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公開番号2024121425
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-06
出願番号2023028530
出願日2023-02-27
発明の名称新規含窒素化合物又はその塩、それらを含有する植物病害防除剤及び除草剤
出願人国立大学法人京都大学,石原産業株式会社
代理人弁理士法人三枝国際特許事務所
主分類C07D 401/12 20060101AFI20240830BHJP(有機化学)
要約【課題】有害な植物病原菌及び/又は雑草の生育を阻害する新規な含窒素化合物又はその塩を提供することを課題とする。
【解決手段】式(I)で表される含窒素化合物又はその塩を提供する。
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[式中、nは1又は2の整数であり、Qは少なくとも1つ以上の塩素原子で置換されてもよい2-ピリミジニル又は少なくとも1つ以上の塩素原子で置換されてもよい3-ピリダジニルであり、R1は水素原子又はメチルであり、R2は水素原子又はフッ素原子である]
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
式(I):
TIFF
2024121425000017.tif
36
170
[式中、
nは1又は2の整数であり、
Qは少なくとも1つ以上の塩素原子で置換されてもよい2-ピリミジニル又は少なくとも1つ以上の塩素原子で置換されてもよい3-ピリダジニルであり、


は水素原子又はメチルであり、


は水素原子又はフッ素原子である]
で表される含窒素化合物又はその塩。
続きを表示(約 260 文字)【請求項2】
請求項1に記載の含窒素化合物又はその塩を有効成分として含有する植物病害防除剤。
【請求項3】
請求項1に記載の含窒素化合物又はその塩の有効量を、植物体、土壌、種子又は植物病原菌に施用する工程を含む、有害な植物病害を防除する方法。
【請求項4】
請求項1に記載の含窒素化合物又はその塩を有効成分として含有する除草剤。
【請求項5】
請求項1に記載の含窒素化合物又はその塩の有効量を、雑草又は土壌に施用する工程を含む、雑草を防除又はその生育を抑制する方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、新規含窒素化合物又はその塩、それらを含有する植物病害防除剤及び除草剤等に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
世界の農業において、果樹や農作物の実を侵すカビは、農作物の収量や商品性を著しく低下させるため、重要な防除対象の一つとされている。なかでも灰色かび病菌(
Botrytis
cinerea
)は、極めて広い宿主範囲を持ち、ほとんどの野菜や果物、樹木や花を含む200種類以上の栽培食物において寄生し褐変枯死を誘導、さらには、胞子を多量に生産することから薬剤耐性化を引き起こしやすいといった性質を持つ(非特許文献1)。
また、これまでに多くの防除法が生み出されてきたものの、その機序や病原性メカニズムは未だに解明されておらず、現状ではローテーション散布による耐性発達の予防や、水はけの良い環境を作る、カビが生育しにくい湿度を保つなどの対策にとどまっており、安定した効果を発揮する植物病害防除剤の開発が希求されている。加えて、果樹や農作物に関する作業環境において、雑草の生育を阻害する除草剤の開発も強く希求されている。
特許文献1には、植物病害防除効力を有するカルボキサミド化合物が記載されている。しかしながら、特許文献1には、後記式(I)の含窒素化合物、即ち、ピリドン骨格の窒素上に特定のアルキニル基を有する含窒素化合物は記載されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
日本特許出願公開第2007-169259
【非特許文献】
【0004】
Pest Management Science 2002,58,876-878
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、有害な植物病原菌及び/又は雑草の生育を阻害する新規な含窒素化合物又はその塩を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、上記の課題を解決するために鋭意検討した結果、後記式(I)で表わされるピリドン骨格の窒素上に特定のアルキニル基を有する含窒素化合物が、有害な植物病原菌及び/又は雑草の生育を顕著に阻害することを見出し、これらの知見に基づいて本発明を完成した。
即ち、本発明は以下に関する:
[1]式(I)
【0007】
TIFF
2024121425000001.tif
36
170
[式中、
nは1又は2の整数であり、
Qは少なくとも1つ以上の塩素原子で置換されてもよい2-ピリミジニル又は少なくとも1つ以上の塩素原子で置換されてもよい3-ピリダジニルであり、


は水素原子又はメチルであり、


は水素原子又はフッ素原子である]
で表される含窒素化合物又はその塩(以下、化合物(I)又は本発明化合物ともいう)。
[2]化合物(I)を有効成分として含有する植物病害防除剤(以下、本発明の植物病害防除剤ともいう)。
[3]化合物(I)の有効量を、植物体、土壌、種子又は植物病原菌に施用する工程を含む、有害な植物病害を防除する方法。
[4]化合物(I)を有効成分として含有する除草剤(以下、本発明の除草剤ともいう)。
[5]化合物(I)の有効量を、植物体又は土壌に施用する工程を含む、雑草を防除又はその生育を抑制する方法。
【発明の効果】
【0008】
化合物(I)は、有害な植物病原菌及び/又は雑草の生育を効果的に阻害するので、植物病害防除剤や除草剤として有用である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本明細書中に使用される用語の定義を説明する。
用語「置換されてもよい」とは、置換又は無置換であることを意味する。
【0010】
本明細書において、化合物(I)の置換基の意味は以下の通りである。
Qで表される「少なくとも1つ以上の塩素原子で置換されてもよい2-ピリミジニル」は、少なくとも1つ以上の塩素原子で任意の位置で置換された2-ピリミジニル又は無置換の2-ピリミジニルのことである。少なくとも1つ以上の塩素原子を有する場合、例えば、5-クロロ-2-ピリミジニル、4-クロロ-2-ピリミジニル、4,5-ジクロロ-2-ピリミジニル、4,6-ジクロロ-2-ピリミジニルなどが挙げられる。
Qで表される「少なくとも1つ以上の塩素原子で置換されてもよい3-ピリダジニル」は、少なくとも1つ以上の塩素原子で任意の位置で置換された3-ピリダジニル又は無置換の3-ピリダジニルのことである。少なくとも1つ以上の塩素原子を有する場合、例えば、6-クロロ-3-ピリダジニル、5-クロロ-3-ピリダジニル、4-クロロ-3-ピリダジニル、4,5-ジクロロ-3-ピリダジニル、4,6-ジクロロ-3-ピリダジニル、5,6-ジクロロ-3-ピリダジニルなどが挙げられる。
(【0011】以降は省略されています)

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