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公開番号2024125000
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-13
出願番号2023033043
出願日2023-03-03
発明の名称補助ハンドル、これを備えた電動把持工具、補助ハンドルを用いた電動把持工具の制御方法および制御プログラム
出願人オムロン株式会社
代理人個人
主分類B25F 5/02 20060101AFI20240906BHJP(手工具;可搬型動力工具;手工具用の柄;作業場設備;マニプレータ)
要約【課題】本体部に補助ハンドルが装着された状態での作業時において、作業者の安全性をさらに向上させることが可能な補助ハンドルを提供する。
【解決手段】補助ハンドル20は、先端工具30を駆動させて所定の作業を行う電動把持工具10の本体部11に対して取り付けられた状態で使用され、導通部23、回転体21b、静電容量センサ29b、フォトセンサ29a、通信部27を備えている。静電容量センサ29bは、導通部23への使用者の接触の有無を検出する。フォトセンサ29aは、回転体21bへの使用者による回動操作の有無を検出する。通信部27は、静電容量センサ29bにおける検出結果と、フォトセンサ29aにおける検出結果とを、本体部11に対して送信する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
先端工具を駆動させて所定の作業を行う電動把持工具の本体部に対して取り付けられた状態で使用される補助ハンドルであって、
使用者による接触が入力される把持入力部と、
前記使用者による所定操作が入力される操作入力部と、
前記把持入力部への前記使用者の接触の有無を検出する把持検出部と、
前記操作入力部への前記使用者による所定操作の有無を検出する操作検出部と、
前記把持検出部における検出結果と、前記操作検出部における検出結果とを前記本体部へ送信する通信部と、
を備えている補助ハンドル。
続きを表示(約 820 文字)【請求項2】
前記把持入力部が設けられており、作業者が把持する把持部を、さらに備え、
前記所定操作は、前記把持部を回動させる操作を含む、
請求項1に記載の補助ハンドル。
【請求項3】
レバー操作が入力されるレバー部を、さらに備え、
前記所定操作は、前記レバー部のレバー操作を含む、
請求項1に記載の補助ハンドル。
【請求項4】
ボタン操作が入力されるボタン操作部を、さらに備え、
前記所定操作は、前記ボタン操作部を押す操作を含む、
請求項1に記載の補助ハンドル。
【請求項5】
前記把持検出部における検出結果と、前記操作検出部における検出結果とに基づいて、前記本体部の駆動部の動作を許可するか否かを判定する制御部を、さらに備えている、
請求項1または2に記載の補助ハンドル。
【請求項6】
前記所定操作に伴って所定の突出位置へ突出する突出部を、さらに備えている、
請求項1または2に記載の補助ハンドル。
【請求項7】
前記使用者による前記所定操作の入力が終了すると、前記突出位置から初期位置へ戻すように前記突出部に対して付勢力を付与する付勢部材を、さらに備えている、
請求項6に記載の補助ハンドル。
【請求項8】
前記操作入力部として、溝部と、前記所定操作が入力されると前記溝部に沿って移動するピンと、をさらに備えている、
請求項1または2に記載の補助ハンドル。
【請求項9】
前記溝部は、左右対称のV字形状を有している、
請求項8に記載の補助ハンドル。
【請求項10】
前記本体部に対して、左右両側の側面に対して着脱可能である、
請求項1または2に記載の補助ハンドル。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、電動ドライバ、グラインダ、ジグソー、チェーンソー等の電力によって先端工具を駆動させて各種作業を行う電動把持工具に装着される補助ハンドル、これを備えた電動把持工具、補助ハンドルを用いた電動把持工具の制御方法および制御プログラムに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
作業現場や工場において、ドリルやドライバなどの先端工具をモータによって回転駆動して所望の作業を行う作業工具が広く用いられている(例えば、特許文献1参照)。
このような作業工具の中には、使用者が安定した状態で作業工具を使用できるように、本体部に補助ハンドルが装着された作業工具がある。
例えば、特許文献1には、補助ハンドル仕様時における利便性を向上させるために、ギヤを収容するギヤケースから前方に突出し、先端工具が取り付けられた状態でモータの回転力により回転する出力軸と、補助ハンドルが装着された状態で補助ハンドルに設けられている慣性センサの検出信号を受信する受信装置と、慣性センサの検出信号に基づいて出力軸の回転を制御する制御信号を出力するコントローラと、を備えた電動工具について開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-151692号公報
特開2012-096299号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の電動工具では、以下に示すような問題点を有している。
すなわち、上記公報に開示された電動工具では、ハンドル部と作業者の手との距離データに基づいてハンドル部が作業者に握られたか否かを判定することで、作業者がハンドル部に触っているものと推定された際に、出力軸の回転を許可しているため、作業者がハンドル部をしっかりと握っているか否かまで判断することは困難であった。このため、作業者がしっかりハンドル部を握っていない状態のまま作業を行っているにもかかわらず、出力軸の回転を許可してしまい、電動工具が大きな反力を受けた際に作業者の安全性が十分な担保されていないおそれがある。
【0005】
本発明の課題は、本体部に補助ハンドルが装着された状態での作業時において、作業者の安全性をさらに向上させることが可能な補助ハンドル、これを備えた電動把持工具、補助ハンドルを用いた電動把持工具の制御方法、制御プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の発明に係る補助ハンドルは、先端工具を駆動させて所定の作業を行う電動把持工具の本体部に対して取り付けられた状態で使用される補助ハンドルであって、把持入力部と、操作入力部と、把持検出部と、操作検出部と、通信部と、を備えている。把持入力部は、使用者による接触が入力される。操作入力部は、使用者による所定操作が入力される。把持検出部は、把持入力部への使用者の接触の有無を検出する。操作検出部は、操作入力部への使用者による所定操作の有無を検出する。通信部は、把持検出部における検出結果と、操作検出部における検出結果とを、本体部へ送信する。
【0007】
ここでは、電動把持工具の本体部に対して装着された状態で使用される補助ハンドルにおいて、本体部のトリガスイッチが操作された際に駆動部の駆動を許可するか否かを、補助ハンドルへの使用者の接触とともに、作業ハンドルへの所定操作を条件として検出し、本体部へ送信する。
ここで、操作ハンドルへの所定操作には、例えば、補助ハンドルの把持部分の回動操作、補助ハンドルに設けられたレバー操作、補助ハンドルに設けられたボタン操作等が含まれる。
【0008】
これにより、本体部側の制御部は、把持検出および操作検出の結果を受信して、補助ハンドルを使用者が触っていることに加えて、補助ハンドルに対して所定操作を行っていることを条件に、駆動部の駆動を許可することで、作業者が補助ハンドルをしっかり握っていると推定される状態を確認した上で、駆動部の駆動を許可することができる。
この結果、本体部に補助ハンドルが装着された状態での作業時において、作業者の安全性をさらに向上させることができる。
なお、本体部側の駆動部の駆動を許可するか否かの判定は、例えば、補助ハンドル側の制御部において仮の判定を行い、許可信号を本体部へ送信して、本体部側の制御部において、最終的な駆動許可の可否判定を行う構成であってもよい。
【0009】
第2の発明に係る補助ハンドルは、第1の発明に係る補助ハンドルであって、把持入力部が設けられており、作業者が把持する把持部を、さらに備え、所定操作は、把持部を回動させる操作を含む。
これにより、使用者が補助ハンドルに触っただけでなく、補助ハンドルの把持部分を回動操作したことを検出した場合に、駆動部の駆動を許可することで、作業者が補助ハンドルをしっかり握っていると推定される状態を確認した上で、駆動部の駆動を許可することができる。
【0010】
第3の発明に係る補助ハンドルは、第1の発明に係る補助ハンドルであって、レバー操作が入力されるレバー部を、さらに備え、所定操作は、レバー部のレバー操作を含む。
これにより、使用者が補助ハンドルに触っただけでなく、補助ハンドルのレバー部分を押す操作したことを検出した場合に、駆動部の駆動を許可することで、作業者が補助ハンドルをしっかり握っていると推定される状態を確認した上で、駆動部の駆動を許可することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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