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公開番号2024125255
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-18
出願番号2023033276
出願日2023-03-05
発明の名称沈降防止機能を有する支柱、および、それを用いた柵
出願人株式会社キャムズ
代理人
主分類E04H 17/22 20060101AFI20240910BHJP(建築物)
要約【課題】 積雪地域や軟弱地盤でも沈降しない支柱、および柵を提供する。
【解決手段】 本発明の沈降防止機能を有する支柱は、 一部が地中に埋設される中空の棒状体である支柱基部と、上記支柱基部の地上側に固定されるワイヤー固定具(ルートクラブ)と、上記支柱基部の中空部分に挿入され、両端が上記支柱基部の外にあるワイヤーと、上記ワイヤーの一端に設けられたランドフロートと、を有し、
上記支柱基部は可撓性を有し、上記ワイヤーの略他端が上記ワイヤー固定具に一定の張力を持って固定されることを特徴とするものである。。また、本発明の柵は、複数本の沈降防止機能を有する上記の支柱と、上記複数本の沈降防止機能を有する支柱間に固定される枠体と、を備えたものである。
【選択図】図1



特許請求の範囲【請求項1】
沈降防止機能を有する支柱であって、
一部が地中に埋設される中空の棒状体である支柱基部と、
上記支柱基部の地上側に固定されるワイヤー固定具(ルートクラブ)と、
上記支柱基部の中空部分に挿入され、両端が上記支柱基部の外にあるワイヤーと、
上記ワイヤーの一端に設けられたランドフロートと、
を有し、
上記支柱基部は可撓性を有し、
上記ワイヤーの略他端が上記ワイヤー固定具に一定の張力を持って固定される
ことを特徴とする沈降防止機能を有する支柱。
続きを表示(約 320 文字)【請求項2】
上記支柱基部はグラスファイバーである
ことを特徴とする請求項1に記載の沈降防止機能を有する支柱。
【請求項3】
上記支柱基部の埋設される一端に固定可能なキャップ部をさらに設け、
当該キャップ部は上記ワイヤーを挿入可能な穴を有し、且つ、当該キャップ部の先端は地盤に打ち込み容易なコーン状である
ことを特徴とする請求項1または2に記載の沈降防止機能を有する支柱。
【請求項4】
請求項1から3のいずれかに記載された複数本の沈降防止機能を有する支柱と、
上記複数本の沈降防止機能を有する支柱間に固定される枠体と、
を備えた降防止機能を有する柵。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、積雪地域や軟弱地盤で用いるための沈降防止機能を有する支柱、および、それを用いた柵に関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
積雪地帯に設置される柵は、積雪による圧力、あるいは雪解け時に生じる圧力により、柵を支える支柱が沈降したり、傾倒したりすることがある。
これを防止するための対策として、予め地盤を広く掘り込み、沈下防止板を設置してから、沈下防止板上に支柱を設置して埋めなおす方法がある。しかし、この方法では、地盤の掘り込みに多大な労力を有するため、支柱の設置コストや設置時間が著しく増大するという問題があった。
【0003】
また、このような問題を解決するため、沈下傾倒防止具を用いた次のような沈下傾倒防止支柱が提案されている。沈下防止具は、沈下防止用横板とその一端部に屈折連設された傾倒防止用縦板とからなるL形のものである。そして、沈下傾倒防止具における前記横板の透孔に、上部に柵体取付部を有する支柱の中間部が嵌挿され、かつその支柱には前記横板の上面に係合するピンが挿通され、前記支柱と縦板とにわたって挿通されたボルトは、これに螺合されたナツトにより支柱に固定され、かつボルトには前記縦板の外面に係合するナツトが螺合されている(例えば、特許文献1。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
実公平01-013718号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載された沈下傾倒防止支柱の場合、沈下傾倒防止具より上部、すなわち地上に出た支柱部分に積雪や雪解け時の圧力が掛かる。この圧力が横方法の傾倒圧力である場合には、支柱には曲げ応力が掛かる。支柱の中間部は沈下傾倒防止具に固定されているため、この支柱の中間部に応力が集中し、折れることがある。支柱が可撓性を有する材質の場合には、曲げ応力は支柱の地上部で分散されるものの、沈下傾倒防止具で固定された支柱の中間部には最大の応力が掛かるため、やはり折れやすい状態になる。
ただし、特許文献1に記載された支柱は、防護柵用であるため、支柱の地上部高さが比較的低くても良い。したがって、積雪や雪解け時の圧力が加わったとしても、支柱が折れることはあまりなかった。
【0006】
しかし、獣害防止柵やコン柱(電柱)、学校グランドなどの外周の高尺フェンス用の支柱の場合には十分な高さが必要であり、地上部分が長くなるため、支柱の中間部が極めて折れやすく、特許文献1のような構造を適用することは難しかった。
本発明は上記のような問題を解決するためになされたものであり、地上部分が長くても、極めて折れにくい、沈降防止機能を有する支柱を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の沈降防止機能を有する支柱は、
一部が地中に埋設される中空の棒状体である支柱基部と、
上記支柱基部の地上側に固定されるワイヤー固定具と、
上記支柱基部の中空部分に挿入され、両端が上記支柱基部の外にあるワイヤーと、
上記ワイヤーの一端に設けられたランドフロートと、
を有し、
上記支柱基部は可撓性を有し、
上記ワイヤーの略他端が上記ワイヤー固定具に一定の張力を持って固定される
ことを特徴とするものである。。
【0008】
また、本発明の柵は、
複数本の沈降防止機能を有する上記の支柱と、
上記複数本の沈降防止機能を有する支柱間に固定される枠体と、
を備えたものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明は、パイプ状の支柱基部にワイヤーを通し、そのワイヤーを一定の張力で張り、地面に置かれたランドフロートにより支柱基部の沈降を防止するという、従来には全くない新たな発想に基づく支柱を提案するものである。これにより、以下の優れた特長が得られる。
【0010】
第一に、積雪地帯や軟弱地盤地帯でも沈降しない。。
第二に、平面方向の圧力が掛かった際にも、曲げ応力が支柱全体に渡って分散し、一点に集中しないため折れない。
第三に、事前に広い穴を掘る等の面倒な施工が不要であり、施工費用の低減、施工時間の短縮が可能である。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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