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公開番号2024124495
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-12
出願番号2024107890,2020181969
出願日2024-07-04,2020-10-30
発明の名称眼科装置、眼科装置の制御方法、及びプログラム
出願人株式会社トプコン
代理人個人
主分類A61B 3/10 20060101AFI20240905BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】画角が大きい場合でも、被検眼の高画質の画像を簡便に取得するための新たな技術を提供する。
【解決手段】眼科装置は、照射系、受光系、制御部及び画像形成部を含む。照射系は、スリットが中心領域に形成され撮影光軸を中心に回転可能な第1スリットと、スリットが1以上の周辺領域に形成され撮影光軸を中心に回転可能な1以上の第2スリットとを含み、被検眼の所定部位における撮影中心を中心に回転する照明範囲に照明光を照射する。制御部は、中心部を照明光でスキャンする中心部スキャンと、1以上の周辺部のそれぞれを照明光でスキャンする1以上の周辺部スキャンとを実行するように照射系及び受光系を制御する。画像形成部は、中心部スキャンと1以上の周辺部スキャンとにより得られた戻り光の受光結果に基づき被検眼の画像を形成する。制御部は、被検眼の屈折度に応じて、第1スリットに対する1以上の第2スリットの位置を調整する。
【選択図】図9A
特許請求の範囲【請求項1】
被検眼の所定部位における撮影中心を含む中心部と光学的に略共役な位置に配置可能なスリットが、撮影光軸が通る中心領域に形成され、前記撮影光軸を中心に回転可能な第1スリットと、前記所定部位において前記中心部の外側の1以上の周辺部と光学的に略共役な位置に配置可能なスリットが、前記中心領域の外側の1以上の周辺領域のそれぞれに形成され、前記撮影光軸を中心に回転可能な1以上の第2スリットとを含み、前記所定部位における撮影中心を中心に回転する照明範囲に照明光を照射する照射系と、
受光面が前記所定部位と光学的に略共役な位置に配置可能なイメージセンサを含み、前記照明範囲に照射された前記照明光の戻り光を受光する受光系と、
前記撮影中心を含む中心部を前記照明光でスキャンする中心部スキャンと、前記中心部の外側の1以上の周辺部のそれぞれを前記照明光でスキャンする1以上の周辺部スキャンとを実行するように前記照射系及び前記受光系を制御する制御部と、
前記中心部スキャンにより得られた前記戻り光の受光結果と、前記1以上の周辺部スキャンにより得られた前記戻り光の受光結果とに基づいて前記被検眼の画像を形成する画像形成部と、
を含み、
前記制御部は、前記被検眼の屈折度に応じて前記中心部に対する前記照明光のフォーカス位置と前記周辺部に対する前記照明光のフォーカス位置との差を特定し、特定された位置の差に基づいて、前記第1スリットに対する前記1以上の第2スリットの位置を調整する、眼科装置。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記制御部は、前記中心部スキャンにより得られる前記戻り光の光量と前記1以上の周辺部スキャンにより得られる前記戻り光の光量との差が小さくなるように前記照射系及び前記受光系の少なくとも一方を制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の眼科装置。
【請求項3】
前記撮影光軸から偏心した位置に穴部が形成され、前記照射系の光路と前記受光系の光路とを結合する瞳分割回転ミラーを含み、
前記穴部は、前記被検眼の瞳孔と光学的に略共役な位置に配置可能であり、
前記瞳分割回転ミラーは、前記照明範囲の移動に同期して前記撮影光軸を中心に前記穴部を回転可能である
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の眼科装置。
【請求項4】
被検眼の所定部位における撮影中心を含む中心部と光学的に略共役な位置に配置可能なスリットが、撮影光軸が通る中心領域に形成され、前記撮影光軸を中心に回転可能な第1スリットと、前記所定部位において前記中心部の外側の1以上の周辺部と光学的に略共役な位置に配置可能なスリットが、前記中心領域の外側の1以上の周辺領域のそれぞれに形成され、前記撮影光軸を中心に回転可能な1以上の第2スリットとを含む眼科装置の制御方法であって、
前記所定部位における撮影中心を中心に回転する照明範囲に照明光を照射する照射ステップと、
受光面が前記所定部位と光学的に略共役な位置に配置可能なイメージセンサを用いて、前記照明範囲に照射された前記照明光の戻り光を受光する受光ステップと、
前記撮影中心を含む中心部を前記照明光でスキャンする中心部スキャンと、前記中心部の外側の1以上の周辺部のそれぞれを前記照明光でスキャンする1以上の周辺部スキャンとを実行する制御ステップと、
前記中心部スキャンにより得られた前記戻り光の受光結果と、前記1以上の周辺部スキャンにより得られた前記戻り光の受光結果とに基づいて前記被検眼の画像を形成する画像形成ステップと、
を含み、
前記制御ステップは、前記被検眼の屈折度に応じて前記中心部に対する前記照明光のフォーカス位置と前記周辺部に対する前記照明光のフォーカス位置との差を特定し、特定された位置の差に基づいて、前記第1スリットに対する前記1以上の第2スリットの位置を調整する、眼科装置の制御方法。
【請求項5】
前記制御ステップは、前記中心部スキャンにより得られる前記戻り光の光量と前記1以上の周辺部スキャンにより得られる前記戻り光の光量との差が小さくなるように前記照明光を照射する照射系及び前記戻り光を受光する受光系の少なくとも一方を制御する
ことを特徴とする請求項4に記載の眼科装置の制御方法。
【請求項6】
前記眼科装置は、前記撮影光軸から偏心した位置に穴部が形成され、前記照明光を照射する照射系の光路と前記戻り光を受光する受光系の光路とを結合する瞳分割回転ミラーを含み、
前記穴部は、前記被検眼の瞳孔と光学的に略共役な位置に配置可能であり、
前記制御ステップは、前記照明範囲の移動に同期して前記撮影光軸を中心に前記穴部を回転するように前記瞳分割回転ミラーを制御する
ことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の眼科装置の制御方法。
【請求項7】
コンピュータに、請求項4~請求項6のいずれか一項に記載の眼科装置の制御方法の各ステップを実行させることを特徴とするプログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、眼科装置、眼科装置の制御方法、及びプログラムに関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
走査型レーザー検眼鏡(Scanning Laser Ophthalmoscope :以下、SLO)は、眼球内をレーザー光で走査し、眼底からの反射光を検出することで眼底像を取得する。
【0003】
このようなSLOを用いて広角の眼底像を取得する場合、非特許文献1に記載されているように眼球光学系の収差の影響を受け、撮影中心を含む中心部の外側の外周部においてフォーカスのずれが生ずる。これは、中心部にフォーカスを合わせると外周部における画質の劣化が顕著になることを意味する。
【0004】
例えば、特許文献1には、光スキャナを用いて測定光で眼底を走査する眼底断層像撮影装置において、各サークルスキャンの撮影位置毎に光路調整を行うことで同一の感度で断層像を取得し、全撮影領域において感度の良い断層像を取得する手法が開示されている。
【0005】
また、SLOを用いて眼底像を取得する場合、対物レンズの中心からの反射成分に起因したアーチファクトが眼底像に描出される場合があることが知られている。
【0006】
例えば、特許文献2には、瞳分割面における照射ゾーンと検出ゾーンとの間のデッドゾーンの寸法を適切に設定することで、対物レンズの中心からの反射成分等に起因したアーチファクトを除去する手法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2013-081763号公報
米国特許10582852号明細書
【非特許文献】
【0008】
David A. Atchison, “Anterior Corneal and internal contributions to peripheral aberrations of human eyes”, Optical Society of America, 2004年3月, Vol. 21, No. 3, pp.355-359
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
例えば、特許文献1と同様に、SLOにおいてサークルスキャンを実行し、撮影中心を含む中心部と中心部の外側の周辺部における撮影位置毎にフォーカスを調整する場合、フォーカス調整に時間を要し、被検眼の動き等に起因した画質の劣化を招く。また、光束の断面形状がライン状等の所定形状を有する光で眼底をスキャンする場合、眼底における照明領域内で撮影中心を含む領域と撮影中心から離れた領域とでフォーカス位置が異なる。従って、眼球光学系の収差に起因した画質の劣化を避けることは困難である。画角が大きくなるほど眼球光学系の収差に起因した画質の劣化の程度が大きくなる。
【0010】
一方、特許文献2に開示された手法では、対物レンズの中心からの反射成分等に起因したアーチファクトを除去できるものの、眼球光学系の収差に起因した画質の劣化を避けることはできない。
(【0011】以降は省略されています)

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