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公開番号2024124966
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-13
出願番号2023032987
出願日2023-03-03
発明の名称光コヒーレンストモグラフィ装置、その制御方法、及びプログラム
出願人株式会社トプコン
代理人個人
主分類A61B 3/10 20060101AFI20240906BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】装置の大型化を最小限に抑えつつ、計測精度の低下を招くことなく深さレンジを変更するための新たな技術を提供する。
【解決手段】光コヒーレンストモグラフィ装置は、干渉光学系と、2以上の回折格子と、集光レンズと、イメージセンサと、回転機構とを含む。干渉光学系は、光源からの低コヒーレンス光を測定光と参照光とに分割し、測定光を被測定物に照射し、被測定物からの測定光の戻り光と参照光路を経由した参照光との干渉光を生成する。2以上の回折格子は、格子パターンのピッチが互いに異なり、干渉光の光路に選択的に配置可能である。集光レンズは、干渉光の光路に配置された回折格子により分光された光を集光する。イメージセンサは、集光レンズを通過した光を受光する。回転機構は、干渉光の光路に配置された回折格子に応じて、集光レンズとイメージセンサとを含む受光ユニットを回転させる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
光源からの低コヒーレンス光を測定光と参照光とに分割し、前記測定光を被測定物に照射し、前記被測定物からの前記測定光の戻り光と参照光路を経由した前記参照光との干渉光を生成する干渉光学系と、
格子パターンのピッチが互いに異なり、前記干渉光の光路に選択的に配置可能な2以上の回折格子と、
前記干渉光の光路に配置された回折格子により分光された光を集光する集光レンズと、
前記集光レンズを通過した光を受光するイメージセンサと、
前記干渉光の光路に配置された回折格子に応じて、前記集光レンズと前記イメージセンサとを含む受光ユニットを回転させる回転機構と、
を含む、光コヒーレンストモグラフィ装置。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記回転機構は、前記干渉光の光路に配置された回折格子の格子方向の回転軸を中心に前記受光ユニットを回転させる
ことを特徴とする請求項1に記載の光コヒーレンストモグラフィ装置。
【請求項3】
前記回転機構は、前記回折格子に対する前記集光レンズ及び前記イメージセンサの位置がリトロー配置になるように前記受光ユニットを回転させる
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光コヒーレンストモグラフィ装置。
【請求項4】
前記2以上の回折格子は、
第1ピッチの格子パターンが形成された第1回折格子と、
前記第1ピッチより狭い第2ピッチの格子パターンが形成された第2回折格子と、
を含み、
深さ方向の計測範囲が第1深さ範囲であるとき前記第1回折格子を前記干渉光の光路に配置し、前記計測範囲が前記第1深さ範囲より広い第2深さ範囲であるとき前記第2回折格子を前記干渉光の光路に配置する
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光コヒーレンストモグラフィ装置。
【請求項5】
前記干渉光学系は、前記計測範囲が前記第2深さ範囲であるときの前記参照光の光量を、前記計測範囲が前記第1深さ範囲のときの参照光の光量より増加させるアッテネータを含む
ことを特徴とする請求項4に記載の光コヒーレンストモグラフィ装置。
【請求項6】
前記イメージセンサにより得られた受光結果に基づいて、前記被測定物の断層画像を形成する画像形成部を含む
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光コヒーレンストモグラフィ装置。
【請求項7】
前記イメージセンサは、前記干渉光の光路に配置された回折格子に形成された格子パターンの配列方向に対応した方向に2以上の受光素子が配列されたラインセンサである
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光コヒーレンストモグラフィ装置。
【請求項8】
光源からの低コヒーレンス光を測定光と参照光とに分割し、前記測定光を被測定物に照射し、前記被測定物からの前記測定光の戻り光と参照光路を経由した前記参照光との干渉光を生成する干渉光学系と、
格子パターンのピッチが互いに異なる2以上の回折格子と、
前記干渉光の光路に配置された回折格子により分光された光を集光する集光レンズと、
前記集光レンズを通過した光を受光するイメージセンサと、
前記集光レンズと前記イメージセンサとを含む受光ユニットを回転させる回転機構と、
を含む、光コヒーレンストモグラフィ装置の制御方法であって、
前記干渉光の光路に前記2以上の回折格子を選択的に配置する回折格子配置制御ステップと、
前記回折格子配置制御ステップにおいて前記干渉光の光路に配置された回折格子に応じて、前記回転機構により前記受光ユニットを回転させる回転制御ステップと、
を含む、光コヒーレンストモグラフィ装置の制御方法。
【請求項9】
前記回転制御ステップは、前記干渉光の光路に配置された回折格子の格子方向の回転軸を中心に前記受光ユニットを回転させる
ことを特徴とする請求項8に記載の光コヒーレンストモグラフィ装置の制御方法。
【請求項10】
前記回転制御ステップは、前記回折格子に対する前記集光レンズ及び前記イメージセンサの位置がリトロー配置になるように前記受光ユニットを回転させる
ことを特徴とする請求項8又は請求項9に記載の光コヒーレンストモグラフィ装置の制御方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、光コヒーレンストモグラフィ装置、その制御方法、及びプログラムに関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
光コヒーレンストモグラフィ(Optical Coherence Tomography:OCT)は、光の干渉性を利用してサンプル内部を画像化する技術であり、医用イメージングや非破壊検査を含む様々な分野において実用化されている。このようなOCTとして、高速測定が可能なフーリエドメインOCTが用いられることが多い。
【0003】
フーリエドメインOCTには、スペクトラルドメインOCT(Spectral Domain-OCT:SD-OCT)と、スウェプトソースOCT(Swept source-OCT:SS-OCT)とがある。SD-OCTでは、SS-OCTに比べて、深さ方向の計測範囲(深さレンジ)が狭くなることが知られている。
【0004】
例えば、特許文献1には、SD-OCTにおける分光器において、回折格子により分光された光を集光するレンズの焦点距離を変更することで分光特性を変更し、深さレンジを変更する手法が開示されている。
【0005】
また、例えば、特許文献2には、互いに分光特性が異なるように構成された複数の分光手段を用いて、複数の部位を同時にスキャンするように構成されたOCT装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2006-101927号公報
特開2010-249584号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1に開示された手法では、焦点距離の変更により受光素子におけるNA(Numerical Aperture)が変化し、深さ方向に深い位置に相当する干渉信号の減衰が大きくなり、干渉感度の低下を招く。また、回折格子への入射角度を変更するため、回折効率が低下する。このように、特許文献1に開示された手法では、OCTの計測精度の低下を招く。
【0008】
また、特許文献2に開示された手法では、複数の分光手段を設ける必要があるため、装置の大型化を招く。
【0009】
本発明は、このような事情を鑑みてなされたものであり、その目的の1つは、装置の大型化を最小限に抑えつつ、計測精度の低下を招くことなく深さレンジを変更するための新たな技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
いくつかの実施形態の1つの態様は、光源からの低コヒーレンス光を測定光と参照光とに分割し、前記測定光を被測定物に照射し、前記被測定物からの前記測定光の戻り光と参照光路を経由した前記参照光との干渉光を生成する干渉光学系と、格子パターンのピッチが互いに異なり、前記干渉光の光路に選択的に配置可能な2以上の回折格子と、前記干渉光の光路に配置された回折格子により分光された光を集光する集光レンズと、前記集光レンズを通過した光を受光するイメージセンサと、前記干渉光の光路に配置された回折格子に応じて、前記集光レンズと前記イメージセンサとを含む受光ユニットを回転させる回転機構と、を含む、光コヒーレンストモグラフィ装置である。
(【0011】以降は省略されています)

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