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公開番号2024121940
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-09
出願番号2023029195
出願日2023-02-28
発明の名称車両用灯具
出願人市光工業株式会社
代理人園田・小林弁理士法人
主分類F21S 43/245 20180101AFI20240902BHJP(照明)
要約【課題】光の出射面が車両の前後方向に対して傾斜角をもって形成された場合であっても、出射面全体が適切な輝度を持って発光する車両用導光体及び車両用灯具を提供する。
【解決手段】光源からの光を平行光として入射させる入射面と、前記入射面からの光を反射させる第1反射プリズムを有する第1反射部と、前記第1反射部からの光を反射させる第2反射プリズムを有する第2反射部と、前記第2反射部で反射した光を外部に出射する出射面と、を備え、前記出射面は、第1の端部から第2の端部に向けて延在する面であって、該延在する方向が、光源から光を照射する方向である光軸に対して傾斜角をもって形成された、導光体とする。
【選択図】図3

特許請求の範囲【請求項１】
光源からの光を平行光として入射させる入射面と、
前記入射面からの光を反射させる第１反射プリズムを有する第１反射部と、
前記第１反射部からの光を反射させる第２反射プリズムを有する第２反射部と、
前記第２反射部で反射した光を外部に出射する出射面と、を備え、
前記出射面は、第１の端部から第２の端部に向けて延在する面であって、該延在する方向が、光源の光軸に対して傾斜角をもって形成された、車両用導光体。
続きを表示（約 690 文字）【請求項２】
前記第２反射プリズムは、複数の反射面が形成されたものであって、前記反射面が、前記出射面からの出射光が均一となるように角度設定されている、請求項１に記載の車両用導光体。
【請求項３】
前記第２反射部は、前記第２反射プリズムを有していない平面部分を備えている、請求項１又は２に記載の車両用導光体。
【請求項４】
前記第１反射プリズムは、複数の反射面が形成されたものであって、前記入射面からの距離が短くなるに従い漸次前記反射面の高さが低くなっている、請求項１又は２に記載の車両用導光体。
【請求項５】
前記第２反射部からの光を前記出射面方向に反射させる第３反射面をさらに備えた、請求項１又は２に記載の車両用導光体。
【請求項６】
第１の板状部と、第２の板状部と、前記第１の板状部と前記第２の板状部とを連結する屈曲部とを備え、前記第１の板状部の始端側に入射面が形成され、前記第１反射部が前記第１の板状部の前方へ向けての延長線上であって、前記屈曲部の下面に形成され、前記屈曲部の上面であって、前記第２の板状部の後方へ向けての延長線上に前記第２反射部が形成され、前記第２の板状部の終端に前記出射面が形成されており、
前記入射面は、前記第１の板状部をその第１の板面に対向する側から見たときに内方へ凹状に形成された面であって、縦断面形状が外方へ向けて凸面とされた面である、請求項１又は２に記載の車両用導光体。
【請求項７】
請求項１又は２に記載の車両用導光体と、光源とを備えた車両用灯具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、車両用導光体及び車両用灯具に関する。
続きを表示（約 1,800 文字）【背景技術】
【０００２】
従来より、光源から出射された光を反射面により反射しながら光を照射する車両用導光体を備えた車両用灯具が知られている。例えば、特許文献１の車両用灯具は、ＬＥＤ光源からの光の一部が、導光体の入射面からその内部に入射して出射面から出射し、また、ＬＥＤ光源からの光の他の一部が、直線回転曲面の入射面から入射して反射面で反射して出射面から出射するように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０２１－１９０３４２号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
ところで、近年、車両の形状として、車両の前部及び後部の四隅を滑らかな湾曲面に形成し、意匠の多様化を図った車種が各種提供されている。このような車種について、特許文献１に示すような車両用灯具を搭載した場合には、十分な発光強度が得られない場合や出射面全体に光が適切に導かれない場合が生じる。すなわち、上記のような車両用灯具においては、その主要構成部品である車両用導光体の出射面の延在する方向が、光源の光軸に対して傾斜角を有するため、照射方向に向けて十分な輝度を持って発光しなかったり、光源の光軸から遠い側の出射面の輝度が不十分となり、出射面全体が適切な輝度を持って発光しない場合がある。
【０００５】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、出射面が車両の前後方向に対して傾斜角をもって形成された場合であっても、出射面全体が適切な輝度を持って発光する車両用導光体及び車両用灯具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本開示に係る車両用導光体は、光源からの光を平行光として入射させる入射面と、前記入射面からの光を反射させる第１反射プリズムを有する第１反射部と、前記第１反射部からの光を反射させる第２反射プリズムを有する第２反射部と、前記第２反射部で反射した光を外部に出射する出射面と、を備え、前記出射面は、第１の端部から第２の端部に向けて延在する面であって、該延在する方向が、光源の光軸に対して傾斜角をもって形成された、車両用導光体である。
【発明の効果】
【０００７】
本発明によれば、光の出射面が車両の前後方向に対して傾斜角をもって形成された場合であっても、出射面全体が適切な輝度を持って発光する車両用導光体及び車両用灯具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
本実施形態に係る車両用灯具を示す平面図である。
図１におけるＡ－Ａ断面に沿った構成を示す断面図である。
本実施形態に係る導光体を示す斜視図である。
本実施形態に係る導光体を示す正面図である。
本実施形態に係る導光体を示す平面図である。
図４におけるＢ－Ｂ断面に沿った構成を示す断面図である。
図４におけるＣ－Ｃ断面に沿った構成を示す断面図である。
本実施形態に係る入射面を示す拡大斜視図である。
本実施形態に係る第１反射部を示す図である。
本実施形態に係る単位プリズムを示す部分拡大図である。
本実施形態に係る第２反射部を示す図である。
図６に示す導光体において、光源からの光が出射面から出射するまでの光路を示す説明図である。
図５に示す導光体において、光源からの光が出射面から出射するまでの光路を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
以下、本発明に係る車両用導光体及び車両用灯具の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
【００１０】
以下の説明においては、車両が水平面と平行な地面に配置されることとし、運転室に搭乗した運転者を基準として、前、後、上、下、左、及び右という用語を用いて各部の位置関係について説明する。前後、上下、左右の各方向は、車両用灯具が車両に搭載された車両搭載状態における方向であって、本実施形態では、上下方向は鉛直方向に平行であり、前後方向及び左右方向は水平方向に平行であるとする。
（【００１１】以降は省略されています）

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