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公開番号2024125440
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-19
出願番号2021128317
出願日2021-08-04
発明の名称液晶光学素子及びその製造方法
出願人株式会社ジャパンディスプレイ,国立大学法人大阪大学
代理人弁理士法人スズエ国際特許事務所
主分類G02B 5/30 20060101AFI20240911BHJP(光学)
要約【課題】所望の反射性能を得ることが可能な液晶光学素子及びその製造方法を提供する。
【解決手段】本実施形態の液晶光学素子は、第1主面と、前記第1主面と対向する第2主面と、を有する光導波部と、前記第2主面に配置された配向膜と、前記配向膜に重なり、コレステリック液晶を有し、前記光導波部を介して入射した光の少なくとも一部を前記光導波部に向けて反射する液晶層と、前記液晶層に重なり、水溶性ポリマーまたはフッ素系樹脂によって形成された透明な第1保護層と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1主面と、前記第1主面と対向する第2主面と、を有する光導波部と、
前記第2主面に配置された配向膜と、
前記配向膜に重なり、コレステリック液晶を有し、前記光導波部を介して入射した光の少なくとも一部を前記光導波部に向けて反射する液晶層と、
前記液晶層に重なり、水溶性ポリマーまたはフッ素系樹脂によって形成された透明な第1保護層と、
を備える、液晶光学素子。
続きを表示(約 980 文字)【請求項2】
前記コレステリック液晶は、前記配向膜に近接する第1領域において第1螺旋ピッチを有し、前記第1領域と前記第1保護層との間の第2領域において第2螺旋ピッチを有し、
前記第1螺旋ピッチと前記第2螺旋ピッチとの差は、20nm以下である、請求項1に記載の液晶光学素子。
【請求項3】
前記液晶層は、前記第1保護層を構成する成分を含まない、請求項1に記載の液晶光学素子。
【請求項4】
前記第1保護層は、ポリビニルアルコールによって形成されている、請求項1に記載の液晶光学素子。
【請求項5】
前記液晶層の厚さは、前記第1保護層の厚さより厚い、請求項1に記載の液晶光学素子。
【請求項6】
前記液晶層は、
前記コレステリック液晶からなる第1層と、
前記コレステリック液晶からなる第2層と、を備え、
前記第1層及び前記第2層において、前記コレステリック液晶は、同等の螺旋ピッチを有し、逆回りに旋回している、請求項1に記載の液晶光学素子。
【請求項7】
さらに、前記第1保護層に対向する透明な第1カバー部材と、
前記第1保護層と前記第1カバー部材との間に空間を形成した状態で前記第1カバー部材を支持する支持体と、を備える、請求項1に記載の液晶光学素子。
【請求項8】
さらに、前記光導波部に対向する第2カバー部材を備え、
前記支持体は、前記光導波部と前記第2カバー部材との間に空間を形成した状態で前記第2カバー部材を支持している、請求項7に記載の液晶光学素子。
【請求項9】
さらに、前記第1保護層に重なる透明な第2保護層を備え、
前記第2保護層は、前記第1保護層とは異なる材料によって形成され、
前記第2保護層の透湿度は、前記第1保護層の透湿度より小さい、請求項1に記載の液晶光学素子。
【請求項10】
さらに、前記第2保護層に対向する透明な第1カバー部材と、
前記第2保護層と前記第1カバー部材との間に空間を形成した状態で前記第2保護層及び前記第1カバー部材を支持する支持体と、を備える、請求項9に記載の液晶光学素子。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、液晶光学素子及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、液晶材料を用いた液晶偏光格子が提案されている。このような液晶偏光格子は、波長λの光が入射した際に、入射光を0次回折光及び1次回折光に分割するものである。液晶材料を用いた光学素子では、格子周期の他に、液晶層の屈折率異方性Δn(液晶層の異常光に対する屈折率neと常光に対する屈折率noとの差分)、及び、液晶層の厚さdといったパラメータの調整が必要である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特表2017-522601号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本実施形態の目的は、所望の反射性能を得ることが可能な液晶光学素子及びその製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本実施形態の液晶光学素子は、
第1主面と、前記第1主面と対向する第2主面と、を有する光導波部と、前記第2主面に配置された配向膜と、前記配向膜に重なり、コレステリック液晶を有し、前記光導波部を介して入射した光の少なくとも一部を前記光導波部に向けて反射する液晶層と、前記液晶層に重なり、水溶性ポリマーまたはフッ素系樹脂によって形成された透明な第1保護層と、を備える。
【0006】
本実施形態の液晶光学素子の製造方法は、
光導波部の上に配向膜を形成し、前記配向膜の上にコレステリック液晶を有する液晶層を形成し、前記液晶層の上に、ポリビニルアルコールを純水に溶かした水溶液を塗布した後に乾燥し、第1保護層を形成する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、実施形態1に係る液晶光学素子100を模式的に示す断面図である。
図2は、液晶層3の構造を模式的に示す断面図である。
図3は、液晶光学素子100を模式的に示す平面図である。
図4は、本実施形態における液晶層3を模式的に示す図である。
図5は、第1保護層11を形成する前後での透過スペクトルの測定結果を示す図である。
図6は、実施形態1に係る液晶光学素子100の変形例を模式的に示す断面図である。
図7は、実施形態2に係る液晶光学素子100を模式的に示す断面図である。
図8は、実施形態3に係る液晶光学素子100を模式的に示す断面図である。
図9は、実施形態4に係る液晶光学素子100を模式的に示す断面図である。
図10は、実施形態5に係る液晶光学素子100を模式的に示す断面図である。
図11は、実施形態6に係る液晶光学素子100を模式的に示す断面図である。
図12は、太陽電池装置200の外観の一例を示す図である。
図13は、太陽電池装置200の動作を説明するための図である。
図14は、液晶層3の反射スペクトルの測定結果を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、開示はあくまで一例に過ぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は、説明をより明確にするため、実際の態様に比べて、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同一又は類似した機能を発揮する構成要素には同一の参照符号を付し、重複する詳細な説明を適宜省略することがある。
【0009】
なお、図面には、必要に応じて理解を容易にするために、互いに直交するX軸、Y軸、及び、Z軸を記載する。Z軸に沿った方向をZ方向または第1方向A1と称し、Y軸に沿った方向をY方向または第2方向A2と称し、X軸に沿った方向をX方向または第3方向A3と称する。X軸及びY軸によって規定される面をX-Y平面と称し、X軸及びZ軸によって規定される面をX-Z平面と称し、Y軸及びZ軸によって規定される面をY-Z平面と称する。
【0010】
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係る液晶光学素子100を模式的に示す断面図である。
液晶光学素子100は、光導波部1と、配向膜2と、液晶層3と、第1保護層11と、を備えている。
(【0011】以降は省略されています)

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