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公開番号
2024144172
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-11
出願番号
2024028553
出願日
2024-02-28
発明の名称
合成皮革
出願人
アキレス株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
D06N
3/00 20060101AFI20241003BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約
【課題】機械的強度を損なうことなく、意匠性を付与した合成皮革を提供すること。
【解決手段】表面側から、合成樹脂層、繊維布帛基材の順で設けられてなる合成皮革であって、合成樹脂層は少なくとも、合成皮革の表面側に位置する表皮層(10)と、前記表皮層(10)よりも繊維布帛基材側に位置する内層(20)の2以上の層からなり、前記内層(20)の厚み方向中間部を底とし、表面側において開口する閉塞孔(50)を複数形成する。たとえば前記表皮層(10)と前記内層(20)の色相を変えることで、より意匠性が際立つ合成皮革を提供することができる。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
表面側から、合成樹脂層、繊維布帛基材の順で設けられてなる合成皮革であって、合成樹脂層は少なくとも、合成皮革の表面側に位置する表皮層と、前記表皮層よりも繊維布帛基材側に位置する内層の2以上の層からなり、
前記内層の厚み方向中間部を底とし、前記表面側において開口する閉塞孔が複数形成されてなることを特徴とする合成皮革。
続きを表示(約 340 文字)
【請求項2】
前記表皮層と前記内層の色相が異なることを特徴とする請求項1に記載の合成皮革。
【請求項3】
前記内層の厚みが100μm以上600μm以下であることを特徴とする請求項1また2に記載の合成皮革。
【請求項4】
前記表皮層と前記内層との色差ΔEが、10以上である請求項1または2に記載の合成皮革。
【請求項5】
前記表皮層の厚みAと、前記閉塞孔の底面から前記内層の上端までの厚みBの比率[厚みA/厚みB]が2以下である請求項1または2に記載の合成皮革。
【請求項6】
前記表皮層の波長領域400nm以上800nm以下における光線反射率が20%以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の合成皮革。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、合成皮革に関するものであり、特に意匠性に優れた合成皮革に関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)
【0002】
天然皮革は古くより日常生活に密着するものとして利用されており、皮革生地の有する性状により吸湿、耐熱、耐寒特性と共に強靭な材料として様々な用途で利用されてきた。しかしながら、天然皮革は、供給に限界があり、膨潤に伴う脆弱化や変色等の問題を有するため、これに代わるものとして、合成皮革が用いられている。
合成皮革は天然皮革に似せたものであるが、天然皮革と比べて軽量で取り扱いやすいため、座席シート等の車輌用内装材、ソファーや椅子の座面などの家具用途、カバン或いはジャケット、コートなどの衣料用途等、多岐にわたって使用されている。
【0003】
合成皮革に意匠性を付与する目的で穿孔加工(パーフォレーション加工)を施して、厚み方向に貫通する貫通孔を設けた合成皮革が知られている(特許文献1等)。
しかしながら、貫通孔を設けると合成皮革の機械的強度を担保することが難しい。
これを解決すべく、合成樹脂層のみからなる合成皮革半製品を穿孔加工(パーフォレーション加工)して貫通孔を設け、その後、当該貫通孔を設けた半製品の裏面側に接着剤を用いて織物を積層させることによって、機械的強度を付与した合成皮革も知られている。しかしながら、穿孔加工後に積層工程を有する製造方法によれば、製造工程が増えるため生産性に課題がある(特許文献2等)。また、そのように製造された合成皮革では、接着剤を用いて基材である織物を積層させるため、孔の底面に接着層が形成されることになる。その結果、かかる合成皮革では、孔の底面の色味が不鮮明になり、あるいは底面に露出する接着層が光の反射により意図しないテカリを発生する場合があり、好ましい意匠性が発現しにくい問題もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平11-256483号公報
特開2017-165209号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、機械的強度を損なうことなく、意匠性を付与した合成皮革を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、前記課題を解決すべく鋭意検討し、機械的強度を損なうことなく、意匠性を付与した合成皮革を発明した。
【0007】
本発明は以下を要旨とする。
表面側から、合成樹脂層、繊維布帛基材の順で設けられてなる合成皮革であって、合成樹脂層は少なくとも、合成皮革の表面側に位置する表皮層と、前記表皮層よりも繊維布帛基材側に位置する内層の2以上の層からなり、前記内層の厚み方向中間部を底とし、前記表面側において開口する閉塞孔が複数形成されてなることを特徴とする合成皮革。
【発明の効果】
【0008】
本発明は、内層の厚み方向中間部を底とする閉塞孔を設けることで、機械的強度を損なうことなく、意匠性を付与した合成皮革を提供することができる。特に接着剤層に被覆されることなく、閉塞孔から内層が露出するため、当該内層の色相が鮮明である。そのため、本発明の合成皮革は、スタイリッシュなデザインとすることができる。
そのため、本発明の合成皮革は種々の用途に好適であり、デザイン性と高い機械的強度が求められる車両の内装材用として特に好適に使用できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の合成皮革の一実施形態の平面模式図である。
本発明の合成皮革の一実施形態の断面模式図である。
本発明の合成皮革の一実施形態の断面模式図の部分拡大図である。
従来の穿孔加工(パーフォレーション加工)の合成皮革の断面模式図である。
本発明の合成皮革の他の実施形態の断面模式図の部分拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の合成皮革について、図1~4を用いて説明する。図2、4は、いずれも合成皮革の厚み方向に切断した際の断面図を示す。図3は図2の部分拡大図である。図4は従来例である。また後段に図5を用いて本発明の合成皮革の他の実施形態について説明する。図5は、本発明の合成皮革の他の実施形態の断面模式図の部分拡大図である。
(【0011】以降は省略されています)
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