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公開番号2024141138
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-10
出願番号2023052624
出願日2023-03-29
発明の名称ゴム補強用繊維コード
出願人東レ・デュポン株式会社
代理人個人
主分類D06M 13/11 20060101AFI20241003BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】環境負荷の高い化合物に依拠しないゴム補強用コードであって、高温下でも十分に接着力が高く、コード強力と耐疲労性に優れるゴム補強用コードを提供する。
【解決手段】少なくとも2本以上の下撚りコードを引き揃え、上撚りをかけた有機繊維コードの表面を、エポキシ化合物とラテックスを含むゴム用接着剤で処理した接着剤層を有するゴム補強用コードであって、前記2本以上の下撚りコードのうち、少なくとも1本が、硬化剤を含まないエポキシ化合物で処理された有機繊維で構成されており、コード内層部のエポキシ価(X)と、コード外層部のエポキシ価(Y)が、Y/X=0~0.2であることを特徴とするゴム補強用コード。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも2本以上の下撚りコードを引き揃え、上撚りをかけた有機繊維コードの表面を、エポキシ化合物とラテックスを含むゴム用接着剤で処理した接着剤層を有するゴム補強用コードであって、
前記2本以上の下撚りコードのうち、少なくとも1本が、硬化剤を含まないエポキシ化合物で処理された有機繊維で構成されていることを特徴とするゴム補強用コード。
続きを表示(約 320 文字)【請求項2】
前記ゴム補強用コードにおいて、コード内層部のエポキシ価(X)と、コード外層部のエポキシ価(Y)が、Y/X=0~0.2であることを特徴とする請求項1に記載のゴム補強用コード。
【請求項3】
前記ゴム補強用コードが、下記の(a)及び(b)のうち、いずれか1つ以上を満たすことを特徴とする請求項2に記載のゴム補強用コード。
(a)疲労後強力保持率が70%以上
(b)高温(120℃)接着力が70N/cm以上
【請求項4】
前記有機繊維コードが、少なくともアラミド繊維を含み、該アラミド繊維の比率が50重量%以上であることを特徴とする請求項1~3いずれかに記載のゴム補強用コード。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ゴム補強用繊維コードに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
アラミド繊維、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、レーヨン繊維等の合成繊維は、強度や弾性率があり、しなやかさと軽量性を併せ持つ合成繊維であることから、各種タイヤ、ベルト、コンベヤ等のゴム補強用繊維として用いられている。しかし、合成繊維をゴムと接着させる場合には接着剤で処理する必要がある。レゾルシン・ホルマリン・ゴムラテックス(以下、RFL)は接着力が高く、又、クロロフェノールやトリアジン化合物等は高温下での接着パフォーマンス高める効果があるが、これらの化合物は環境負荷が高い(例えば、特許文献1)。
【0003】
一方、高温下での接着パフォーマンスが低下すると、本来コードが持つ特性を効果的に発揮できなくなり、タイヤ等のゴム資材として用いられた際に、ゴム-コード間の接着面が剥離して破壊するため、これらの課題を解決すべく、高温でも十分に接着力が高い接着剤の開発が求められている。しかも、環境負荷が低い接着剤が望ましい。
【0004】
繊維とゴムとの接着性を高めるためにエポキシ化合物を施与することは、従来から知られている。しかし、タイヤ用途においては、コード強力と耐疲労性が求められるため、コード全体をエポキシ化合物で処理した後、硬化させると、コードが硬くなりすぎることによる、耐疲労性の悪化やコードの強力低下を招く。また、繊維構造内にエポキシ化合物を固定したエポキシ前処理糸を用い、接着剤と繊維間の接着力を保持する方法もあるが、エポキシ処理を高水分下で行うため生産面で課題がある。
【0005】
特許文献2には、繊維(エポキシ前処理糸ではない)コードを、2個以上のエポキシ基を有するエポキシ水溶液で処理した後、ただちに紫外線を照射して硬化させ、RFL接着剤で処理することで、ブレード、スパイラル形状に編組する際の繊維間の摩擦力を低減させ、作業性を向上させる方法が開示されている。しかし、繊維表面はエポキシ処理されていない。
【0006】
特許文献3、4には、繊維表面に硬化性エポキシ化合物の硬化膜と未硬化の硬化性エポキシ化合物が付着している繊維複合体を用いることで、ゴムとの接着性を向上させたゴム補強用コードを得る方法が開示されている。しかし、得られたコードをエポキシ化合物で処理することは記載されていない。
【0007】
また、特許文献5、6では、下撚り及び上撚りしたコードを、エポキシ化合物を含む処理液に浸漬後、RFL系接着剤で処理しているが、環境負荷が高い接着剤を用いている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
再公表2020/031408(特許請求の範囲等)
特開平4-352879号公報(特許請求の範囲等)
特開2021-1558705号公報(特許請求の範囲等)
特開2021-161569号公報(特許請求の範囲等)
特許第4336620号公報(特許請求の範囲等)
特許第4565542号公報(特許請求の範囲、段落0051等)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の課題は、環境負荷の高い化合物に依拠しないゴム補強用コードであって、高温下でも十分に接着力が高く、コード強力と耐疲労性に優れるゴム補強用コードを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するため、本発明者は鋭意検討を行った。そして、撚糸コード内部では有機繊維表面のエポキシ化合物を未硬化のままで存在させ、徐々にコード表面に至るにつれてエポキシ化合物を硬化させるように構成することにより、コード最表面と接着剤との接着性を高め、かつ、高温下での高接着力を得ることに成功した。
(【0011】以降は省略されています)

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