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公開番号2024123982
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-12
出願番号2023031840
出願日2023-03-02
発明の名称額当て部及び眼科装置
出願人株式会社トプコン
代理人個人,個人,個人,個人
主分類A61B 3/00 20060101AFI20240905BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】被検者が額当て部に対して額を適切位置に簡単に合わせることができる額当て部、及びこの額当て部を備える眼科装置を提供する。
【解決手段】眼科装置(細隙灯顕微鏡10)に設けられ、被検者Hの額が当てられる額当て部14cにおいて、額に当接する額当て面64と、額当て面64の左右方向(X方向)の両端側に接続して、額当て面64との間で額当て面64の両端側に左右のエッジ部70を形成する左右のエッジ形成面66と、を備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
眼科装置に設けられ、被検者の額が当てられる額当て部において、
前記額に当接する額当て面と、
前記額当て面の左右方向の両端側に接続して、前記額当て面との間で前記額当て面の前記両端側に左右のエッジ部を形成する左右のエッジ形成面と、
を備える額当て部。
続きを表示(約 780 文字)【請求項2】
前記額当て面に対して前記額が適切位置にある適切状態では、左右の前記エッジ部が、前記エッジ部を形成する前記額当て面で前記額に当接し、
前記額当て面に対して前記額が前記適切状態から前記左右方向にずれている位置ずれ状態では、左右の前記エッジ部の一方が、前記適切状態よりもエッジを立てた状態で前記額に当接する請求項1に記載の額当て部。
【請求項3】
前記額当て面及び左右の前記エッジ形成面が形成されている額当て部本体を備える請求項1に記載の額当て部。
【請求項4】
前記額当て部本体が、
本体前面と、
前記本体前面の一部から前記本体前面の前方側に突出した突出部であって、上面と側面とを有する突出部と、
を備え、
前記額当て面が前記上面であり、左右の前記エッジ形成面が前記突出部の左右の前記側面である請求項3に記載の額当て部。
【請求項5】
前記額当て部本体が、本体前面と、前記本体前面の一部に凹設された凹設面とを備え、
前記額当て面が前記凹設面であり、
左右の前記エッジ形成面が、前記本体前面の中で前記額当て面の前記両端側の領域である請求項3に記載の額当て部。
【請求項6】
前記額当て面が凹曲面である請求項1から5のいずれか1項に記載の額当て部。
【請求項7】
前記額当て面が、前記額当て面を前記左右方向から見た側面視において、前記額当て面の前方側に前傾している請求項6に記載の額当て部。
【請求項8】
前記額当て面が鏡面仕上げ表面である請求項1から5のいずれか1項に記載の額当て部。
【請求項9】
請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の額当て部を備える眼科装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、被検者の額を支持する額当て部、及びこの額当て部を備える眼科装置に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
眼科に設置される眼科装置として細隙灯顕微鏡(スリットランプ又はスリットランプマイクロスコープともいう)が知られている。この細隙灯顕微鏡は、細隙光(スリット光とみう)を用いて被検眼の注目部位の光切片を切り取ることによって注目部位の断面を観察可能にしたり、この断面の画像を取得したりする(特許文献1及び2参照)。これにより、検者が被検眼の注目部位を観察することができる。
【0003】
特許文献1及び2に記載の細隙灯顕微鏡には、検者による被検眼の注目部位の観察中に被検者の顔を固定するための顔支持部が設けられている。この顔支持部は、一般的には被検者の顎を支持する顎受け部と、被検者の額が当てられる額当て部と、を備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2008-259544号公報
特開2014-23868号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1及び2に記載の額当て部に対して被検者が額を当てる場合に、額当て部に対して被検者の額の位置が適切位置から左右方向にずれることがある。このように額の位置が左右方向にずれた状態では、細隙灯顕微鏡の光軸を被検眼に合わせられなかったり、或いは検者による被検眼の注目部位の観察中に被検者の顔が動いたりするおそれがある。
【0006】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、被検者が額当て部に対して額を適切位置に簡単に合わせることができる額当て部、及びこの額当て部を備える眼科装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の目的を達成するための額当て部は、眼科装置に設けられ、被検者の額が当てられる額当て部において、額に当接する額当て面と、額当て面の左右方向の両端側に接続して、額当て面との間で額当て面の両端側に左右のエッジ部を形成する左右のエッジ形成面と、を備える。
【0008】
この額当て部によれば、額当て面に対して被検者の額が適切位置から左右方向にずれている場合には、左右のエッジ部の一方を、エッジを立てた状態で額に当接させることができる。
【0009】
本発明の他の態様に係る額当て部において、額当て面に対して額が適切位置にある適切状態では、左右のエッジ部が、エッジ部を形成する額当て面で額に当接し、額当て面に対して額が適切状態から左右方向にずれている位置ずれ状態では、左右のエッジ部の一方が、適切状態よりもエッジを立てた状態で額に当接する。これにより、被検者は、額の位置が適切位置から左右方向にずれていることを認識可能である。
【0010】
本発明の他の態様に係る額当て部において、額当て面及び左右のエッジ形成面が形成されている額当て部本体を備える。
(【0011】以降は省略されています)

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