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公開番号
2024062952
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-05-10
出願番号
2023177263
出願日
2023-10-13
発明の名称
ピラーアレーン複合体
出願人
ダイキン工業株式会社
,
国立大学法人京都大学
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C08L
101/00 20060101AFI20240501BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】本開示は、耐熱性、なかでも耐熱分解性に優れ、かつ官能基の導入が容易な複合体の提供を目的とする。
【解決手段】本開示の複合体は、ポリマーと、前記ポリマーを包接する、1つまたは複数の環状化合物とを含み、前記ポリマーは、130℃以上に、ガラス転移温度および融点から選ばれる少なくとも1つを有し、前記環状化合物は、以下の式(I):
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2024062952000043.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">20</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">116</com:WidthMeasure> </com:Image>
[式(I)中、Aは、各出現においてそれぞれ独立して、-ORおよび-CO-から選ばれる1種またはそれ以上を含む2価のC
4-50
有機基を表し、Rは、各出現においてそれぞれ独立して、1個またはそれ以上のフッ素原子を含んでいてもよい有機基または水素原子を表し、nは、4~20の整数を表す。]で表される化合物を含む。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
ポリマーと、前記ポリマーを包接する、1つまたは複数の環状化合物とを含み、
前記ポリマーは、130℃以上に、ガラス転移温度および融点から選ばれる少なくとも1つを有し、
前記環状化合物は、以下の式(I):
JPEG
2024062952000036.jpg
20
116
[式(I)中、
Aは、各出現においてそれぞれ独立して、-ORおよび-CO-から選ばれる1種またはそれ以上を含む2価のC
4-50
有機基を表し、
Rは、各出現においてそれぞれ独立して、1個またはそれ以上のフッ素原子を含んでいてもよい有機基または水素原子を表し、
nは、4~20の整数を表す。]
で表される化合物を含む、複合体。
続きを表示(約 3,100 文字)
【請求項2】
前記環状化合物は、以下の式(1)~(3):
JPEG
2024062952000037.jpg
25
104
[式(1)中、
R
1
は、各出現においてそれぞれ独立して、水素原子または有機基を表し、
R
2
は、各出現においてそれぞれ独立して、水素原子または有機基を表し、
R
3
は、各出現においてそれぞれ独立して、水素原子または有機基を表し、
R
4
は、各出現においてそれぞれ独立して、水素原子または有機基を表し、
n1は、4~20の整数である。]
JPEG
2024062952000038.jpg
25
104
[式(2)中、
R
5
は、各出現においてそれぞれ独立して、水素原子または有機基を表し、
R
6
は、各出現においてそれぞれ独立して、水素原子または有機基を表し、
n2は、4~20の整数である。]
JPEG
2024062952000039.jpg
30
120
[式(3)中、
R
7
は、各出現においてそれぞれ独立して、水素原子または有機基を表し、
R
8
は、各出現においてそれぞれ独立して、水素原子または有機基を表し、
R
9
は、各出現においてそれぞれ独立して、水素原子または有機基を表し、
R
10
は、各出現においてそれぞれ独立して、水素原子または有機基を表し、
R
11
は、各出現においてそれぞれ独立して、水素原子または有機基を表し、
R
12
は、各出現においてそれぞれ独立して、水素原子または有機基を表し、
n3は、1~19の整数であり、
n4は、1~19の整数であり、
n3とn4の合計は、4~20であり、
n3またはn4を付して括弧で括られた単位の存在順序は式(3)中において任意である。]
のいずれかで表される化合物を含む、請求項1に記載の複合体。
【請求項3】
前記式(1)において、R
1
~R
4
から選ばれる1つまたはそれ以上は、含フッ素有機基である、請求項2に記載の複合体。
【請求項4】
前記式(1)において、R
3
およびR
4
から選ばれる1つまたはそれ以上は、水素原子である、請求項2または3に記載の複合体。
【請求項5】
前記環状化合物は、下記式(1-A)、(2-A)および(3-A):
JPEG
2024062952000040.jpg
25
104
[式(1-A)中、
R
1a
は、各出現においてそれぞれ独立して、1個またはそれ以上の置換基を有していてもよいC
1-30
アルキル基または水素原子を表し、
R
2a
は、各出現においてそれぞれ独立して、1個またはそれ以上の置換基を有していてもよいC
1-30
アルキル基または水素原子を表し、
R
3a
は、各出現においてそれぞれ独立して、1個またはそれ以上の置換基を有していてもよいC
1-30
アルキル基または水素原子を表し、
R
4a
は、各出現においてそれぞれ独立して、1個またはそれ以上の置換基を有していてもよいC
1-30
アルキル基または水素原子を表し、
n1は、4~20の整数である。]
JPEG
2024062952000041.jpg
25
102
[式(2-A)中、
R
5a
は、各出現においてそれぞれ独立して、1個またはそれ以上の置換基を有していてもよいC
1-30
アルキル基または水素原子を表し、
R
6a
は、各出現においてそれぞれ独立して、1個またはそれ以上の置換基を有していてもよいC
1-30
アルキル基または水素原子を表し、
n2は、4~20の整数である。]
JPEG
2024062952000042.jpg
25
107
[式(3-A)中、
R
7a
は、各出現においてそれぞれ独立して、1個またはそれ以上の置換基を有していてもよいC
1-30
アルキル基または水素原子を表し、
R
8a
は、各出現においてそれぞれ独立して、1個またはそれ以上の置換基を有していてもよいC
1-30
アルキル基または水素原子を表し、
R
9a
は、各出現においてそれぞれ独立して、1個またはそれ以上の置換基を有していてもよいC
1-30
アルキル基または水素原子を表し、
R
10a
は、各出現においてそれぞれ独立して、1個またはそれ以上の置換基を有していてもよいC
1-30
アルキル基または水素原子を表し、
R
11a
は、各出現においてそれぞれ独立して、1個またはそれ以上の置換基を有していてもよいC
1-30
アルキル基または水素原子を表し、
R
12a
は、各出現においてそれぞれ独立して、1個またはそれ以上の置換基を有していてもよいC
1-30
アルキル基または水素原子を表し、
n3は、1~19の整数であり、
n4は、1~19の整数であり、
n3とn4の合計は、4~20であり、
ただし、n3またはn4を付して括弧で括られた単位の存在順序は式(3-A)中において任意である。]
のいずれかで表される化合物である、請求項1~4のいずれか1項に記載の複合体。
【請求項6】
前記環状化合物の熱分解温度は、250℃以上である、請求項1~5のいずれか1項に記載の複合体。
【請求項7】
前記ポリマーは140℃以上に、ガラス転移温度および融点から選ばれる少なくとも1つを有する、請求項1~6のいずれか1項に記載の複合体。
【請求項8】
前記ポリマーは、置換基を有していてもよい直鎖状ポリマーである、請求項1~7のいずれか1項に記載の複合体。
【請求項9】
前記ポリマーは、繰り返し構造単位にカルボニル基、エステル基、アミド基、イミド基およびエーテル基からなる群より選ばれる1種を有する直鎖状ポリマーである、請求項1~8のいずれか1項に記載の複合体。
【請求項10】
前記ポリマーは、繰り返し構造単位に芳香族環を有する直鎖状ポリマーである、請求項1~9のいずれか1項に記載の複合体。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、ピラーアレーン複合体に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)
【背景技術】
【0002】
環状化合物とポリマーとが複合した複合体として、ロタキサンや擬ロタキサンが知られている。ロタキサンは、環状化合物と、該環状化合物の環を貫通するポリマーと、該ポリマーの末端に配置された封鎖部位とを有する構造体である。擬ロタキサンは、環状化合物と、該環状化合物の環を貫通するポリマーとを有し、ポリマー末端の封鎖部位を有しない構造体である。
【0003】
かかる複合体として、特許文献1には、シクロデキストリンに、ゲスト化合物としてフルオロポリエーテル分子が包接された包接化合物が記載されている。
特許文献2には、ポリエチレングリコールと、該ポリエチレングリコールを串刺し状に包接するピラーアレーンと、上記ポリエチレングリコールの両末端にアダマンタン基類が配置されたポリロタキサンが記載されている。
非特許文献3には、ピラーアレーンと、ピラーアレーンに包接されたポリエチレンまたはポリプロピレンを含むロタキサンが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2007/058247号
特開2021-138635号公報
【非特許文献】
【0005】
Tomoki Ogoshi et al., "Extension of polyethylene chains by formation of polypseudorotaxane structures with perpentylated piller[5]arenes", Polymer Journal (2014) 46, 77-81.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来から知られている複合体では、耐熱性、なかでも耐熱分解性が十分に満足できるものではなく、また、環状化合物へ導入され得る官能基が制限されている。
【0007】
本開示は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、耐熱性、なかでも耐熱分解性に優れ、かつ官能基の導入が容易な複合体の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示は、以下の態様を含む。
[1]
ポリマーと、前記ポリマーを包接する、1つまたは複数の環状化合物とを含み、
前記ポリマーは、130℃以上に、ガラス転移温度および融点から選ばれる少なくとも1つを有し、
前記環状化合物は、以下の式(I):
JPEG
2024062952000002.jpg
20
116
[式(I)中、
Aは、各出現においてそれぞれ独立して、-ORおよび-CO-から選ばれる1種またはそれ以上を含む2価のC
4-50
有機基を表し、
Rは、各出現においてそれぞれ独立して、1個またはそれ以上のフッ素原子を含んでいてもよい有機基または水素原子を表し、
nは、4~20の整数を表す。]
で表される化合物を含む、複合体。
[2]
前記環状化合物は、以下の式(1)~(3):
JPEG
2024062952000003.jpg
25
104
[式(1)中、
R
1
は、各出現においてそれぞれ独立して、水素原子または有機基を表し、
R
2
は、各出現においてそれぞれ独立して、水素原子または有機基を表し、
R
3
は、各出現においてそれぞれ独立して、水素原子または有機基を表し、
R
4
は、各出現においてそれぞれ独立して、水素原子または有機基を表し、
n1は、4~20の整数である。]
JPEG
2024062952000004.jpg
25
104
[式(2)中、
R
5
は、各出現においてそれぞれ独立して、水素原子または有機基を表し、
R
6
は、各出現においてそれぞれ独立して、水素原子または有機基を表し、
n2は、4~20の整数である。]
JPEG
2024062952000005.jpg
30
120
[式(3)中、
R
7
は、各出現においてそれぞれ独立して、水素原子または有機基を表し、
R
8
は、各出現においてそれぞれ独立して、水素原子または有機基を表し、
R
9
は、各出現においてそれぞれ独立して、水素原子または有機基を表し、
R
10
は、各出現においてそれぞれ独立して、水素原子または有機基を表し、
R
11
は、各出現においてそれぞれ独立して、水素原子または有機基を表し、
R
12
は、各出現においてそれぞれ独立して、水素原子または有機基を表し、
n3は、1~19の整数であり、
n4は、1~19の整数であり、
n3とn4の合計は、4~20であり、
n3またはn4を付して括弧で括られた単位の存在順序は式(3)中において任意である。]
のいずれかで表される化合物を含む、[1]に記載の複合体。
[3]
【発明の効果】
【0009】
本開示の複合体は、耐熱性、なかでも耐熱分解性に優れ、かつ官能基の導入が容易である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、実施例1で得られた複合体のNMRチャートを示す。
図2は、実施例2で得られた複合体のNMRチャートを示す。
図3は、比較例1で得られた精製体のNMRチャートを示す。
図4は、比較例2で得られた精製体のNMRチャートを示す。
図5は、実施例13で得られた各複合体のDSCチャートを示す。
図6は、実施例14で得られた各複合体のDSCチャートを示す。
図7は、実施例15で得られた各複合体のDSCチャートを示す。
図8は、実施例13で得られた各複合体のX線回折チャートを示す。
図9は、実施例14で得られた各複合体のX線回折チャートを示す。
図9は、実施例21で得られた複合体及び精製体のFT-IRチャートを示す。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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