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公開番号
2024125663
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-19
出願番号
2023033632
出願日
2023-03-06
発明の名称
時計用部品、時計、および、時計用部品の製造方法
出願人
セイコーエプソン株式会社
代理人
弁理士法人樹之下知的財産事務所
主分類
G04B
19/06 20060101AFI20240911BHJP(時計)
要約
【課題】明度を高くすることができる時計用部品を提供すること。
【解決手段】時計用部品は、表面に複数の凹部が形成された基材を備え、基材を厚さ方向に切断した断面視で、厚さ方向に沿った凹部の深さは55μm以下であり、かつ、隣り合う凹部における底部間の長さであるピッチは65μm以上であることを特徴とする。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
表面に複数の凹部が形成された基材を備え、
前記基材を厚さ方向に切断した断面視で、前記厚さ方向に沿った前記凹部の深さは55μm以下であり、かつ、隣り合う前記凹部における底部間の長さであるピッチは65μm以上である
ことを特徴とする時計用部品。
続きを表示(約 1,500 文字)
【請求項2】
表面に複数の凹部が形成された基材を備え、
前記基材を厚さ方向に切断した断面視で、前記厚さ方向と直交する方向に対する前記凹部の側面の中点における接線の傾きは70°以下であり、かつ、隣り合う前記凹部における底部間の長さであるピッチは65μm以上である
ことを特徴とする時計用部品。
【請求項3】
表面に複数の凹部が形成された基材を備え、
前記基材を厚さ方向に切断した断面視で、前記厚さ方向と直交する方向に対する前記凹部の側面の中点における接線の傾きは40°以下であり、かつ、前記厚さ方向に沿った前記凹部の深さは55μm以下である
ことを特徴とする時計用部品。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の時計用部品において、
前記基材を厚さ方向に切断した断面視で、前記厚さ方向に沿った前記凹部の深さは40μm以下であり、かつ、隣り合う前記凹部における底部間の長さであるピッチは75μm以上であり、かつ、前記厚さ方向と直交する方向に対する前記凹部の側面の中点における接線の傾きは40°以下である
ことを特徴とする時計用部品。
【請求項5】
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の時計用部品において、
前記基材の少なくとも一部を覆う多層膜を備える
ことを特徴とする時計用部品。
【請求項6】
請求項5に記載の時計用部品において、
前記多層膜は、Ta
2
O
5
、SiO
2
、TiO
2
、Al
2
O
3
、ZrO
2
、Nb
2
O
5
、HfO
2
、Na
5
Al
3
F
14
、Na
3
AlF
6
、AlF
3
、MgF
2
、CaF
2
、BaF
2
、YF
3
、LaF
3
、CeF
3
、および、NdF
3
の少なくとも1種を含む材料から構成される色調整膜を備える
ことを特徴とする時計用部品。
【請求項7】
請求項5に記載の時計用部品において、
前記多層膜は、金属を用いて形成される色吸収膜を備える
ことを特徴とする時計用部品。
【請求項8】
請求項1に記載の時計用部品を備える
ことを特徴とする時計。
【請求項9】
基材を備える時計用部品の製造方法であって、
前記基材の表面に複数の凹部を形成する工程を備え、
前記基材を厚さ方向に切断した断面視で、前記厚さ方向に沿った前記凹部の深さは55μm以下であり、かつ、隣り合う前記凹部における底部間の長さであるピッチは65μm以上である
ことを特徴とする時計用部品の製造方法。
【請求項10】
基材を備える時計用部品の製造方法であって、
前記基材の表面に複数の凹部を形成する工程を備え、
前記基材を厚さ方向に切断した断面視で、前記厚さ方向と直交する方向に対する前記凹部の側面の中点における接線の傾きは70°以下であり、かつ、隣り合う前記凹部における底部間の長さであるピッチは65μm以上である
ことを特徴とする時計用部品の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、時計用部品、時計、および、時計用部品の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、基材にレーザー加工を施して複数の溝を形成した時計用文字板が開示されている。特許文献1の時計用文字板では、深さの異なる複数の溝を形成することにより、多様な明度を表現でき、装飾性、デザイン性を高くできるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-11407号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1では、照射される光を溝内において複数回反射させることで、溝の側面に光が吸収させるので、溝を形成しない箇所に対して溝を形成する箇所の明度を下げることはできるが、溝を形成しない箇所に対して明度を高くすることができないといった問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の時計用部品は、表面に複数の凹部が形成された基材を備え、前記基材を厚さ方向に切断した断面視で、前記厚さ方向に沿った前記凹部の深さは55μm以下であり、かつ、隣り合う前記凹部における底部間の長さであるピッチは65μm以上であることを特徴とする。
【0006】
本開示の時計用部品は、表面に複数の凹部が形成された基材を備え、前記基材を厚さ方向に切断した断面視で、前記厚さ方向と直交する方向に対する前記凹部の側面の中点における接線の傾きは70°以下であり、かつ、隣り合う前記凹部における底部間の長さであるピッチは65μm以上であることを特徴とする。
【0007】
本開示の時計用部品は、表面に複数の凹部が形成された基材を備え、前記基材を厚さ方向に切断した断面視で、前記厚さ方向と直交する方向に対する前記凹部の側面の中点における接線の傾きは40°以下であり、かつ、前記厚さ方向に沿った前記凹部の深さは55μm以下であることを特徴とする。
【0008】
本開示の時計は、前記時計用部品を備えることを特徴とする。
【0009】
本開示の時計用部品の製造方法は、基材を備える時計用部品の製造方法であって、前記基材の表面に複数の凹部を形成する工程を備え、前記基材を厚さ方向に切断した断面視で、前記厚さ方向に沿った前記凹部の深さは55μm以下であり、かつ、隣り合う前記凹部における底部間の長さであるピッチは65μm以上であることを特徴とする。
【0010】
本開示の時計用部品の製造方法は、基材を備える時計用部品の製造方法であって、前記基材の表面に複数の凹部を形成する工程を備え、前記基材を厚さ方向に切断した断面視で、前記厚さ方向と直交する方向に対する前記凹部の側面の中点における接線の傾きは70°以下であり、かつ、隣り合う前記凹部における底部間の長さであるピッチは65μm以上であることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)
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