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公開番号2024125903
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-19
出願番号2023034029
出願日2023-03-06
発明の名称吹抜け予測方法、及び吹抜け予防方法
出願人日本製鉄株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類C21B 5/00 20060101AFI20240911BHJP(鉄冶金)
要約【課題】吹抜けの発生の予測精度を高めることを目的とする。
【解決手段】吹抜け予測方法は、高炉10内の所定測定位置においてシャフト圧力を測定する測定工程と、第一時間毎のシャフト圧力の測定値から得られる短周期圧力データ、及び第一時間よりも長い第二時間毎のシャフト圧力の測定値から得られる長周期圧力データに基づいて、吹抜けの発生を予測する予測工程と、を備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
高炉内の所定測定位置においてシャフト圧力を所定間隔で測定する測定工程と、
前記シャフト圧力の測定値を第一時間間隔で整理した短周期圧力データ、及び前記シャフト圧力の測定値を前記第一時間よりも長い第二時間間隔で整理した長周期圧力データに基づいて、吹抜けの発生を予測する予測工程と、
を備える吹抜け予測方法。
続きを表示(約 960 文字)【請求項2】
前記短周期圧力データは、前記第一時間毎の前記シャフト圧力の測定値、又は前記シャフト圧力の測定値を前記第一時間毎に平均化した平均値とされ、
前記長周期圧力データは、前記第二時間毎の前記シャフト圧力の測定値、又は前記シャフト圧力の測定値を前記第二時間毎に平均化した平均値とされる、
請求項1に記載の吹抜け予測方法。
【請求項3】
前記短周期圧力データは、前記第一時間毎の前記シャフト圧力の測定値とされ、
前記長周期圧力データは、前記シャフト圧力の測定値を前記第二時間毎に平均化した平均値とされる、
請求項1に記載の吹抜け予測方法。
【請求項4】
前記第一時間は、10秒以下とされ、
前記第二時間は、30秒以上、10分以下とされる、
請求項1に記載の吹抜け予測方法。
【請求項5】
前記予測工程において、前記短周期圧力データと前記長周期圧力データとの差分に基づいて、吹抜けの発生を予測する、
請求項1に記載の吹抜け予測方法。
【請求項6】
前記測定工程において、前記高炉内の第一測定位置、及び前記第一測定位置よりも高い第二測定位置において、前記シャフト圧力を所定間隔でそれぞれ測定し、
前記予測工程において、前記第一測定位置及び前記第二測定位置の各々において、前記シャフト圧力の測定値を整理した前記短周期圧力データ及び前記長周期圧力データに基づいて、吹抜けの発生を予測する、
請求項1に記載の吹抜け予測方法。
【請求項7】
前記予測工程において、
前記第一測定位置では、前記短周期圧力データと前記長周期圧力データとの差分が第一閾値以上の場合に、吹抜けの発生を予測し、
前記第二測定位置では、前記短周期圧力データと前記長周期圧力データとの差分が、前記第一閾値よりも小さい第二閾値以上の場合に、吹抜けの発生を予測する、
請求項6に記載の吹抜け予測方法。
【請求項8】
請求項1~請求項7の何れか1項に記載の吹抜け予測方法によって吹抜けの発生が予測された場合に、吹抜け予防措置を実行する、
吹抜け予防方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、吹抜け予測方法、及び吹抜け予防方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
高炉操業において、高炉内のシャフト圧力に基づいて、吹抜けの発生を予測する予測方法がある(例えば、特許文献1~4参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平4-173908号公報
特開平5-271728号公報
特開2000-178618号公報
特開2017-128805号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、吹抜けは、例えば、高炉内に堆積された高炉原料の通気性が悪化し、高炉内のシャフト圧力が上昇することにより発生する。そのため、例えば、高炉内のシャフト圧力の上昇に基づいて、吹抜けの発生を予測することが考えられる。
【0005】
しかしながら、高炉内のシャフト圧力は、種々の要因によって上昇する。そのため、シャフト圧力の上昇のみに基づいて吹抜けの発生を予測すると、予測精度が低い場合がある。
【0006】
本発明は、上記の事実を考慮し、吹抜けの発生の予測精度を高めることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1態様に係る吹抜け予測方法は、高炉内の所定測定位置においてシャフト圧力を所定間隔で測定する測定工程と、前記シャフト圧力の測定値を第一時間間隔で整理した短周期圧力データ、及び前記シャフト圧力の測定値を前記第一時間よりも長い第二時間間隔で整理した長周期圧力データに基づいて、吹抜けの発生を予測する予測工程と、を備える。
【0008】
第1態様によれば、先ず、測定工程において、高炉内の所定測定位置においてシャフト圧力を所定間隔で測定する。次に、予測工程において、シャフト圧力の測定値を第一時間間隔で整理した短周期圧力データ、及びシャフト圧力の測定値を第一時間よりも長い第二時間間隔で整理した長周期圧力データに基づいて、吹抜けの発生を予測する。
【0009】
ここで、吹抜けの発生前には、高炉内を上昇するガス流が不安定となるため、高炉内のシャフト圧力が短時間に大きく変動する可能性がある。そこで、本態様では、前述したように、短周期圧力データ及び長周期圧力データに基づいて、吹抜けの発生を予測する。
【0010】
短周期圧力データには、長周期圧力データよりも短時間のシャフト圧力の変動が現れる。そのため、例えば、短周期圧力データと長周期圧力データとを比較することにより、短時間に大きく変動するシャフト圧力の変動を検出することができる。したがって、本態様では、シャフト圧力の上昇のみに基づいて吹抜けの発生を予測する場合と比較して、吹抜けの発生の予測精度を高めることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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