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公開番号
2024126088
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-20
出願番号
2023034244
出願日
2023-03-07
発明の名称
ポリカーボネート樹脂組成物およびそれからなる成形品
出願人
帝人株式会社
代理人
個人
主分類
C08L
69/00 20060101AFI20240912BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】引張り強度、耐湿熱性、耐薬品性および加工性に優れたポリカーボネート樹脂組成物を提供する。
【解決手段】(A)芳香族ポリカーボネート系樹脂(A成分)100重量部に対し、(B)エポキシ指数が0.1~0.5eq/kgであるポリヒドロキシポリエーテル樹脂(B成分)1~10重量部、(C)集束剤としてエポキシ樹脂を含有する繊維状充填材(C成分)20~130重量部、(D)リン系安定剤(D成分)0.01~3重量部並びに(E)多価カルボン酸(E成分)0.01~2重量部を含有することを特徴とするポリカーボネート樹脂組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
(A)芳香族ポリカーボネート系樹脂(A成分)100重量部に対し、(B)エポキシ指数が0.1~0.5eq/kgであるポリヒドロキシポリエーテル樹脂(B成分)1~10重量部、(C)集束剤としてエポキシ樹脂を含有する繊維状充填材(C成分)20~130重量部、(D)リン系安定剤(D成分)0.01~3重量部並びに(E)多価カルボン酸(E成分)0.01~2重量部を含有することを特徴とするポリカーボネート樹脂組成物。
続きを表示(約 610 文字)
【請求項2】
B成分が、ビスフェノールA型ポリヒドロキシポリエーテル樹脂であることを特徴とする請求項1に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
【請求項3】
C成分がガラス繊維および炭素繊維よりなる群より選ばれる少なくとも1種の繊維状充填材であることを特徴とする請求項1または2に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
【請求項4】
E成分が、芳香族多価カルボン酸であることを特徴とする請求項1または2に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
【請求項5】
A成分100重量部に対し、(F)難燃剤(F成分)1~35重量部および(G)ドリップ防止剤(G成分)0.1~3重量部を含有することを特徴とする請求項1または2に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
【請求項6】
A成分100重量部に対し、(H)液晶ポリエステル樹脂(H成分)1~20重量部を含有することを特徴とする請求項1または2に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
【請求項7】
H成分が、p-ヒドロキシ安息香酸から誘導される繰返し単位および6-ヒドロキシ-2-ナフトエ酸から誘導される繰返し単位を含有する液晶ポリエステル樹脂であることを特徴とする請求項6に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
【請求項8】
請求項1または2に記載のポリカーボネート樹脂組成物からなる成形品。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、芳香族ポリカーボネート系樹脂、エポキシ指数が0.1~0.5eq/kgであるポリヒドロキシポリエーテル樹脂、集束剤としてエポキシ樹脂を含有する繊維状充填材、リン系安定剤並びに多価カルボン酸からなるポリカーボネート樹脂組成物およびそれからなる成形品に関する。更に詳しくは、引張強度、耐湿熱性、耐薬品性および加工性に優れ、様々な環境下において高い強度が必要とされる部材に適したポリカーボネート樹脂組成物に関する。
続きを表示(約 3,000 文字)
【背景技術】
【0002】
ポリカーボネート樹脂は、耐熱性、耐衝撃性、寸法安定性などに優れた樹脂であり、電気・電子部品分野、機構部品分野、自動車部品分野、OA機器部品分野など幅広く使用されている。近年、製品の高性能化や高寿命化が進んでいることから、樹脂材料に対しては高い強度を有し、特に湿熱環境下や薬品が接触する環境下で長時間使用した場合でも高い強度を維持することが強く求められている。従来、ポリカーボネート樹脂の引張り強度などの機械物性を改良するためには、繊維状充填剤を添加する方法(特許文献1参照)や、さらに強度を改良するため繊維状充填材および密着性改良剤を添加する方法(特許文献2、3参照)が開示されている。しかしながら、引張り強度などの機械物性が向上する一方で、耐湿熱性および耐薬品性については言及されておらず、かかる技術的課題の解決方法を十分に開示するものとは言えなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第2683662号公報
特開2009-292953号公報
特開2013-221072号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記に鑑み、本発明の目的は、引張り強度、耐湿熱性、耐薬品性および加工性に優れ、湿熱環境下や薬品が接触する環境下でも高い強度の維持が必要とされる部材に適したポリカーボネート樹脂組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者は上記課題を解決するべく鋭意検討を行った結果、芳香族ポリカーボネート系樹脂に、エポキシ指数が0.1~0.5eq/kgであるポリヒドロキシポリエーテル樹脂、集束剤としてエポキシ樹脂を含有する繊維状充填材、リン系安定剤並びに多価カルボン酸を配合することにより、引張り強度、耐湿熱性、耐薬品性および加工性に優れたポリカーボネート樹脂組成物を得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】
すなわち、本発明は以下の通りである。
1.(A)芳香族ポリカーボネート系樹脂(A成分)100重量部に対し、(B)エポキシ指数が0.1~0.5eq/kgであるポリヒドロキシポリエーテル樹脂(B成分)1~10重量部、(C)集束剤としてエポキシ樹脂を含有する繊維状充填材(C成分)20~130重量部、(D)リン系安定剤(D成分)0.01~3重量部並びに(E)多価カルボン酸(E成分)0.01~2重量部を含有することを特徴とするポリカーボネート樹脂組成物。
2.B成分が、ビスフェノールA型ポリヒドロキシポリエーテル樹脂であることを特徴とする前項1に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
3.C成分がガラス繊維および炭素繊維よりなる群より選ばれる少なくとも1種の繊維状充填材であることを特徴とする前項1または2に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
4.E成分が、芳香族多価カルボン酸であることを特徴とする前項1~3のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂組成物。
5.A成分100重量部に対し、(F)難燃剤(F成分)1~35重量部および(G)ドリップ防止剤(G成分)0.1~3重量部を含有することを特徴とする前項1~4のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂組成物。
6.A成分100重量部に対し、(H)液晶ポリエステル樹脂(H成分)1~20重量部を含有することを特徴とする前項1~5のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂組成物。
7.H成分が、p-ヒドロキシ安息香酸から誘導される繰返し単位および6-ヒドロキシ-2-ナフトエ酸から誘導される繰返し単位を含有する液晶ポリエステル樹脂であることを特徴とする前項6に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
8.前項1~7のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂組成物からなる成形品。
【0007】
以下、本発明について説明する。
(A成分:芳香族ポリカーボネート系樹脂)
本発明でA成分として用いられる芳香族ポリカーボネート系樹脂は、二価フェノールとカーボネート前駆体とを反応させて得られるものである。反応方法の一例として界面重合法、溶融エステル交換法、カーボネートプレポリマーの固相エステル交換法および環状カーボネート化合物の開環重合法などを挙げることができる。
【0008】
ここで使用される二価フェノールの代表的な例としては、ハイドロキノン、レゾルシノール、4,4’-ビフェノール、1,1-ビス(4-ヒドロキシフェニル)エタン、2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)プロパン(通称ビスフェノールA)、2,2-ビス(4-ヒドロキシ-3-メチルフェニル)プロパン、2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)ブタン、1,1-ビス(4-ヒドロキシフェニル)-1-フェニルエタン、1,1-ビス(4-ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、1,1-ビス(4-ヒドロキシフェニル)-3,3,5-トリメチルシクロヘキサン、2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)ペンタン、4,4’-(p-フェニレンジイソプロピリデン)ジフェノール、4,4’-(m-フェニレンジイソプロピリデン)ジフェノール、1,1-ビス(4-ヒドロキシフェニル)-4-イソプロピルシクロヘキサン、ビス(4-ヒドロキシフェニル)オキシド、ビス(4-ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(4-ヒドロキシフェニル)スルホキシド、ビス(4-ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(4-ヒドロキシフェニル)ケトン、ビス(4-ヒドロキシフェニル)エステル、ビス(4-ヒドロキシ-3-メチルフェニル)スルフィド、9,9-ビス(4-ヒドロキシフェニル)フルオレンおよび9,9-ビス(4-ヒドロキシ-3-メチルフェニル)フルオレンなどが挙げられる。好ましい二価フェノールは、ビス(4-ヒドロキシフェニル)アルカンであり、なかでも耐衝撃性の点からビスフェノールAが特に好ましく、汎用されている。
【0009】
本発明では、汎用のポリカーボネートであるビスフェノールA系のポリカーボネート以外にも、他の2価フェノール類を用いて製造した特殊なポリカーボネ-トをA成分として使用することが可能である。
【0010】
例えば、2価フェノール成分の一部又は全部として、4,4’-(m-フェニレンジイソプロピリデン)ジフェノール(以下“BPM”と略称することがある)、1,1-ビス(4-ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、1,1-ビス(4-ヒドロキシフェニル)-3,3,5-トリメチルシクロヘキサン(以下“Bis-TMC”と略称することがある)、9,9-ビス(4-ヒドロキシフェニル)フルオレン及び9,9-ビス(4-ヒドロキシ-3-メチルフェニル)フルオレン(以下“BCF”と略称することがある)を用いたポリカーボネ-ト(単独重合体又は共重合体)は、吸水による寸法変化や形態安定性の要求が特に厳しい用途に適当である。これらのBPA以外の2価フェノールは、該ポリカーボネートを構成する2価フェノール成分全体の5モル%以上、特に10モル%以上、使用するのが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
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