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公開番号2024120109
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-03
出願番号2024105952,2023139758
出願日2024-07-01,2019-04-24
発明の名称計算機によって実行される方法
出願人株式会社ワコム
代理人弁理士法人そらおと
主分類G06F 3/041 20060101AFI20240827BHJP(計算;計数)
要約【課題】ペン位置が検出された場合にもしペン位置を割り当てるための論理領域が決定されていなくても、新たな論理領域を決定してペン位置を割り当てることを可能にする。
【解決手段】指が接触しているタッチ面内の位置であるタッチ位置と、ペンが接触しているタッチ面内の位置であるペン位置とのそれぞれを、タッチ面の座標系により表現された絶対座標により出力する方法であって、ペン位置が検出されたと判定した場合には、論理領域が決定済みであるか否かを判定し、決定済みであると判定した場合に、タッチ面の座標系により表現された該ペン位置を示す絶対座標を、決定済みの論理領域の座標系により表現された絶対座標に変換する一方、論理領域が決定済みでないと判定した場合、オペレーティングシステムによりフォーカスされているウインドウ領域などに基づいて論理領域を決定し、メモリ内に保持する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
計算機によって実行される方法であって、
指が接触しているタッチ面内の位置であるタッチ位置、及び、ペンが接触している前記タッチ面内の位置であるペン位置のいずれが検出されたかを判定し、
前記タッチ位置が検出されたと判定した場合には、前記タッチ面の座標系により表現された該タッチ位置を示す絶対座標を、該タッチ位置の移動した距離及び方向を示す相対座標に変換し、
前記ペン位置が検出されたと判定した場合には、論理領域が決定済みであるか否かを判定し、決定済みであると判定した場合に、前記タッチ面の座標系により表現された該ペン位置を示す絶対座標を、決定済みの前記論理領域の座標系により表現された絶対座標に変換する一方、前記論理領域が決定済みでないと判定した場合、オペレーティングシステムによりフォーカスされているウインドウ領域、カーソルが含まれているウインドウ領域、或いは、ユーザ操作又はアプリケーションによって設定された領域に基づいて前記論理領域を決定し、メモリ内に保持する、
方法。
続きを表示(約 240 文字)【請求項2】
前記ペン位置の検出が所定期間停止した場合に、前記メモリから前記論理領域を削除する、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記タッチ位置が検出されたと判定した場合に、前記メモリから前記論理領域を削除する、
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記ペン位置に続けて前記タッチ位置が検出されたと判定した場合に、該ペン位置を起点として前記相対座標を検出する、
請求項1乃至3のいずれか一項に記載の方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、タッチパッド用のシステムに関し、特に、計算機に対して指及びペンの両方による入力操作を可能にするタッチパッド用のシステムに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
表示装置に重畳配置されたセンサ電極群を用いて、表示面に対するペン及び指それぞれの接触位置を時分割で検出し、オペレーティングシステムに供給する入力システムが知られている。特許文献1には、このような入力システムの一例が開示されている。オペレーティングシステムに供給された位置は、カーソルの移動制御や、描画アプリケーションに対する線画の入力などに用いられる。
【0003】
この種の入力システムからオペレーティングシステムに実際に供給されるデータは、通常、表示面の座標系により表現された座標となる。例えば、長方形である表示面の長辺をx軸、短辺をy軸として定まる二次元座標(x,y)が、ペンや指の接触位置としてオペレーティングシステムに供給される。以下、このように、ある表面の座標系により表現された座標を「絶対座標」と称する。
【0004】
また、ノート型のパソコンなどには、タッチパッドと呼ばれる入力システムを有するものがある。タッチパッドは、ユーザが指を滑らせることのできる平面(以下、「タッチ面」という)を有する装置であり、このタッチ面に対する指の接触位置(以下、「タッチ位置」という)を検出し、オペレーティングシステムに供給するよう構成される。特許文献2には、このようなタッチパッドの一例が開示されている。
【0005】
タッチパッドからオペレーティングシステムに実際に供給されるデータは、通常、タッチ位置の移動した距離及び方向を示すデータとなる。例えば、ある時点で検出されたタッチ位置(x

,y

)を終点とし、その直前に検出されたタッチ位置(x

,y

)を起点とするベクトルを示す座標(x

-x

,y

-y

)が、指のタッチ位置を示すデータとしてオペレーティングシステムに供給される。以下、このようにタッチ位置の移動した距離及び方向を示すデータを「相対座標」と称する。なお、起点となる座標が存在しない場合(すなわち、指がタッチ面に触れた直後)には、オペレーティングシステムへのデータ供給は行われない。相対座標を用いることで、ユーザは、相対的に狭いタッチ面上の同じ領域を繰り返し指でなぞることにより、相対的に広い表示面の全域にカーソルを移動させることが可能になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第6473554号
米国特許第9207801号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、本願の発明者は、タッチ位置だけでなく、タッチ面に対するペンの接触位置(以下、「ペン位置」という)をも検出できるようにタッチパッドを構成することを検討している。
【0008】
しかしながら、本願の発明者がこのようなタッチパッドの実現に向けて詳細な検討を進めたところ、タッチパッドでペン入力を行えるようにしたとしても、線画の入力を正常に行うことは難しい、ということが判明した。つまり、線画を入力する場合には、タッチ面上の位置と表示面上の位置とが一対一に対応していなければならないが、タッチパッドの出力に用いられる相対座標ではそのような関係が成立しないため、線画を正常に入力できなくなるのである。
【0009】
タッチパッドからオペレーティングシステムに供給されるデータを相対座標から上述した絶対座標(この場合、タッチ面の座標系により表現された座標)に変更すれば、ひとまずペンによる線画の入力は可能になる。しかしながら、タッチ面は表示面に比べてかなり小さいことが一般的であるため、この構成によっても、細かい線画を入力することは難しい。加えて、タッチパッドからオペレーティングシステムに供給されるデータを絶対座標に変更してしまうと、上記したような相対座標のメリットが得られなくなるため、指によって行うカーソルの移動制御に支障が生ずることになる。
【0010】
したがって、本発明の目的の一つは、指によるカーソル制御、及び、ペンによる線画入力の両方を好適に実現できるタッチパッド用のシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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