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公開番号
2024121822
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-06
出願番号
2024026884
出願日
2024-02-26
発明の名称
半導体装置
出願人
住友電気工業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
H01L
21/338 20060101AFI20240830BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】電気的特性を向上できる半導体装置を提供する。
【解決手段】半導体装置は、上面が窒素極性を有するバリア層と、上面が窒素極性を有し、前記バリア層の上のチャネル層と、前記チャネル層の上の窒化珪素膜と、前記窒化珪素膜の上の誘電体膜と、前記誘電体膜の上のゲート電極と、を有し、前記誘電体膜の比誘電率は、前記窒化珪素膜の比誘電率よりも高い。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
上面が窒素極性を有するバリア層と、
上面が窒素極性を有し、前記バリア層の上のチャネル層と、
前記チャネル層の上の窒化珪素膜と、
前記窒化珪素膜の上の誘電体膜と、
前記誘電体膜の上のゲート電極と、
を有し、
前記誘電体膜の比誘電率は、前記窒化珪素膜の比誘電率よりも高い、半導体装置。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記窒化珪素膜の厚さは1nm以上である、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
厚さ方向において、前記誘電体膜の第1容量は、前記窒化珪素膜の第2容量以下である、請求項1または請求項2に記載の半導体装置。
【請求項4】
厚さ方向において、前記バリア層の上面と前記窒化珪素膜の下面との間の第3容量は、前記窒化珪素膜の第2容量以下である、請求項1または請求項2に記載の半導体装置。
【請求項5】
厚さ方向において、前記バリア層の上面と前記窒化珪素膜の下面との間の第3容量は、前記誘電体膜の第1容量以下である、請求項1または請求項2に記載の半導体装置。
【請求項6】
前記チャネル層と前記窒化珪素膜との間の第3窒化物半導体を含むキャップ層を有する、請求項1または請求項2に記載の半導体装置。
【請求項7】
前記誘電体膜は、ハフニウム、ランタンおよびジルコニウムからなる群から選択された少なくとも1種を含む、請求項1または請求項2に記載の半導体装置。
【請求項8】
前記窒化珪素膜の厚さは10nm以下である、請求項1または請求項2に記載の半導体装置。
【請求項9】
少なくとも前記チャネル層に第1凹部および第2凹部が形成され、
前記チャネル層よりも電気抵抗が低い前記第1凹部内の第1窒化物半導体層と、
前記チャネル層よりも電気抵抗が低い前記第2凹部内の第2窒化物半導体層と、
前記第1窒化物半導体層にオーミック接触するソース電極と、
前記第2窒化物半導体層にオーミック接触するドレイン電極と、
を有する、請求項1または請求項2に記載の半導体装置。
【請求項10】
上面が窒素極性を有するバリア層と、
上面が窒素極性を有し、前記バリア層の上のチャネル層と、
前記チャネル層の上の窒化珪素膜と、
前記窒化珪素膜の上の誘電体膜と、
前記誘電体膜の上のゲート電極と、
を有し、
前記チャネル層および前記バリア層に、第1凹部および第2凹部が形成され、
前記チャネル層よりも電気抵抗が低い前記第1凹部内の第1窒化物半導体層と、
前記チャネル層よりも電気抵抗が低い前記第2凹部内の第2窒化物半導体層と、
前記第1窒化物半導体層にオーミック接触するソース電極と、
前記第2窒化物半導体層にオーミック接触するドレイン電極と、
を有し、
前記誘電体膜の比誘電率は、前記窒化珪素膜の比誘電率よりも高く、
前記誘電体膜は、ハフニウム、ランタンおよびジルコニウムからなる群から選択された少なくとも1種を含み、
前記窒化珪素膜の厚さは1nm以上であり、
厚さ方向において、
前記誘電体膜の第1容量は、前記窒化珪素膜の第2容量以下であり、
前記バリア層の上面と前記窒化珪素膜の下面との間の第3容量は、前記第2容量以下であり、
前記第3容量は、前記第1容量以下である、半導体装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、半導体装置に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)
【背景技術】
【0002】
バリア層の上にチャネル層が形成された構造を有する高電子移動度トランジスタ(high electron mobility transistor:HEMT)が提案されている。また、ドレイン電流の向上のために、ゲート絶縁膜に、窒化珪素(SiN)よりも比誘電率が高い誘電率膜(以下、高誘電率膜ということがある。)が用いられたトランジスタも提案されている。高誘電率膜は、堆積と堆積後の熱処理により形成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2007-329483号公報
特表2010-510680号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
バリア層の上にチャネル層が形成された構造を有するHEMTのゲート絶縁膜に高誘電率膜が用いられても、更なる電気的特性の向上が困難である。
【0005】
本開示は、電気的特性を向上できる半導体装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の半導体装置は、上面が窒素極性を有するバリア層と、上面が窒素極性を有し、前記バリア層の上のチャネル層と、前記チャネル層の上の窒化珪素膜と、前記窒化珪素膜の上の誘電体膜と、前記誘電体膜の上のゲート電極と、を有し、前記誘電体膜の比誘電率は、前記窒化珪素膜の比誘電率よりも高い。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、電気的特性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態に係る半導体装置を示す断面図である。
図2は、SiN膜および誘電体膜の厚さの好ましい範囲の一例を示す図である。
図3は、SiN膜の厚さと総容量への寄与率との関係を示す図である。
図4は、誘電体膜の厚さと総容量への寄与率との関係を示す図である。
図5は、Ga原子の信号強度の測定結果を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
【0010】
〔1〕 本開示の一態様に係る半導体装置は、上面が窒素極性を有するバリア層と、上面が窒素極性を有し、前記バリア層の上のチャネル層と、前記チャネル層の上の窒化珪素膜と、前記窒化珪素膜の上の誘電体膜と、前記誘電体膜の上のゲート電極と、を有し、前記誘電体膜の比誘電率は、前記窒化珪素膜の比誘電率よりも高い。
(【0011】以降は省略されています)
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