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公開番号
2024124747
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-13
出願番号
2023032640
出願日
2023-03-03
発明の名称
コネクタ
出願人
住友電装株式会社
代理人
弁理士法人暁合同特許事務所
主分類
H01R
13/56 20060101AFI20240906BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】電線の摩耗を抑制可能なコネクタを提供する。
【解決手段】コネクタ10は、複数の端子20と、複数の端子20を収容するハウジング40と、複数の端子20に接続され、ハウジング40の第1方向における一方側の端面から引き出される複数の電線30と、複数の電線30を収容する電線カバー50と、を備え、電線カバー50は、ハウジング40に取り付けられ、第1方向についてハウジング40から離間するにつれて幅狭に形成される第1部51と、第1部51から第1方向における一方側に延びる第2部52と、を備え、第1部51は、複数の電線30の周りに配される周壁53と、周壁53の内面から延び、周壁53の内部空間59を第1方向に直交する第2方向に仕切る内側リブ54と、周壁53の内面から延び、第2方向における複数の電線30の外側に配される外側リブ55と、を備え、外側リブ55は、第1方向における一方側に向かうにつれて、第2方向における第1部51の内方に位置して傾斜する傾斜部55Bを備える。
【選択図】図7
特許請求の範囲
【請求項1】
複数の端子と、
前記複数の端子を収容するハウジングと、
前記複数の端子に接続され、前記ハウジングの第1方向における一方側の端面から引き出される複数の電線と、
前記複数の電線を収容する電線カバーと、を備え、
前記電線カバーは、前記ハウジングに取り付けられ、前記第1方向について前記ハウジングから離間するにつれて幅狭に形成される第1部と、前記第1部から前記第1方向における一方側に延びる第2部と、を備え、
前記第1部は、前記複数の電線の周りに配される周壁と、前記周壁の内面から延び、前記周壁の内部空間を前記第1方向に直交する第2方向に仕切る内側リブと、前記周壁の内面から延び、前記第2方向における前記複数の電線の外側に配される外側リブと、を備え、
前記外側リブは、前記第1方向における一方側に向かうにつれて、前記第2方向における前記第1部の内方に位置して傾斜する傾斜部を備える、コネクタ。
続きを表示(約 530 文字)
【請求項2】
前記内側リブと前記外側リブとの間隔の最小値は、前記第2方向における外側に配される電線の径よりやや大きく設定されている、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記周壁は、第1壁部と、前記第1壁部に対して傾斜して延出される第2壁部と、を備え、
前記外側リブは、前記第1壁部と前記第2壁部との境界部分に接続されている、請求項1または請求項2に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記複数の電線のそれぞれと前記ハウジングとの間をシールするシール部材をさらに備え、
前記外側リブは、前記第1方向における一方側から前記シール部材を押さえる押さえ部を備える、請求項1または請求項2に記載のコネクタ。
【請求項5】
前記複数の電線は、第1電線と、前記第1電線より細い第2電線と、を含み、
前記内側リブは、前記第2方向について2本の前記第1電線の間に配されている、請求項1または請求項2に記載のコネクタ。
【請求項6】
前記第2部に取り付けられ、前記第2部内に収容された前記複数の電線を結束する結束部材をさらに備える、請求項1または請求項2に記載のコネクタ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、コネクタに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、特開2013-101760号公報(下記特許文献1)に記載のコネクタが知られている。このコネクタは、電線の端末部に接続される複数の端子金具と、各端子金具が収容されるハウジングと、ハウジングの後面から引き出される複数の電線を収容する電線カバーと、複数の電線を結束する結束バンドと、を備える。電線カバーは、ハウジングの後面側から後方へ向けて幅狭になりながら延びる第1部と、第1部の後端から後方へ向けて延びる第2部と、を備える。結束バンドは第2部に取り付けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-101760号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の構成では、結束バンドにより第2部において電線が固定されているが、第1部には電線の位置や姿勢を規制する構造が設けられていない。このため、例えばコネクタが振動環境下に置かれた場合、第1部の内部で電線同士がこすれ、電線が摩耗することが考えられる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示のコネクタは、複数の端子と、前記複数の端子を収容するハウジングと、前記複数の端子に接続され、前記ハウジングの第1方向における一方側の端面から引き出される複数の電線と、前記複数の電線を収容する電線カバーと、を備え、前記電線カバーは、前記ハウジングに取り付けられ、前記第1方向について前記ハウジングから離間するにつれて幅狭に形成される第1部と、前記第1部から前記第1方向における一方側に延びる第2部と、を備え、前記第1部は、前記複数の電線の周りに配される周壁と、前記周壁の内面から延び、前記周壁の内部空間を前記第1方向に直交する第2方向に仕切る内側リブと、前記周壁の内面から延び、前記第2方向における前記複数の電線の外側に配される外側リブと、を備え、前記外側リブは、前記第1方向における一方側に向かうにつれて、前記第2方向における前記第1部の内方に位置して傾斜する傾斜部を備える、コネクタである。
【発明の効果】
【0006】
本開示によれば、電線の摩耗を抑制可能なコネクタを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、実施形態にかかるコネクタの分解斜視図である。
図2は、電線カバーの前方斜視図である。
図3は、電線カバーの後方斜視図である。
図4は、コネクタの背面図である。
図5は、コネクタの平面図である。
図6は、結束部材により電線を結束した状態のコネクタの平面図である。
図7は、図4のA-A断面図である。
図8は、図5のB-B端面図である。
図9は、図6のC-C端面図である。
図10は、比較例にかかるコネクタの断面図であって、図7に対応する図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列挙して説明する。
[1]本開示のコネクタは、複数の端子と、前記複数の端子を収容するハウジングと、前記複数の端子に接続され、前記ハウジングの第1方向における一方側の端面から引き出される複数の電線と、前記複数の電線を収容する電線カバーと、を備え、前記電線カバーは、前記ハウジングに取り付けられ、前記第1方向について前記ハウジングから離間するにつれて幅狭に形成される第1部と、前記第1部から前記第1方向における一方側に延びる第2部と、を備え、前記第1部は、前記複数の電線の周りに配される周壁と、前記周壁の内面から延び、前記周壁の内部空間を前記第1方向に直交する第2方向に仕切る内側リブと、前記周壁の内面から延び、前記第2方向における前記複数の電線の外側に配される外側リブと、を備え、前記外側リブは、前記第1方向における一方側に向かうにつれて、前記第2方向における前記第1部の内方に位置して傾斜する傾斜部を備える。
【0009】
このような構成によると、内側リブにより複数の電線を隔てて、電線同士が接触して摩耗することを抑制することができる。また、外側リブの傾斜部により、第2方向における外側に配される電線を位置決めし、電線が過度に屈曲することを抑制することができる。
【0010】
[2]上記[1]において、前記内側リブと前記外側リブとの間隔の最小値は、前記第2方向における外側に配される電線の径よりやや大きく設定されていることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
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