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公開番号2024137642
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-07
出願番号2023188562
出願日2023-11-02
発明の名称捺染方法
出願人株式会社リコー
代理人個人
主分類D06P 7/00 20060101AFI20240927BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】均し工程による画像品質の低下を抑制可能な捺染方法を提供する。
【解決手段】被捺染媒体(布地400)に前処理液を付与して前処理液による前処理液画像を形成する前処理工程と、前処理液画像上で均し部材(均しローラ3、4、スキージ5)を移動させる均し工程と、前処理液画像に捺染液を付与して捺染液による捺染液画像を形成する捺染工程とを有する捺染方法であって、均し部材の移動方向における捺染液画像の形成予定領域の上流側に隣接して、前処理液画像のはみ出し領域(大黒丸P1の領域)を形成することを特徴とする。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
被捺染媒体に前処理液を付与して前処理液による前処理液画像を形成する前処理工程と、前記前処理液画像上で均し部材を移動させる均し工程と、前記前処理液画像に捺染液を付与して捺染液による捺染液画像を形成する捺染工程と、を有する捺染方法であって、
前記均し部材の移動方向における前記捺染液画像の形成予定領域の上流側に隣接して、前記前処理液画像のはみ出し領域を形成することを特徴とする捺染方法。
続きを表示(約 3,000 文字)【請求項2】
被捺染媒体に前処理液を付与して前処理液による前処理液画像を形成する前処理工程と、前記前処理液画像上で均し部材を移動させる均し工程と、前記前処理液画像に捺染液を付与して捺染液による捺染液画像を形成する捺染工程と、を有する捺染方法であって、
前記均し部材の移動方向における前記捺染液画像の形成予定領域の下流側縁部に付与する前処理液の付与密度を、前記下流側縁部以外の前記前処理液画像に付与する前処理液の付与密度よりも、少なくしたことを特徴とする捺染方法。
【請求項3】
前記均し部材を、所定一方向にのみ移動させることを特徴とする請求項1又は2の捺染方法。
【請求項4】
前記均し部材を、所定一方向と、当該所定一方向と反対の方向の双方向に、オーバーラップさせることなく移動させることを特徴とする請求項1又は2の捺染方法。
【請求項5】
前記均し部材を、所定一方向と、当該所定一方向と反対の方向の双方向に、部分的にオーバーラップさて移動させることを特徴とする請求項1又は2の捺染方法。
【請求項6】
被捺染媒体に前処理液を付与して前処理液による前処理液画像を形成する前処理工程と、前記前処理液画像上で均し部材を移動させる均し工程と、前記前処理液画像に捺染液を付与して捺染液による捺染液画像を形成する捺染工程と、を有する捺染方法であって、
前記均し部材の移動方向における前記捺染液画像の形成予定領域の上流側に隣接して、前記前処理液画像のはみ出し領域を形成し、
前記均し部材の移動方向における前記捺染液画像の形成予定領域の下流側縁部に付与する前処理液の付与密度を、前記下流側縁部以外の前記前処理液画像に付与する前処理液の付与密度よりも、少なくし、
前記均し部材を、前記前処理液画像に対して所定の圧力Pで移動させるときの前記捺染液画像の形成予定領域の上流側の前記はみ出し領域における前処理液の付与密度をDa、前記捺染液画像の形成予定領域の下流側縁部に付与する前処理液の付与密度をDbとしたとき、
所定の圧力Pを増大するにつれてDaを増大すると共にDbを減少させ、所定の圧力Pを減少するにつれてDaを減少すると共にDbを増大させる、
ことを特徴とする捺染方法。
【請求項7】
被捺染媒体に前処理液を付与して前処理液による前処理液画像を形成する前処理工程と、前記前処理液画像上で均し部材を移動させる均し工程と、前記前処理液画像に捺染液を付与して捺染液による捺染液画像を形成する捺染工程と、を有する捺染方法であって、
前記均し部材の移動方向における前記捺染液画像の形成予定領域の上流側に隣接して、前記前処理液画像のはみ出し領域を形成し、
前記均し部材の移動方向における前記捺染液画像の形成予定領域の下流側縁部に付与する前処理液の付与密度を、前記下流側縁部以外の前記前処理液画像に付与する前処理液の付与密度よりも、少なくし、
前記均し部材を、前記前処理液画像に対して所定の速度Vで移動させるときの前記捺染液画像の形成予定領域の上流側の前記はみ出し領域における前処理液の付与密度をDa、前記捺染液画像の形成予定領域の下流側縁部に付与する前処理液の付与密度をDbとしたとき、
所定の速度Vを増大するにつれてDaを増大すると共にDbを減少させ、所定の速度Vを減少するにつれてDaを減少すると共にDbを増大させる、
ことを特徴とする捺染方法。
【請求項8】
被捺染媒体に前処理液を付与して前処理液による前処理液画像を形成する前処理工程と、前記前処理液画像上で均し部材を移動させる均し工程と、前記前処理液画像に捺染液を付与して捺染液による捺染液画像を形成する捺染工程と、を有する捺染方法であって、
前記均し部材の移動方向における前記捺染液画像の形成予定領域の上流側に隣接して、前記前処理液画像のはみ出し領域を形成し、
前記均し部材の移動方向における前記捺染液画像の形成予定領域の下流側縁部に付与する前処理液の付与密度を、前記下流側縁部以外の前記前処理液画像に付与する前処理液の付与密度よりも、少なくし、
前記均し部材を、前記前処理液画像に対して所定の繰返し回数Nで移動させるときの前記捺染液画像の形成予定領域の上流側の前記はみ出し領域における前処理液の付与密度をDa、前記捺染液画像の形成予定領域の下流側縁部に付与する前処理液の付与密度をDbとしたとき、
所定の繰返し回数Nを増大するにつれてDaを増大すると共にDbを減少させ、所定の繰返し回数Nを減少するにつれてDaを減少すると共にDbを増大させる、
ことを特徴とする捺染方法。
【請求項9】
被捺染媒体に前処理液を付与して前処理液による前処理液画像を形成する前処理工程と、前記前処理液画像上で均し部材を移動させる均し工程と、前記前処理液画像に捺染液を付与して捺染液による捺染液画像を形成する捺染工程と、を有する捺染方法であって、
前記均し部材の移動方向における前記捺染液画像の形成予定領域の上流側に隣接して、前記前処理液画像のはみ出し領域を形成し、
前記均し部材の移動方向における前記捺染液画像の形成予定領域の下流側縁部に付与する前処理液の付与密度を、前記下流側縁部以外の前記前処理液画像に付与する前処理液の付与密度よりも、少なくし、
前記均し部材を、前記前処理液画像に対して所定の温度Tで移動させるときの前記捺染液画像の形成予定領域の上流側の前記はみ出し領域における前処理液の付与密度をDa、前記捺染液画像の形成予定領域の下流側縁部に付与する前処理液の付与密度をDbとしたとき、
所定の温度Tを増大するにつれてDaを減少すると共にDbを増大させ、所定の温度Tを減少するにつれてDaを増大すると共にDbを減少させる、
ことを特徴とする捺染方法。
【請求項10】
被捺染媒体に前処理液を付与して前処理液による前処理液画像を形成する前処理工程と、前記前処理液画像上で均し部材を移動させる均し工程と、前記前処理液画像に捺染液を付与して捺染液による捺染液画像を形成する捺染工程と、を有する捺染方法であって、
前記均し部材の移動方向における前記捺染液画像の形成予定領域の上流側に隣接して、前記前処理液画像のはみ出し領域を形成し、
前記均し部材の移動方向における前記捺染液画像の形成予定領域の下流側縁部に付与する前処理液の付与密度を、前記下流側縁部以外の前記前処理液画像に付与する前処理液の付与密度よりも、少なくし、
原液の前処理液の希釈の程度が異なることで前記均し部材の移動による引き伸ばされやすさが異なる2種以上の前処理液を使用し、
前記捺染液画像の形成予定領域の上流側のはみ出し領域における前処理液の付与密度をDa、前記捺染液画像の形成予定領域の下流側縁部に付与する前処理液の付与密度をDbとしたとき、前記均し部材の移動によって引き伸ばされやすい前処理液ほど、Daを増大すると共にDbを減少させる、
ことを特徴とする捺染方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、被捺染媒体に対する前処理液の付与領域と付与量を改善した捺染方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
生地等の表面に画像を捺染(印刷)する捺染装置として、例えば特許文献1(特開2016-44363号公報)のインクジェット式の捺染装置が知られている。この捺染装置は、画像が捺染される捺染領域に前処理液を付与(吐出・噴射)した後、当該捺染領域に捺染用インクを付与(吐出・噴射)して画像を捺染する。
【0003】
前処理液を付与した後に、均し工程を入れる場合もある。この均し工程は、例えば特許文献2(特開2015-183339号公報)のように、前処理液画像上で均し部材(均しローラ、均しブレード又は均しスキージ)を移動させるものである。
【0004】
この均し工程により、前処理液を媒体の捺染領域に均一に浸透させることができる。また、布帛のような媒体などは毛羽などが立っていることが多いが、均し工程で毛羽を平らに均す効果も得られる。
【0005】
一方、特許文献3(特開2018-051991号公報)には、前処理液画像のエッジ部(縁部)が有色インク画像のエッジ部(縁部)より外側にはみ出すようにはみ出し部を形成すると共に、当該はみ出し部の前処理液の単位面積あたりの噴射量(付与密度)を外側ほど減らすように形成する捺染方法が開示されている。これは、インクジェットヘッドや吐出条件のばらつき、インクの粘度などのばらつき、及び経時変化などによる前処理液と有色インクとのズレなどに起因する画質の低下を防止するためである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献3の技術は、媒体の捺染領域における前処理液と有色インクとの「ズレ」を防止するものであるが、前記均し工程で発生する「ズレ」は考慮していない。すなわち、均し部材で媒体を均すと、生地に染み込んだ前処理液が均し部材の移動方向に引き伸ばされる。
【0007】
これによって、前処理液の付与領域と捺染領域にズレが発生する。この付与領域のズレが前処理液画像のエッジ部で生じると、前処理液と有色インクとのズレに起因する画像品質(エッジ部鮮鋭性)の低下が発生する。
【0008】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、均し工程による画像品質の低下を抑制可能な捺染方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を解決するため、本発明の捺染方法は、被捺染媒体に前処理液を付与して前処理液による前処理液画像を形成する前処理工程と、前記前処理液画像上で均し部材を移動させる均し工程と、前記前処理液画像に捺染液を付与して捺染液による捺染液画像を形成する捺染工程と、を有する捺染方法であって、前記均し部材の移動方向における前記捺染液画像の形成予定領域の上流側に隣接して、前記前処理液画像のはみ出し領域を形成することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、均し工程による画像品質の低下を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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