TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024116868
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-28
出願番号2023022698
出願日2023-02-16
発明の名称眼科装置
出願人株式会社トプコン
代理人弁護士法人クレオ国際法律特許事務所
主分類A61B 3/00 20060101AFI20240821BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】円滑に被検眼の視機能の検査(検眼)のための被検眼に対する取得光学系の位置調整を行うことのできる眼科装置を提供する。
【解決手段】眼科装置は、被検者の被検眼の眼情報の取得のための取得光学系と、被検者の顔を取得光学系に対して移動可能に支持する顔支持部と、その支持位置を変更させる顔支持駆動部と、その駆動制御を行う制御部と、被検者の年齢情報を取得する情報取得部と、を備える。制御部は、取得光学系による測定の開始の前に顔支持駆動部を駆動させることで、情報取得部からの年齢情報に基づく年齢別初期位置(被検眼高さ、被検眼高さ)に顔支持部を移動させる。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
被検者の被検眼の眼情報の取得のための取得光学系と、
前記被検者の顔を前記取得光学系に対して移動可能に支持する顔支持部と、
前記顔支持部における支持位置を変更させる顔支持駆動部と、
前記顔支持駆動部の駆動制御を行う制御部と、
前記被検者の年齢情報を取得する情報取得部と、を備え、
前記制御部は、前記取得光学系による測定の開始の前に前記顔支持駆動部を駆動させることで、前記情報取得部からの前記年齢情報に基づく年齢別初期位置に前記顔支持部を移動させることを特徴とする眼科装置。
続きを表示(約 780 文字)【請求項2】
前記取得光学系を移動させる光学系移動部を備え、
前記制御部は、前記顔支持駆動部とともに前記光学系移動部の駆動制御を行うことで、前記取得光学系に対する前記顔支持部の位置を前記年齢別初期位置とすることを特徴とする請求項1に記載の眼科装置。
【請求項3】
前記取得光学系を移動させる光学系移動部を備え、
前記制御部は、前記取得光学系による眼情報の取得の対象を一方側の前記被検眼から他方側の前記被検眼に変更する際、前記光学系移動部の駆動制御を行うことで、前記情報取得部からの前記年齢情報に基づく年齢別瞳孔間基準距離だけ前記取得光学系を移動させることを特徴とする請求項1に記載の眼科装置。
【請求項4】
前記情報取得部は、前記被検者の過去の測定データを取得することができ、
前記制御部は、前記情報取得部が前記測定データを取得した場合には、前記取得光学系による測定の開始の前に前記顔支持駆動部を駆動させることで、前記測定データに基づく過去測定位置に前記顔支持部を移動させることを特徴とする請求項1に記載の眼科装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記情報取得部が取得した前記測定データにおける前記年齢情報に基づく前記年齢別初期位置と、現在の前記年齢情報に基づく前記年齢別初期位置と、が異なる場合には、前記取得光学系による測定の開始の前に前記顔支持駆動部を駆動させることで、前記過去測定位置から2つの前記年齢別初期位置の差分となる差分量だけ変位させた位置へと前記顔支持部を移動させることを特徴とする請求項4に記載の眼科装置。
【請求項6】
前記情報取得部は、患者ID情報から前記年齢情報を取得することを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の眼科装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、眼科装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
眼科装置は、取得光学系を用いて、被検眼の様々な情報を取得したり、被検眼に呈示した視標の見え方に関する被検者からの応答に基づいたりして、被検眼の視機能を検査(検眼)することのできるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この従来の眼科装置では、被検者の顔を顔支持部で支持した状態で、その被検眼に対して取得光学系を適切な位置とすることにより、被検眼の情報を適切に取得できるとともに、呈示した視標の見え方による検査を適切なものにできる。その従来の眼科装置では、前回の検査時の位置データに基づいて顔支持部や取得光学系の位置を設定することにより、被検眼に対する取得光学系の位置調整(所謂アライメント)を簡易なものにでき、2度目以降の被検眼の視機能の検査(検眼)を円滑なものとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2005-13472号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の従来の眼科装置は、前回の検査時の位置データを用いるものであり、初診の被検者に対しては、予め設定された初期位置に顔支持部や取得光学系を位置させることとなる。このため、従来の眼科装置は、初期位置では適合しない被検者もいるので、被検眼に対する取得光学系の位置調整を円滑に行う観点から改良の余地がある。
【0005】
本開示は、上記の事情に鑑みて為されたもので、被検眼に対する取得光学系の位置調整を円滑に行うことのできる眼科装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記した課題を解決するために、本開示の眼科装置は、被検者の被検眼の眼情報の取得のための取得光学系と、前記被検者の顔を前記取得光学系に対して移動可能に支持する顔支持部と、前記顔支持部における支持位置を変更させる顔支持駆動部と、前記顔支持駆動部の駆動制御を行う制御部と、前記被検者の年齢情報を取得する情報取得部と、を備え、前記制御部は、前記取得光学系による測定の開始の前に前記顔支持駆動部を駆動させることで、前記情報取得部からの前記年齢情報に基づく年齢別初期位置に前記顔支持部を移動させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本開示の眼科装置によれば、被検眼に対する取得光学系の位置調整を円滑に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施例1の眼科装置を顔支持部側から斜め方向に視た外観構成を示す斜視図である。
眼科装置をコントロールパネル部側から斜め方向に視た外観構成を示す斜視図である。
眼科装置を顔支持部側から本体部の正面を視た外観構成を示す正面図である。
眼科装置の内蔵品および付属品の概要構成を示す側面図である。
眼科装置における制御系構成を示すブロック図である。
コントロールパネルの表示画面等に表示されるアライメント操作画面の一例を示す説明図である。
成人のモデルおよび子供のモデルにおける被検眼高さおよび瞳孔間距離とその差分とを示す説明図である。
撮影開始制御部における撮影開始制御の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本開示に係る眼科装置の一実施形態について図1から図8を参照しつつ説明する。
【実施例】
【0010】
実施例1の眼科装置は、一例として、被検眼の前眼部像、被検眼の眼底像、被検眼の眼底断層像を観察、撮影および記録し、電子画像として診断のために提供するものである。なお、眼科装置は、基準線(実施例1では測定光軸L)を被検眼(その中心)に合致させる所謂アライメントが必要なものであって、取得光学系を用いて被検眼の眼情報を取得するものであれば、任意の自覚検査や他覚検査を行うものとすることができる。この自覚検査には、遠用検査、中用検査、近用検査、コントラスト検査、グレア検査等の自覚屈折測定や、赤緑検査、視野検査等がある。また、他覚検査では、眼科装置は、被検眼に光を照射し、その戻り光の検出結果に基づいて被検眼に関する情報(眼特性)を測定(取得)する。この他覚検査には、被検眼の特性を取得するための測定と、被検眼の画像を取得するための撮影とが含まれる。さらに、他覚検査には、他覚屈折測定(レフ測定)、角膜形状測定(ケラト測定)、眼圧測定、眼底撮影、OCTを用いた計測等がある。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

株式会社トプコン
光コヒーレンストモグラフィ装置、その制御方法、及びプログラム
4日前
株式会社トプコン
模型眼システム及び眼科装置
5日前
株式会社トプコン
眼科装置、眼科装置の制御方法、及びプログラム
5日前
個人
男性用下着
2か月前
個人
錠剤撒き器
18日前
個人
穿刺補助具
2か月前
個人
蓋付きしびん
4か月前
個人
入れ歯
3か月前
個人
聴診器
4か月前
個人
介護浴槽
4か月前
個人
鼻腔拡張具
6か月前
個人
入浴介護補助装置
4か月前
個人
挟圧手工爪矯正具
19日前
個人
鼻腔拡張具
25日前
個人
排便漏れ予防装具
2か月前
株式会社コロナ
脱臭機
15日前
個人
スプレー式目薬容器
4か月前
個人
マウスピース
2か月前
株式会社東亜産業
温熱具
6か月前
個人
透析装置の洗浄方法
6か月前
株式会社コーセー
組成物
6か月前
個人
口腔ケア用歯ブラシ
25日前
個人
座椅子脱着式車椅子
4か月前
個人
弾性材一体コルセット
5か月前
個人
マッサージガン保持具
5か月前
個人
圧排器具
2か月前
株式会社ニデック
眼科装置
8日前
個人
根管治療用のファイル
5か月前
株式会社いうら
介助リフト
5か月前
株式会社ニデック
眼科装置
3か月前
オンキヨー株式会社
聴診器
6か月前
株式会社ダリヤ
皮膚洗浄剤
11日前
株式会社ニデック
検眼装置
6か月前
株式会社ニデック
眼科装置
4日前
共栄化学工業株式会社
組成物
4か月前
オンキヨー株式会社
電子機器
6か月前
続きを見る