互いに対向する、前記ハウジングの内周面に形成されたハウジング対向面(22)、及び前記ハウジング対向面よりも基端側(Z2)において前記絶縁碍子の外周面に形成された碍子対向面(32)、によってプラグ軸方向(Z)に挟持された環状のパッキン(5)と、を有し、
前記パッキンは、前記ハウジングと前記絶縁碍子との間を封止しており、
前記絶縁碍子は、先端側へ向かうほど縮径すると共に前記碍子対向面よりも先端側に形成されたテーパ状先端部(31)を有し、
前記テーパ状先端部の外周面(311)と前記ハウジングの内周面との間に形成された環状の空間であって、先端側に開口したポケット部(7)を有し、
前記絶縁碍子の先端は、プラグ軸方向において、前記ハウジングの先端と同じ位置、又は、前記ハウジングの先端よりも基端側の位置に配置されており、
前記ハウジングの先端部は、前記ハウジングの先端部の全周にわたって形成されると共にプラグ径方向の内側へ向かって突出した内側突出部(21)を有し、
前記ハウジング対向面は、前記内側突出部の基端部に形成されており、
前記ポケット部は、前記テーパ状先端部の外周面と前記内側突出部の内周面(211)との間に形成されている、内燃機関用のスパークプラグ(1)にある。
【発明の効果】
【0007】
上記スパークプラグにおいて、ポケット部は、テーパ状先端部の外周面と、ハウジングの先端部に形成された内側突出部の内周面との間に形成されている。また、ハウジング対向面は、内側突出部の基端部に形成されている。それゆえ、ポケット部の容積が小さくなりやすく、ポケット部の掃気性が向上しやすい。その結果、プレイグニッションを抑制することができる。
【0008】
また、絶縁碍子の先端は、プラグ軸方向において、ハウジングの先端と同じ位置、又は、ハウジングの先端よりも基端側の位置に配置されている。それゆえ、絶縁碍子の先端部の過熱を抑制することができる。その結果、プレイグニッションを抑制することができる。
【0009】
以上のごとく、上記態様によれば、プレイグニッションを抑制することができる内燃機関用のスパークプラグを提供することができる。
なお、特許請求の範囲及び課題を解決する手段に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施形態1における、スパークプラグの半断面図。
実施形態1における、スパークプラグの先端部付近の半断面図。
実施形態1における、スパークプラグを先端側から見た図であって、図2のIII矢視図。
実施形態1における、ネジ部の半径等を示す、スパークプラグの先端部付近の断面図であって、図3のIV-IV線矢視断面図。
実験例1における、長さCとプレイグニッションの発生頻度との関係等を示すグラフ。
実験例1における、水素ガスを燃料とする内燃機関での、C/Xの値とプレイグニッションの発生頻度との関係を示すグラフ。
実験例4における、ガソリンを燃料とする内燃機関での、C/Xの値とプレイグニッションの発生頻度との関係を示すグラフ。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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