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公開番号2024121549
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-06
出願番号2023028702
出願日2023-02-27
発明の名称繊維処理剤組成物
出願人白元アース株式会社
代理人弁理士法人IPシーガル
主分類D06M 13/03 20060101AFI20240830BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】繊維製品の風合いを損なうことなく、繊維製品からしわを取り除く効果において優れ、べたつきにくく、容器への充填の際、特に詰め替えの際の泡立ちが解消された繊維処理剤組成物およびこれを用いたスプレー式の繊維処理剤を提供する。
【解決手段】この発明の繊維処理剤組成物は、界面活性剤と、溶媒とを含有するもので、前記界面活性剤として、ジェミニ型界面活性剤を選択し、前記溶媒として、水、或いは水及びこれと相溶可能な溶媒との混合溶媒を選択するものである。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
界面活性剤と、溶媒を含有し、
前記界面活性剤は、
ジェミニ型界面活性剤であり、
前記溶媒は、
水、或いは水及びこれと相溶可能な溶媒との混合溶媒であること
を特徴とする繊維処理剤組成物。
続きを表示(約 990 文字)【請求項2】
前記ジェミニ型界面活性剤は、
アセチレングリコール系のジェミニ型界面活性剤及びそのエトキシ化体から選択されること
を特徴とする請求項1に記載の繊維処理剤組成物。
【請求項3】
前記ジェミニ型界面活性剤は、
下記一般式(I)で表されるアセチレングリコール系のジェミニ型界面活性剤及びそのエチレンオキサイド誘導体から選択されること
を特徴とする請求項1に記載の繊維処理剤組成物。
JPEG
2024121549000009.jpg
4
67
〔上記式(I)中、Rは、炭素数1~10のアルキル基を示す。〕
【請求項4】
前記ジェミニ型界面活性剤は、
2,5,8,11-テトラメチル-6-ドデシン-5,8-ジオール、5,8-ジメチル-6-ドデシン-5,8-ジオール、2,4,7,9-テトラメチル-5-デシン-4,7-ジオール、4,7-ジメチル-5-デシン-4,7-ジオール、2,3,6,7-テトラメチル-4-オクチン-3,6-ジオール、3,6-ジメチル-4-オクチン-3,6-ジオール及びこれらのエチレンオキサイド誘導体から選択されること
を特徴とする請求項1に記載の繊維処理剤組成物。
【請求項5】
前記溶媒は、
水及びこれと相溶可能な溶媒との混合溶媒であること
を特徴とする請求項1又は4に記載の繊維処理剤組成物。
【請求項6】
前記繊維処理剤組成物で、繊維製品又はこれを構成する生地を処理した後の曲げ硬さが、処理する前の曲げ硬さの1.1倍以下であること
を特徴とする請求項1に記載の繊維処理剤組成物。
【請求項7】
水に対する水と相溶可能な溶媒との混合比は、
質量比で、0.15~0.55であること
を特徴とする請求項5に記載の繊維処理剤組成物。
【請求項8】
前記繊維処理剤組成物は、
しわ除去用の繊維処理剤組成物であること
を特徴とする請求項1に記載の繊維処理剤組成物。
【請求項9】
請求項1に記載の繊維処理剤組成物をスプレー容器に充填したこと
を特徴とするスプレー式繊維処理剤。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、繊維処理剤組成物に関するものである。
より詳しくは、衣類などの各種繊維製品やその原料となる生地などに適用される繊維処理剤組成物、特に各種繊維製品やその原料となる生地などからしわを除去する、しわ除去用の繊維処理剤組成物に関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
アイロンなどの熱処理を行うことなく、衣類(例えばワイシャツなど)などの繊維製品からしわを手軽に除去する方法として、衣類などの繊維製品に対して、しわ除去組成物を用いる方法が知られている。
【0003】
例えば、特開2006-161197号公報(特許文献1)においては、衣料に擦りつけながら接触させることにより、シワが形成された部分を引き伸ばし、しかも伸ばされた状態を維持できることによって、有効にシワを除去することができる衣料のシワ除去方法が提案されている。
【0004】
このシワ除去方法は、(a)シリコーン化合物を除く高分子潤滑剤、(b)シリコーン化合物、(c)水溶性有機溶剤、及び(d)水を含有する液状のシワ除去剤を、可撓性材料を用いて擦りながら衣料に接触させるものである。
【0005】
さらに、特開2006-104648号公報(特許文献2)においては、繊維製品にスプレーするだけで繊維製品のしわを効果的に除去することができ、特にアイロンがけやスチームプレス等の熱処理を行わなくても、風合いを損なうことなく、繊維製品のしわを効果的に除去することができる、しわ除去組成物が提案されている。
【0006】
このしわ除去組成物は、一般式(1)又は(2)又は(3)で表される特定の化合物(a)を含有するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2006-161197号公報(特許請求の範囲)
特開2006-104648号公報(特許請求の範囲)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、前記特許文献1に開示されているシワ除去方法では、液状のシワ除去剤が用いられており、このシワ除去剤に含まれている高分子潤滑剤は、繊維間の潤滑性を高める一方で、当該成分が残留することにより繊維がべたついたり、生地が硬化して生地本来の風合いを損ねたりするおそれがあった。
【0009】
また、前記特許文献2に開示されているしわ除去組成物では、当該組成物の残留による風合いの変化の問題については比較的改善されている。
しかしながら、十分なしわ除去効果を得るためには、このしわ除去組成物にポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン系の界面活性剤を多量に配合する必要がある、という問題があった。
さらに、このしわ除去組成物は、これに含まれている界面活性剤の作用により、泡立ちやすく、これをスプレー製剤に適用した場合においては、特に詰め替えの際に、泡立ちにより、スプレー容器から溢れ出す、という問題もあった。
【0010】
この発明はかかる現状に鑑み、生地の硬化によって衣類などの繊維製品の風合いが損なわれることなく、繊維製品からしわを取り除く効果(しわ除去効果)において優れ、べたつきにくく、容器への充填の際、特に詰め替えの際の泡立ちが解消された繊維処理剤組成物、特にしわ除去用の繊維処理剤組成物およびこれを用いたスプレー式の繊維処理剤、特にスプレー式のしわ除去剤を提供せんとするものである。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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