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公開番号2024125415
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-18
出願番号2024107217,2021159773
出願日2024-07-03,2017-10-19
発明の名称誘導加熱構成体
出願人ニコベンチャーズ トレーディング リミテッド,Nicoventures Trading Limited
代理人個人,個人,個人
主分類A24F 40/50 20200101AFI20240910BHJP(たばこ;葉巻たばこ;紙巻たばこ;喫煙具)
要約【課題】喫煙材を加熱して喫煙材の成分を揮発させるための装置とともに用いる誘導加熱構成体を提供する。
【解決手段】この加熱構成体は、サセプタ202と、第1及び第2のインダクタコイル204、206と、これらのコイルを制御する制御回路300とを備える。サセプタは変動磁場によって加熱され、喫煙材を加熱する。第1のコイルは、第1の変動磁場を発生させてサセプタの第1の部分を加熱し、第2のコイルは、第2の変動磁場を発生させてサセプタの第2の部分を加熱する。制御回路は、第1及び第2のコイルの一方が、変動磁場を発生させるように動作しているとき、第1及び第2のコイルの他方は動作しないように構成され、制御回路は、第1及び第2のコイルのうちの動作していない一方には、第1及び第2のコイルのうちの動作している他方によって誘導された電流が、サセプタを加熱させるほど流れないように構成される。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
喫煙材を加熱して前記喫煙材の少なくとも一つの成分を揮発させるための装置とともに使用するための誘導加熱構成体であって、
前記喫煙材を加熱するために変動磁場を与えることによって加熱可能であるサセプタ構成体と、
第1の変動磁場を発生させて前記サセプタ構成体の第1の部分を加熱するための少なくとも第1のインダクタコイル、及び第2の変動磁場を発生させて前記サセプタ構成体の第2の部分を加熱するための少なくとも第2のインダクタコイルと、
前記第1のインダクタコイル及び前記第2のインダクタコイルを制御するための制御回路と
を備え、
前記制御回路は、前記第1のインダクタコイル及び前記第2のインダクタコイルのうちの一方が変動磁場を発生させるように動作しているとき、前記第1のインダクタコイル及び前記第2のインダクタコイルのうちの他方は動作しないように構成されており、
前記制御回路は、前記第1のインダクタコイル及び前記第2のインダクタコイルのうちの動作していない一方には、前記第1のインダクタコイル及び前記第2のインダクタコイルのうちの動作している他方によって誘導された電流が、前記サセプタ構成体を有意に加熱させるほど十分には流れないように構成されている、誘導加熱構成体。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記第1のインダクタコイル及び前記第2のインダクタコイルに電力を供給するための電力供給部をさらに備える、請求項1に記載の誘導加熱構成体。
【請求項3】
前記第1のインダクタコイルが、前記制御回路の第1の共振器部分の一部を形成するように構成され、前記第2のインダクタコイルが、前記制御回路の第2の共振器部分の一部を形成するように構成されている、請求項1に記載の誘導加熱構成体。
【請求項4】
前記制御回路の前記第1の共振器部分及び前記第2の共振器部分が、それぞれ、少なくとも第1のキャパシタ及び第2のキャパシタをさらに備えたLC共振器部分である、請求項3に記載の誘導加熱構成体。
【請求項5】
前記制御回路が、前記制御回路の前記第1の共振器部分に第1のスイッチ、及び前記制御回路の前記第2の共振器部分に第2のスイッチをさらに備え、前記制御回路が、前記第2のスイッチがオフのままのとき、前記第1のスイッチを第1のスイッチング速度でオン・オフして電力供給部から電力を前記第1のインダクタコイルに供給して前記サセプタ構成体を加熱し、前記制御回路が、前記第1のスイッチがオフのままのとき、前記第2のスイッチを第2のスイッチング速度でオン・オフして前記電力供給部から電力を前記第2のインダクタコイルに供給して前記サセプタ構成体を加熱する、請求項3又は4に記載の誘導加熱構成体。
【請求項6】
前記第1のスイッチが第1の電界効果トランジスタであり、前記第2のスイッチが第2の電界効果トランジスタである、請求項5に記載の誘導加熱構成体。
【請求項7】
前記第1の電界効果トランジスタがオフのときは第1のダイオードとして働き、前記第2の電界効果トランジスタがオフのときは第2のダイオードとして働き、前記第1のインダクタコイルが駆動されて前記サセプタ構成体を加熱しているとき、前記第1のインダクタコイルによって前記第2のインダクタコイルに誘導された電圧が、前記第2のダイオードに逆方向バイアスをかけて、前記サセプタ構成体を有意に加熱させるほど十分な電流が前記第2のインダクタコイルに流れないように、前記第1のインダクタコイル及び前記第2のインダクタコイルの互いに対する位相が構成され、前記第2のインダクタコイルが駆動されて前記サセプタ構成体を加熱しているとき、前記第2のインダクタコイルによって前記第1のインダクタコイルに誘導された電圧が、前記第1のダイオードに逆方向バイアスをかけて、前記サセプタ構成体を有意に加熱させるほど十分な電流が前記第1のインダクタコイルに流れないように、前記第1のインダクタコイル及び前記第2のインダクタコイルの互いに対する前記位相が構成される、請求項6に記載の誘導加熱構成体。
【請求項8】
前記第1のインダクタコイルと前記第2のインダクタコイルとが、前記サセプタ構成体の周りに反対方向に巻かれている、請求項7に記載の誘導加熱構成体。
【請求項9】
前記第1のインダクタコイルと前記第2のインダクタコイルとが、前記サセプタ構成体の周りに同じ方向に巻かれている、請求項7に記載の誘導加熱構成体。
【請求項10】
前記制御回路は、前記第1のスイッチング速度で前記第1のスイッチをオン・オフするとき、前記第1のスイッチをオンにするたびに、前記第1のスイッチの両端間の電圧がゼロ又はゼロ近くになり、前記第2のスイッチング速度で前記第2のスイッチをオン・オフするとき、前記第2のスイッチをオンにするたびに、前記第2のスイッチの両端間の電圧がゼロ又はゼロ近くになるように構成されている、請求項5~9のいずれか一項に記載の誘導加熱構成体。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は誘導加熱構成体に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
紙巻タバコ、葉巻タバコ等の物品は、使用の間、タバコを燃焼してタバコ煙を発生させる。燃焼せずに化合物を放出する製品を創出することによって、タバコを燃焼させるこれらの物品に代わるものを提供する試みがなされている。そのような製品の例としては、タバコ加熱製品又はタバコ加熱装置としても知られているいわゆる非燃焼加熱式(heat-not-burn)製品がある。これらは、材料を燃焼するのではなく加熱することで化合物を放出する。その材料は、例えば、タバコでもよいし、他の非タバコ製品でもよいし、ブレンドされた混合物等の組み合わせたものでもよく、それらは、ニコチンを含んでいてもよいし、含んでいなくてもよい。
【発明の概要】
【0003】
本発明の第1の態様によれば、喫煙材を加熱して前記喫煙材の少なくとも一つの成分を揮発させるための装置とともに使用するための誘導加熱構成体が提供される。この誘導加熱構成体は、喫煙材を加熱するために変動磁場を与えることによって加熱可能であるサセプタ構成体と、第1の変動磁場を発生させてサセプタ構成体の第1の部分を加熱するための少なくとも第1のインダクタコイル、及び第2の変動磁場を発生させてサセプタ構成体の第2の部分を加熱するための少なくとも第2のインダクタコイルと、第1のインダクタコイル及び第2のインダクタコイルを制御するための制御回路とを備え、この制御回路は、第1及び第2のコイルのうちの一方が、変動磁場を発生させるように活発に駆動されているとき、第1及び第2のコイルのうちの他方は動作しないように構成され、また、第1及び第2のインダクタコイルのうちの動作していない一方には、第1及び第2のインダクタコイルのうちの動作している他方によって誘導された電流が、サセプタ構成体を有意に加熱させるほど十分には流れないように構成されている。
【0004】
本発明の第2の態様によれば、吸引可能なエアロゾルを供給するためのエアロゾル供給装置が提供され、この装置は、第1の態様による加熱構成体を備える。
【0005】
次に、添付図面を参照して本発明の実施形態を単なる例として説明する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
喫煙材を加熱するように構成された装置の概略図である。
図1の装置の加熱構成体の断面図である。
図2の加熱構成体を制御するための第1の回路の図である。
時間の関数の、図3の第1の回路の構成部品の両端間の電圧のトレースである。
図2の加熱構成体を制御するための第2の代替の回路の図である。
追加の回路に接続された図3に示した第1の回路の、概略的に示された、図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本書で用いられる場合、用語「喫煙材」は、加熱されると揮発成分を、典型的にはエアロゾルの形態で供する材料を含む。「喫煙材」は任意のタバコ含有材料を含み、例えば、タバコ自体、タバコ派生物、膨張タバコ、再生タバコ、又はタバコ代替品のうちの一つ以上を含んでもよい。「喫煙材」はまた、他の非タバコ製品を含んでいてもよい。この非タバコ製品は、製品によってニコチンを含んでもよいし、含まなくてもよい。「喫煙材」は、例えば、固体、液体、ゲル、又は蝋等の形態をとることができる。「喫煙材」はまた、例えば、材料を組み合わせたもの、又はブレンドしたものであってもよい。
【0008】
典型的には、喫煙材を燃やさずに又は燃焼させずに吸引することができるエアロゾルを形成するために、喫煙材を加熱して喫煙材の少なくとも一つの成分を揮発させる装置が知られている。このような装置は、「非燃焼加熱式」装置、又は「タバコ加熱製品」、又は「タバコ加熱装置」、又はこれらと類似するものとしても説明される。同様に、いわゆるeシガレット装置(電子タバコ装置)もあり、これは、典型的には、液体の形態の喫煙材(ニコチンを含むものも含まないものあり得る)を気化する。喫煙材は、装置内に挿入され得るロッド、カートリッジ又はカセット等の形態をとる場合や、これらの一部として提供される場合もある。喫煙材を加熱し揮発させるためのヒータは装置の「永久」部品として提供されてもよく、或いは喫煙品の一部、又は使用後破棄され交換される消耗品として提供されてもよい。これに関連して「喫煙品」は、使用時に喫煙材を含み又は収容しており、使用時に加熱されて、喫煙材及び任意選択的に他の成分を揮発させる装置、物品又は他の構成部品である。
【0009】
図1を参照すると、喫煙材を加熱するように構成された装置100が示されている。装置100は、喫煙材(図1に示さず)を加熱して喫煙材の少なくとも一つの成分を揮発させるために使用することができる。この例では、装置100は、細長い外側ハウジング101を備えている。装置100は、任意の適切な材料(複数可)を含んでもよく、例えば、外側ハウジング101はプラスチック又は金属を含んでもよい。装置100は、装置100内で揮発された材料を使用者が引き込むことができる吸い口101aを有する。
【0010】
装置100は、喫煙材(図示せず)を加熱するための加熱構成体103を収納する加熱チャンバ102を有する。加熱チャンバ102は吸い口101aと流体的に連通している。
(【0011】以降は省略されています)

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