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公開番号2024165781
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-28
出願番号2023082275
出願日2023-05-18
発明の名称涼感体及びその製造方法
出願人オリオン株式会社
代理人個人,個人
主分類D06M 23/12 20060101AFI20241121BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】使用時のベタつきが抑制された涼感体を提供する。
【解決手段】本開示に係る涼感体の製造方法は、涼感対象物に接触させて使用される涼感体の製造方法であって、第1混合物準備工程と、吸熱部形成工程とを含む。第1混合物準備工程では、涼感対象物の温度よりも低い温度域において固相から液相に相変化する複数の吸熱材と、複数の吸熱材を保持するための樹脂と、ガラスビーズ又は加熱によって発泡する発泡材とが混合された第1混合物が準備される。吸熱部形成工程では、第1混合物を基材の表面に配置することにより、第1混合物を有する吸熱部が基材の表面上に形成される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
涼感対象物に接触させて使用される涼感体の製造方法であって、
前記涼感対象物の温度よりも低い温度域において固相から液相に相変化する複数の吸熱材と、前記複数の吸熱材を保持するための樹脂と、ガラスビーズ又は加熱によって発泡する発泡材とが混合された第1混合物を準備する第1混合物準備工程と、
前記第1混合物を基材の表面に配置することにより、前記第1混合物を有する吸熱部を前記基材の表面上に形成する吸熱部形成工程と、
を含む、
涼感体の製造方法。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
前記第1混合物準備工程において、前記発泡材が混合された前記第1混合物が準備され、
前記吸熱部を加熱することにより、前記吸熱部の内部で前記発泡材を発泡させる発泡工程を更に含み、
前記吸熱部は、前記涼感体の使用時に、前記基材の表面と交差する高さ方向において前記涼感対象物に接触する接触面を有し、
前記発泡工程において、前記吸熱部の接触面は、前記発泡材の発泡によって粗くなる、
請求項1に記載の涼感体の製造方法。
【請求項3】
前記吸熱部は、前記高さ方向における前記吸熱部の仮想中央面と前記接触面との間の接触部と、前記接触部を除いた非接触部とを有し、
前記発泡工程において、前記吸熱部の内部には、前記発泡材の発泡によって空隙が形成され、
前記接触部に形成される前記空隙の総体積は、前記非接触部に形成される前記空隙の総体積よりも大きい、
請求項2に記載の涼感体の製造方法。
【請求項4】
前記樹脂は、熱硬化性樹脂であり、
前記発泡工程において、前記樹脂は、前記吸熱部が加熱されることによって硬化する、
請求項2又は3に記載の涼感体の製造方法。
【請求項5】
前記基材は、離型フィルムであり、
前記吸熱部を、前記基材から離れた側の表面を介して、布製品の少なくとも一部を構成する生地上に配置する吸熱部配置工程と、
前記生地上に配置された前記吸熱部から前記基材を除去する基材除去工程と、
を更に含む、
請求項2又は3に記載の涼感体の製造方法。
【請求項6】
前記発泡工程において加熱された前記吸熱部を冷却する冷却工程を更に含み、
前記吸熱部配置工程において、前記吸熱部と前記生地との間に熱可塑性の接着材が配置され、
前記接着材は、前記発泡工程において溶融し、前記冷却工程において硬化することにより、前記吸熱部と前記生地とを接着する、
請求項5に記載の涼感体の製造方法。
【請求項7】
前記第1混合物準備工程において、前記ガラスビーズが混合された前記第1混合物が準備され、
前記吸熱部は、前記涼感体の使用時に、前記基材の表面と交差する高さ方向において前記涼感対象物に接触する接触面を有し、
前記吸熱部は、前記高さ方向における前記吸熱部の仮想中央面と前記接触面との間の接触部と、前記接触部を除いた非接触部とを有し、
前記吸熱部形成工程において、前記吸熱部の接触面は、前記ガラスビーズが前記吸熱部の内部に配置されることによって粗くなり、
前記接触部に配置される前記ガラスビーズの総体積は、前記非接触部に配置される前記ガラスビーズの総体積よりも大きい、
請求項1に記載の涼感体の製造方法。
【請求項8】
前記複数の吸熱材と、前記樹脂とが混合された第2混合物を準備する第2混合物準備工程を更に含み、
前記吸熱部形成工程において、
前記吸熱部は、前記第1混合物と前記第2混合物とを前記基材の表面と交差する高さ方向に沿って積層することによって形成され、
前記吸熱部は、前記涼感体の使用時に、前記高さ方向において前記涼感対象物に接触する接触面を有し、
前記吸熱部は、前記接触面を有する接触層と、前記接触層を除く1層以上の非接触層とを有し、
前記第1混合物は、前記接触層を構成し、
前記第2混合物は、各非接触層を構成する、
請求項1~3のいずれか1つに記載の涼感体の製造方法。
【請求項9】
前記第2混合物は、前記第1混合物よりも少ない前記ガラスビーズ又は前記発泡材を有するか、又は前記ガラスビーズ及び前記発泡材を含まない、請求項8に記載の涼感体の製造方法。
【請求項10】
前記基材は、布製品の少なくとも一部を構成する生地である、請求項1~3のいずれか1つに記載の涼感体の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、涼感対象物に接触させて使用される涼感体及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、この種の涼感体としては、例えば、特許文献1に記載のものが知られている。特許文献1に記載の涼感体は、織布又は不織布からなる生地と、当該生地上に配置された吸熱部(涼感材料層)とを備える。吸熱部は、樹脂と、当該樹脂の内部に保持されたマイクロカプセルを有する。マイクロカプセルの内部には、融点が20~39℃である吸熱材(相転移物質)が設けられている。吸熱部は、未硬化の樹脂とマイクロカプセルとの混合物を生地上に塗布し、当該樹脂を硬化させることによって形成される。
【0003】
涼感体に涼感対象物(例えば、人間の皮膚)が接触すると、マイクロカプセル内の吸熱材は、涼感対象物が有する熱によって温められて融解する。このとき、涼感対象物の有する熱が吸熱材へ移動することによって、涼感対象物に涼感が与えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-066995号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載された涼感体の使用方法として、吸熱部を、カバー布などを介さずに涼感対象物に接触させる方法が考えられる。しかしながら、この使用方法においては、涼感対象物が吸熱部を構成する樹脂の表面に触れることになるので、涼感対象物においてベタつきが感じられやすい。このベタつきは、涼感対象物と吸熱部との間に汗などの水分が介在すると、特に強く感じられ得る。したがって、特許文献1に記載の涼感体には、使用時のベタつきを抑制するという観点において、未だ改善の余地がある。
【0006】
したがって、本開示の目的は、前記課題を解決することにあって、使用時のベタつきが抑制された涼感体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示に係る涼感体は、
涼感対象物に接触させて使用される涼感体であって、
布製品の少なくとも一部を構成する生地と、
前記生地上に設けられた吸熱部と、
前記吸熱部の内部に分散して設けられ、前記涼感対象物の温度よりも低い温度域で固相から液相に相変化する複数の吸熱材と、
を備え、
前記吸熱部は、前記生地の厚み方向における中央よりも前記生地に近い側の下部と、前記中央よりも前記生地から遠い側の上部とを有し、
前記吸熱部の上部に設けられたガラスビーズ又は空隙の総体積は、前記吸熱部の下部に設けられたガラスビーズ又は空隙の総体積よりも大きい。
【0008】
本開示に係る涼感体の製造方法は、
涼感対象物に接触させて使用される涼感体の製造方法であって、
前記涼感対象物の温度よりも低い温度域において固相から液相に相変化する複数の吸熱材と、前記複数の吸熱材を保持するための樹脂と、ガラスビーズ又は加熱によって発泡する発泡材とが混合された第1混合物を準備する第1混合物準備工程と、
前記第1混合物を基材の表面に配置することにより、前記第1混合物を有する吸熱部を前記基材の表面上に形成する吸熱部形成工程と、
を含む。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、使用時のベタつきが抑制された涼感体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本開示の第1実施形態に係る涼感体の断面図である。
図1の涼感体の第1製造方法を示すフローチャートである。
第1混合物を模式的に示す断面図である。
第1製造方法の一工程を示す断面図である。
図4に続く工程を示す断面図である。
図5に続く工程を示す断面図である
図1の涼感体の第2製造方法を示すフローチャートである。
第2製造方法の一工程を示す断面図である。
図8に続く工程を示す断面図である。
図9に続く工程を示す断面図である。
本開示の第2実施形態に係る涼感体の断面図である。
図11の涼感体の第3製造方法を示すフローチャートである。
第3製造方法の一工程を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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