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公開番号
2025093509
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-24
出願番号
2023209202
出願日
2023-12-12
発明の名称
前処理装置
出願人
中外炉工業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C21D
9/56 20060101AFI20250617BHJP(鉄冶金)
要約
【課題】鋼帯の酸化の度合いを調整できる前処理装置を提供する。
【解決手段】鋼帯Sの酸化膜を除去する還元炉100の処理上流側に設けられる前処理装置10であって、鋼帯Sを誘導加熱で加熱する誘導加熱装置1と、誘導加熱装置1の処理上流側又は下流側に設けられ、鋼帯Sに雰囲気ガスを直接噴射する噴射ノズル2と、誘導加熱装置1において、鋼帯Sが搬送される搬送通路3内の雰囲気ガスを循環させる循環流路4と、循環流路4の酸素濃度を測定する酸素濃度測定装置5と、酸素濃度測定装置5の測定結果に基づき、循環流路4に供給する酸素供給量を調整する酸素含有ガス供給装置6と、を備えており、噴射ノズル2は、酸素含有ガス供給装置6によって酸素含有ガスが供給された循環流路4の雰囲気ガスを鋼帯Sに噴射するようになっている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
鋼帯の酸化膜を除去する還元炉の処理上流側に設けられる前処理装置であって、
鋼帯を誘導加熱で加熱する誘導加熱装置と、
前記誘導加熱装置の処理上流側又は下流側に設けられ、鋼帯に雰囲気ガスを直接噴射する噴射ノズルと、
前記誘導加熱装置において、鋼帯が搬送される搬送通路内の雰囲気ガスを循環させる循環流路と、
前記循環流路の酸素濃度を測定する酸素濃度測定装置と、
前記酸素濃度測定装置の測定結果に基づき、前記循環流路に供給する酸素含有ガス供給量を調整する酸素含有ガス供給装置と、を備えており、
前記噴射ノズルは、前記酸素含有ガス供給装置によって酸素含有ガスが供給された前記循環流路の雰囲気ガスを鋼帯に噴射するようになっている、前処理装置。
続きを表示(約 560 文字)
【請求項2】
前記循環流路には、雰囲気ガスの露点を調整する露点制御装置が配置されている、請求項1記載の前処理装置。
【請求項3】
前記露点制御装置は、脱酸素装置、脱湿装置、高露点ガス供給装置のうち少なくとも1つを備えている、請求項2記載の前処理装置。
【請求項4】
前記露点制御装置は、脱酸素装置及び脱湿装置を備えており、
前記脱酸素装置及び前記脱湿装置を迂回するバイパス流路を備えている、請求項2記載の前処理装置。
【請求項5】
前記噴射ノズルは、鋼帯に向かって少なくとも2方向に雰囲気ガスを噴射するようになっている、請求項1記載の前処理装置。
【請求項6】
前記噴射ノズルの噴射方向の少なくとも1つは、鋼帯に対して垂直な方向である、請求項5記載の前処理装置。
【請求項7】
前記噴射ノズルの噴射方向は、変更可能に構成されている、請求項1記載の前処理装置。
【請求項8】
前記誘導加熱装置は、ソレノイド型誘導加熱装置及びトランスバース型誘導加熱装置を備えており、前記ソレノイド型誘導加熱装置は、前記トランスバース型誘導加熱装置の処理上流側に設けられている、請求項1~7のいずれか1つに記載の前処理装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、鋼帯の酸化膜を除去する還元炉の処理上流側に設けられる前処理装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、鋼帯の焼鈍工程において、鋼帯の表面における酸化膜の生成防止又は酸化膜を除去するため、還元炉において還元雰囲気で鋼帯に加熱・冷却処理を行っている。その加熱処理の前に前処理として、特許文献1には、表面をわずかに酸化させることにより、還元炉での加熱処理後のメッキの密着性を向上させる構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特公昭51-40016号公報
特開平1-262967号公報
特開平9-256074号公報
特開2021-91960号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1に示される構成では、単に弱酸性のガスを前処理装置内へ導入するだけであり、装置内雰囲気の成分の調整や積極的な酸化膜の生成を行うことは難しい。また、導入されたガスは、装置の出入口から自然排出されるため、均一な前処理を行うことは難しく、導入されたガスを排出してしまうという無駄も生じる。
【0005】
そこで、特許文献2に示されるように、誘導加熱式の装置内に鋼帯に沿って雰囲気ガスを流して循環させてガスを再利用する構成や、特許文献3及び4に示されるように、雰囲気ガスの循環流路にドライヤや加湿器を設けて、装置内雰囲気の露点(水分量)を調整する構成が開示されているが、いずれにしても、循環する雰囲気ガスが鋼帯の表面に接触しにくく、鋼帯の酸化の度合いを調整することが困難であった。
【0006】
そこで、本発明では、鋼帯の酸化の度合いを調整できる前処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、鋼帯の酸化膜を除去する還元炉の処理上流側に設けられる前処理装置であって、
鋼帯を誘導加熱で加熱する誘導加熱装置と、
前記誘導加熱装置の処理上流側又は下流側に設けられ、鋼帯に雰囲気ガスを直接噴射する噴射ノズルと、
前記誘導加熱装置において、鋼帯が搬送される搬送通路内の雰囲気ガスを循環させる循環流路と、
前記循環流路の酸素濃度を測定する酸素濃度測定装置と、
前記酸素濃度測定装置の測定結果に基づき、前記循環流路に供給する酸素含有ガス供給量を調整する酸素含有ガス供給装置と、を備えており、
前記噴射ノズルは、前記酸素含有ガス供給装置によって酸素含有ガスが供給された前記循環流路の雰囲気ガスを鋼帯に噴射するようになっている。
【0008】
前記構成によれば、循環流路の酸素濃度の測定結果に基づき循環流路への酸素含有ガス供給量を調整することによって、噴射ノズルから噴射される雰囲気ガスの酸素濃度を調整することができる。さらに、噴射ノズルから酸素濃度が調整された雰囲気ガスを鋼帯に直接噴射することによって、鋼帯の表面の酸化の度合いを調整することができる。また、鋼帯が搬送される搬送通路内の雰囲気ガスを循環させることによって、鋼帯を酸化させる雰囲気ガスを効率よく使用することができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によると、鋼帯の酸化の度合いを調整できる前処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の実施形態に係る前処理装置の概略構成図である。
噴射ノズル部分の拡大概略図である。
循環ファン411と循環ファン421を共通化し、ガス精製装置412とガス精製装置422とを共通化した前処理装置の概略構成図である。
一対の噴射ノズルがそれぞれ2方向に雰囲気ガスを噴射する噴射ノズル部分の拡大概略図である。
噴射ノズルのさらに別の実施形態を示す概略図である。
図5から内周側円筒部を回転させた状態を示す概略図である。
図5から図6と反対方向に内周側円筒部を回転させた状態を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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