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公開番号2024124260
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-12
出願番号2023032289
出願日2023-03-02
発明の名称制御装置および制御方法
出願人株式会社デンソーテン
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類B60W 50/14 20200101AFI20240905BHJP(車両一般)
要約【課題】退避走行制御を行わせる車両において、退避走行可能距離を延ばすことができる制御装置および制御方法を提供する。
【解決手段】実施形態の一態様に係る制御装置は、自動運転機能を有する車両に搭載され、メイン電源およびバックアップ電源の一方が失陥した場合に他方の電源によって退避走行制御を行わせるコントローラを備える。コントローラは、退避走行制御を行わせる場合、車両の走行可能距離を延ばすためのアドバイスをユーザに通知する。コントローラは、メイン電源が失陥した場合とバックアップ電源が失陥した場合とで、アドバイスの内容を異ならせる。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
自動運転機能を有する車両に搭載され、メイン電源およびバックアップ電源の一方が失陥した場合に他方の電源によって退避走行制御を行わせるコントローラを備えた制御装置であって、
前記コントローラは、
前記退避走行制御を行わせる場合、前記車両の走行可能距離を延ばすためのアドバイスをユーザに通知し、
前記メイン電源が失陥した場合と前記バックアップ電源が失陥した場合とで、前記アドバイスの内容を異ならせる、
制御装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記コントローラは、
前記メイン電源が失陥して前記バックアップ電源によって前記退避走行制御を行わせる場合、退避走行に影響を及ぼさない負荷の消費電力が減少する操作を促す内容の前記アドバイスを前記ユーザに通知し、
前記バックアップ電源が失陥して前記メイン電源によって前記退避走行制御を行わせる場合、前記アドバイスを前記ユーザに通知しない、
請求項1に記載の制御装置。
【請求項3】
前記コントローラは、
前記メイン電源が失陥して前記バックアップ電源によって前記退避走行制御を行わせる場合、前記バックアップ電源の充電残量に応じて前記操作を促す内容を変更する、
請求項2に記載の制御装置。
【請求項4】
前記コントローラは、
前記メイン電源が失陥して前記バックアップ電源によって前記退避走行制御を行わせる場合、前記バックアップ電源の充電残量が少ないほど、より消費電力が大きい負荷を遮断する操作を促す内容の前記アドバイスを前記ユーザに通知する、
請求項1に記載の制御装置。
【請求項5】
前記コントローラは、
前記メイン電源が失陥して前記バックアップ電源によって前記退避走行制御を行わせる際に、前記バックアップ電源の充電残量が退避走行を完了可能な想定時間を確保できる充電残量以上である場合、前記アドバイスを前記ユーザに通知しない、
請求項1に記載の制御装置。
【請求項6】
前記コントローラは、
前記メイン電源が失陥して前記バックアップ電源によって前記退避走行制御を行わせる際に、前記バックアップ電源の充電残量が退避走行を完了不可な充電残量以下である場合、前記退避走行に影響を及ぼさない負荷の消費電力が減少するように制御する、
請求項1に記載の制御装置。
【請求項7】
前記コントローラは、
前記メイン電源が失陥して前記バックアップ電源によって前記退避走行制御を行わせる際に、前記バックアップ電源の充電残量が退避走行を完了不可な充電残量以下である場合、前記退避走行に影響を及ぼさない負荷を強制的に遮断する制御を実行する、
請求項6に記載の制御装置。
【請求項8】
前記コントローラは、
前記バックアップ電源が失陥して前記メイン電源によって前記退避走行制御を行わせる場合、前記退避走行制御の実行中であることを前記ユーザに通知し、
前記車両の走行可能距離を延ばすための前記アドバイスに代えて、前記車両の操作性が低下する可能性があることを前記ユーザに通知する、
請求項1に記載の制御装置。
【請求項9】
自動運転機能を有する車両に搭載され、メイン電源およびバックアップ電源の一方が失陥した場合に他方の電源によって退避走行制御を行わせる制御装置のコントローラが実行する制御方法であって、
前記退避走行制御を行わせる場合、前記車両の走行可能距離を延ばすためのアドバイスをユーザに通知し、
前記メイン電源が失陥した場合と前記バックアップ電源が失陥した場合とで、前記アドバイスの内容を異ならせる、
ことを含む制御方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、制御装置および制御方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
冗長電源システムが搭載される車両は、メイン電源が失陥した場合に、バックアップ電源によって退避走行制御を行わせる制御装置を備える。これにより、車両は、メイン電源が失陥しても、安全な場所まで走行して停止できる。
【0003】
ただし、バックアップ電源の電力には、限りがある。このため、制御装置は、退避走行制御中にバックアップ電源の電力消費を抑えることによって、退避走行可能距離を延ばすことが望ましい。
【0004】
退避走行可能距離を延ばす技術として、例えば、特許文献1には、車両に異常が発生した場合に、退避走行モードに移行し、退避走行モードでは走行距離を延ばすアドバイスを運転者に通知することが開示されている。
【0005】
具体的には、特許文献1に記載の制御装置は、バッテリ系部品の異常が発生した場合に、エンジンによる燃料消費量が低減するような運転操作のアドバイスをユーザに通知することによって、退避走行可能距離を延ばすように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2013-169099号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1に記載の技術は、退避走行をエンジンによって行う車両を前提としており、そもそも冗長電源システムが搭載される車両を想定していない。このため、特許文献1に記載の技術をメイン電源およびバックアップ電源を有する車両に適用したとしても、メイン電源の給電系統が失陥した場合に、バックアップ電源によって退避走行制御を行う車両の退避走行可能距離を延ばすことはできない。
【0008】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、冗長電源システムが搭載され退避走行制御を行わせる車両において、退避走行可能距離を延ばすことができる制御装置および制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決し、目的を達成するために、本発明において、制御装置は、自動運転機能を有する車両に搭載され、メイン電源およびバックアップ電源の一方が失陥した場合に他方の電源によって退避走行制御を行わせるコントローラを備える。前記コントローラは、前記退避走行制御を行わせる場合、前記車両の走行可能距離を延ばすためのアドバイスをユーザに通知する。前記コントローラは、前記メイン電源が失陥した場合と前記バックアップ電源が失陥した場合とで、前記アドバイスの内容を異ならせる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、冗長電源システムが搭載され退避走行制御を行わせる車両において、退避走行可能距離を延ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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