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公開番号2024124440
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-12
出願番号2024103491,2020169480
出願日2024-06-27,2020-10-07
発明の名称模型眼システム及び眼科装置
出願人株式会社トプコン
代理人個人
主分類A61B 3/10 20060101AFI20240905BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】実際の眼底における血流動態を高い忠実度で再現する。
【解決手段】実施形態の模型眼システムは、模擬血管、第1流路、第1分岐流路、液流発生部、流入路、流出路、第1バルブ群、及び第2バルブ群を含む。模擬血管の上流端には第1流路の下流端が接続されている。第1流路の第1位置には第1分岐流路の上流端が接続されている。液流発生部は、第1流路の上流端から第1流路に液体を流入させる。第1バルブ群は、模擬血管を通過する液体の動態を調節するために用いられる。第2バルブ群は、流入路及び流出路を用いて少なくとも模擬血管、第1流路、及び第1分岐流路を液体で満たすために用いられる。
【選択図】図4


特許請求の範囲【請求項1】
模擬血管と、
前記模擬血管の上流端に下流端が接続された第1流路と、
前記第1流路の第1位置に上流端が接続された第1分岐流路と、
前記第1流路の上流端から前記第1流路に液体を流入させる液流発生部と、
外部から前記液体を供給するための流入路及び流出路と、
前記模擬血管を通過する前記液体の動態を調節するための第1バルブ群と、
前記流入路及び前記流出路を用いて少なくとも前記模擬血管、前記第1流路、及び前記第1分岐流路を前記液体で満たすための第2バルブ群と
を含む、模型眼システム。
続きを表示(約 750 文字)【請求項2】
前記模擬血管の下流端に上流端が接続され、且つ、前記液流発生部に下流端が接続された第2流路を更に含み、
前記第2バルブ群は、少なくとも前記模擬血管、前記第1流路、前記第1分岐流路、及び前記第2流路を前記液体で満たすために用いられる、
請求項1の模型眼システム。
【請求項3】
前記第2流路の第1位置に前記第1分岐流路の下流端が接続されており、
前記第1流路の前記上流端と前記第1位置との間にある前記第1流路の第2位置に上流端が接続され、且つ、前記第2流路の前記第1位置と前記下流端との間にある前記第2流路の第2位置に下流端が接続された第2分岐流路を更に含み、
前記第2バルブ群は、少なくとも前記模擬血管、前記第1流路、前記第1分岐流路、前記第2流路、及び前記第2分岐流路を前記液体で満たすために用いられる、
請求項2の模型眼システム。
【請求項4】
模擬眼底としての積層体を更に含み、
前記模擬血管は、前記積層体に設けられている、
請求項1~3のいずれかの模型眼システム。
【請求項5】
前記模擬血管は、ヒト網膜血管又はヒト脈絡膜血管と同等の内径を有する管状部材であり、
前記第1流路及び前記第2流路のそれぞれの内径は、前記模擬血管の前記内径よりも大きい、
請求項1~4のいずれかの模型眼システム。
【請求項6】
請求項1~5のいずれかの模型眼システムと、
眼のデータを光学的に取得するためのデータ取得部と
を含み、
前記データ取得部は、前記液体が内部を流動している前記模擬血管からデータを取得する、
眼科装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、模型眼システム及び眼科装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
眼科診療では各種のイメージングモダリティが用いられ、それに用いられる装置の例として、眼底カメラ、走査型レーザー検眼鏡(SLO)、スリットランプ顕微鏡、手術用顕微鏡、レーザースペックルフローグラフィ(LSFG)装置、光コヒーレンストモグラフィ(OCT)装置などがある。
【0003】
OCTは、構造イメージングだけでなく機能イメージングにも利用可能であり、近年最も注目を集めているモダリティの一つである。OCTを利用した機能イメージングとして、OCT血管造影(OCT Angiography;OCTA、OCT-A)や、OCT血流計測がある。
【0004】
OCTAは、血流を描出するための機能イメージングモダリティであり、網膜血管像や脈絡膜血管像を得るために用いられる(例えば特許文献1を参照)。OCTAは、眼底組織(構造)からの信号が時間的に変化しない一方で、血管内部の血流からの信号が時間的に変化することに着目した技術であり、このような時間的変化が存在する部分(血流信号)を強調することで血管像を構築する。OCTAは、OCTモーションコントラストイメージング(OCT motion contrast imaging)などとも呼ばれる。OCTAにより構築される画像は、血管造影画像、アンジオグラム、モーションコントラスト画像などと呼ばれる。
【0005】
OCT血流計測は、血流動態を計測するための機能イメージングモダリティであり、血流速度や血流量などの血流パラメータを計測するために用いられる(例えば特許文献2を参照)。OCT血流計測は、眼底血管の断面を繰り返しスキャンして時系列データを取得し、別途に取得された血管情報(血管の向き、径など)を参照することによって当該断面における血流パラメータを求める技術である。
【0006】
OCTを実行可能な眼科装置は極めて精密な光学機器であり、その性能を十分に発揮させるためには、厳密な評価に基づく調整や校正が必要である。眼科装置の評価には様々な方法があるが、模型眼(模擬眼)をファントムとして用いる方法が広く行われている(例えば、特許文献3~5、非特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特表2015-515894号公報
特開2020-103714号公報
特開2012-110575号公報
特開2019-76181号公報
実公平5-42803号公報
【非特許文献】
【0008】
Jigesh Baxi 外7名、「Retina-simulating phantom for optical coherence tomography」、Journal of Biomedical Optics、2014年2月発行、Vol.19、No.2、021106-1~021106-8
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ここで、特許文献5に記載された模型眼は、眼底血流を模擬的に再現するための構成を有している。このような従来の模型眼においては、液体(模擬血液)が流動する管状部材の内径が実際の眼底血管のそれよりもずっと大きく設計されている。その理由として、少なくとも以下の2つの事情が考えられる。第1の事情は、実際の眼底血管と同等の太さの管状部材(キャピラリー、毛細管)の内部に液体を流動させることが可能なポンプは高額であり、眼科装置の評価に利用するにはコストが掛かり過ぎるということである。第2の事情は、実際の眼底血管と同等の太さのキャピラリー(及び、それを含む流路)は繊細であり、流動する液体の状態を好適に制御しなければ流路破損や液体漏れが発生するおそれがあることである。
【0010】
このように、従来の模型眼における模擬血管は実際よりもかなり太いものにならざるを得ず、眼底血流のパラメータ(血流速、血流量など)を忠実に再現することができなかった。したがって、OCTA機能やOCT血流計測機能の評価を好適に行うためには、このような従来の模型眼は不十分であると言える。
(【0011】以降は省略されています)

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