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公開番号2025011424
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023113530
出願日2023-07-11
発明の名称電池システム
出願人株式会社オートネットワーク技術研究所,住友電装株式会社,住友電気工業株式会社
代理人弁理士法人笠井中根国際特許事務所,個人,個人
主分類H01M 50/202 20210101AFI20250117BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】電池から排出されるガスに温度ヒューズを安定して晒すことで温度ヒューズによる電池の異常検知性能の向上を図ることができ、ワイヤハーネスの経路設計や配索作業を容易にできる、電池システムを開示する。
【解決手段】電池システム10が、内部の圧力が上昇した場合に内部のガスが排出される開放部14が設けられた電池12と、開放部14から排出されるガスが導かれる排気路16と、排気路16においてガスが通過する位置に設けられた温度ヒューズ18と、温度ヒューズ18からの信号により電池12の異常の有無を判定する異常判定部20と、温度ヒューズ18が取り付けられ電池12に対して鉛直方向で上向きの位置に設置された被取付体22と、を備え、排気路16の一部は被取付体22を通っており、温度ヒューズ18は被取付体22を通る排気路16において被取付体22に取り付けられている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
内部の圧力が上昇した場合に内部のガスが排出される開放部が設けられた電池と、
前記開放部から排出される前記ガスが導かれる排気路と、
前記排気路において前記ガスが通過する位置に設けられた温度ヒューズと、
前記温度ヒューズからの信号により前記電池の異常の有無を判定する異常判定部と、
前記温度ヒューズが取り付けられ前記電池に対して鉛直方向で上向きの位置に設置された被取付体と、を備え、
前記排気路の一部は前記被取付体を通っており、
前記温度ヒューズは前記被取付体を通る前記排気路において前記被取付体に取り付けられている、
電池システム。
続きを表示(約 450 文字)【請求項2】
前記排気路の軸線を法線とする仮想平面で前記排気路を切ったときの断面積は、
前記温度ヒューズ側の端部における前記断面積が前記電池側の端部の前記断面積よりも小さい、
請求項1に記載の電池システム。
【請求項3】
前記断面積は、
前記温度ヒューズ側の端部で最小であり前記電池側の端部で最大である、
請求項2に記載の電池システム。
【請求項4】
前記電池側の端部における前記仮想平面を電池側端部仮想平面とし、
前記温度ヒューズ側の端部における前記仮想平面を温度ヒューズ側端部仮想平面としたときに、
前記電池側端部仮想平面と前記温度ヒューズ側端部仮想平面は80度以上100度以下の角度をなして交差している、
請求項2または請求項3に記載の電池システム。
【請求項5】
前記異常判定部は前記被取付体に設けられている、
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電池システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、電池システムに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、内部の圧力が上昇した場合に内部のガスを排出する開放部が設けられた複数の電池と、複数の開放部から排出されたガスを開口部へ導く排気路を備えた電池モジュールが開示されている。この電池システムでは、開口部から排出されたガスが通過する位置に、基準温度以上になった時に変化する非復帰型スイッチ素子である温度ヒューズが配置されている。そして、温度ヒューズを含んで構成された高温異常判定部によって、内部短絡等によるガスの発生を伴う電池の異常をいち早く検知できるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2012/014449号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の電池システムでは、排気路の開口部から排出されるガスに温度ヒューズを晒す必要があるが、開口部から排出されるガスは開口部から全方向に分散して広がることから、温度ヒューズを安定して排出ガスに晒すことができず、温度ヒューズによる電池の異常検知性能が低下するおそれがあった。また、例えば、電池システム内に配索されるワイヤハーネスに温度ヒューズが固定されている場合には、ワイヤハーネスの配索時に温度ヒューズを開口部の近傍に位置合わせする必要があり、ワイヤハーネスの経路設計が制限されたり、配索作業が煩雑となるといった問題を内在していた。
【0005】
そこで、電池から排出されるガスに温度ヒューズを安定して晒すことで温度ヒューズによる電池の異常検知性能の向上を図ることができ、ワイヤハーネスの経路設計や配索作業を容易にできる、電池システムを開示する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の電池システムは、内部の圧力が上昇した場合に内部のガスが排出される開放部が設けられた電池と、前記開放部から排出される前記ガスが導かれる排気路と、前記排気路において前記ガスが通過する位置に設けられた温度ヒューズと、前記温度ヒューズからの信号により前記電池の異常の有無を判定する異常判定部と、前記温度ヒューズが取り付けられ前記電池に対して鉛直方向で上向きの位置に設置された被取付体と、を備え、前記排気路の一部は前記被取付体を通っており、前記温度ヒューズは前記被取付体を通る前記排気路において前記被取付体に取り付けられている、ものである。
【発明の効果】
【0007】
本開示の電池システムによれば、電池から排出されるガスに温度ヒューズを安定して晒すことで温度ヒューズによる電池の異常検知性能の向上を図ることができ、ワイヤハーネスの経路設計や配索作業を容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態1に係る電池システムを示す斜視図である。
図2は、図1に示された電池システムにおけるII-II断面をモデル的に示す縦断面図である。
図3は、実施形態2に係る電池システムをモデル的に示す縦断面図であって、図2に対応する図である。
図4は、実施形態3に係る電池システムをモデル的に示す縦断面図であって、図2に対応する図である。
図5は、図4のV-V断面における要部を拡大して示す縦断面図である。
図6は、図4に示された電池システムを構成する電池から上方に突出する筒状部に対して温度ヒューズが挿し入れられた状態を示す斜視図である。
図7は、図4に示された電池システムを分解状態で示す縦断面図である。
図8は、実施形態4に係る電池システムをモデル的に示す縦断面図であって、図2に対応する図である。
図9は、図8に示された電池システムを分解状態で示す縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<本開示の実施形態の説明>
最初に、本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示の電池システムは、
(1)内部の圧力が上昇した場合に内部のガスが排出される開放部が設けられた電池と、前記開放部から排出される前記ガスが導かれる排気路と、前記排気路において前記ガスが通過する位置に設けられた温度ヒューズと、前記温度ヒューズからの信号により前記電池の異常の有無を判定する異常判定部と、前記温度ヒューズが取り付けられ前記電池に対して鉛直方向で上向きの位置に設置された被取付体と、を備え、前記排気路の一部は前記被取付体を通っており、前記温度ヒューズは前記被取付体を通る前記排気路において前記被取付体に取り付けられている、ものである。
【0010】
本態様によれば、電池の開放部から排出されたガスが導かれる排気路内のガスが通過する位置に温度ヒューズが設けられている。これにより、排気路の外部に温度ヒューズを配置していた従来構造に比して、温度ヒューズを電池から排出されるガスに安定して晒すことができる。その結果、温度ヒューズがより正確にガスの温度を検知することができ、温度ヒューズによる電池の異常検知性能の向上を図ることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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