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公開番号2024120460
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-05
出願番号2023027272
出願日2023-02-24
発明の名称装着部材、装着部材付きコルゲートチューブ及びコルゲート付きワイヤーハーネス
出願人古河電気工業株式会社,古河AS株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類H02G 3/04 20060101AFI20240829BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】装着した状態において、コルゲートチューブを湾曲させることができる装着部材、装着部材付きコルゲートチューブ及びコルゲート付きワイヤーハーネスを提供することを目的とする。
【解決手段】ワイヤーハーネス10を挿通する内部空間Sを有する断面環状のコルゲート20に設けられたスリット23に装着される装着部材30は、コルゲート20を高さ方向Hに沿って挟持する第一挟持体40及び第二挟持体50と、ワイヤーハーネス10の配索方向に追随して湾曲する第一貫通部32及び第二貫通部33が設けられ、第一挟持体40及び第二挟持体50は、コルゲート20の長手方向Lに沿って、スリット23に挿通される第一挿通軸部42及び第二挿通軸部52と、高さ方向Hに所定の間隔を隔てて、第一挿通軸部42及び第二挿通軸部52からコルゲートの幅方向Wに向けて延設する一対の第一延設部41及び第二延設部51が備えられている。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項1】
ワイヤーハーネスを挿通する内部空間を有する断面環状のコルゲートチューブに設けられたスリットに装着される装着部材であって、
前記コルゲートチューブを板厚方向に沿って挟持する挟持体と、
前記ワイヤーハーネスの配索方向に追随して湾曲する湾曲部とが設けられ、
前記挟持体は、
前記コルゲートチューブの長手方向に沿って、前記スリットに挿通される挿通軸部と、
前記板厚方向に所定の間隔を隔てて、前記挿通軸部から前記コルゲートチューブの周方向に向けて延設する一対の延設部とが備えられた
装着部材。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記挟持体において、前記周方向の端部から前記周方向の一部を、前記板厚方向に貫通した貫通部が複数設けられ、
前記湾曲部は、前記長手方向に沿って所定の間隔を隔てて設けられた前記貫通部で構成された
請求項1に記載の装着部材。
【請求項3】
前記延設部は、前記挿通軸部から前記周方向の双方に延設し、
前記貫通部は、
前記挿通軸部を越えるように、前記延設部の前記周方向の一端から他方に向けて設けた第一貫通部と、
前記挿通軸部を越えるように、前記延設部の前記周方向の他端から一方に向けて設けた第二貫通部とを有し、
前記第一貫通部と前記第二貫通部とが、前記長手方向に沿って交互に設けられた
請求項2に記載の装着部材。
【請求項4】
一対の前記延設部の少なくとも一方において、前記貫通部の前記周方向の反対側に、前記周方向に沿って、前記板厚方向に窪ませた凹部が設けられた
請求項3に記載の装着部材。
【請求項5】
前記湾曲部は、一対の前記延設部の一方を、前記長手方向に分断する複数の分断部で構成され、
前記分断部は、前記延設部の一方から前記挿通軸部に亘って形成された
請求項1に記載の装着部材。
【請求項6】
前記分断部は、前記延設部の一方及び前記挿通軸部を前記長手方向に分断するとともに、前記延設部の他方の一部分に亘って形成された
請求項5に記載の装着部材。
【請求項7】
前記分断部は、
一対の前記延設部の少なくとも一方を、前記長手方向に分断する第一分断部と、
一対の前記延設部の少なくとも他方を、前記長手方向に分断する第二分断部とを有し、
前記湾曲部は、前記長手方向に沿って交互に設けられた前記第一分断部と前記第二分断部とで構成された
請求項5又は請求項6に記載の装着部材。
【請求項8】
前記挟持体は前記板厚方向に複数設けられ、
前記板厚方向の一方側に配置された前記挟持体を第一挟持体とするとともに、前記第一挟持体の前記延設部を第一延設部とし、
前記板厚方向の他方側に配置された前記挟持体を第二挟持体とするとともに、前記第二挟持体の前記延設部を第二延設部とし、
前記第一挟持体における前記第一延設部の前記他方側と、前記第二挟持体における前記第二延設部の前記一方側とが一体に構成された
請求項1に記載の装着部材。
【請求項9】
前記第一挟持体の前記挿通軸部を第一挿通軸部とし、
前記第二挟持体の前記挿通軸部を第二挿通軸部とし、
前記第一挿通軸部と前記第二挿通軸部との前記周方向の厚みが異なる
請求項8に記載の装着部材。
【請求項10】
前記第一延設部及び前記第二延設部は、前記板厚方向と直交する方向に延設する
請求項8又は請求項9に記載の装着部材。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば、ワイヤーハーネスを挿通する内部空間を有する環状のコルゲートチューブに設けられたスリットに装着する装着部材、装着部材付きコルゲートチューブ及びコルゲート付きワイヤーハーネスに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
自動車に搭載される様々な電気機器類を電気的に接続するワイヤーハーネスは、保護部材の内部に挿通させることで、周辺に配置されている他部材と衝突して損傷することを防止している。このような保護部材として、例えば、湾曲可能な蛇腹構造の円筒体で構成されたコルゲートチューブがある。
【0003】
このようなコルゲートチューブに挿通されたワイヤーハーネスがスリットから抜け出すことを防止するため、コルゲートチューブと同じ曲率を有する保護プレートから突出する突起部を有する装着部材が特許文献1に開示されている。これによると、コルゲートチューブのスリットに突起部を挿入することで、スリットからワイヤーハーネスがはみ出ることを防止できるとされている。
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示されている装着部材は、長手方向に沿って形成されたスリットに突起部材を挿入するため、ワイヤーハーネスの配索経路に合わせてコルゲートチューブを湾曲できないといった問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2002-64917号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
この発明は、装着した状態において、コルゲートチューブを湾曲させることができる装着部材、装着部材付きコルゲートチューブ及びコルゲート付きワイヤーハーネスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明は、ワイヤーハーネスを挿通する内部空間を有する断面環状のコルゲートチューブに設けられたスリットに装着される装着部材であって、前記コルゲートチューブを板厚方向に沿って挟持する挟持体と、前記ワイヤーハーネスの配索方向に追随して湾曲する湾曲部とが設けられ、前記挟持体は、前記コルゲートチューブの長手方向に沿って、前記スリットに挿通される挿通軸部と、前記板厚方向に所定の間隔を隔てて、前記挿通軸部から前記コルゲートチューブの周方向に向けて延設する一対の延設部とが備えられたことを特徴とする。
【0008】
またこの発明は、長手方向に沿ったスリットが設けられた、ワイヤーハーネスを挿通する内部空間を有する断面環状のコルゲートチューブと、前記スリットに装着された上述の装着部材とで構成された装着部材付きコルゲートチューブであることを特徴とする。
さらにまたこの発明は、上述の装着部材付きコルゲートチューブと、前記コルゲートチューブの内部空間に挿通されたワイヤーハーネスとで構成されたコルゲート付きワイヤーハーネスであることを特徴とする。
【0009】
前記ワイヤーハーネスは、被覆電線を複数本束ねて形成される被覆電線の束や、単体の被覆電線だけではなく、情報を伝達する光ファイバーケーブルなどの通信ケーブル、あるいは通信ケーブルの束を含む。
前記延設部は、前記コルゲートチューブの外周に沿って延設する場合や、前記板厚方向に対して直交する方向に延設する場合を含む。なお、前記延設部は、前記周方向の一方又は双方に延設している場合を含む。
【0010】
この発明により、コルゲートチューブに設けられたスリットを挿通軸部で塞ぐことができるとともに、コルゲートチューブを所定の方向に湾曲させることができる。したがって、コルゲートチューブの内部に挿通されたワイヤーハーネスがスリットから露出することを防止しつつ、ワイヤーハーネスの配索経路に合わせて、装着部材を装着したコルゲートチューブを湾曲させることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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