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公開番号2024119701
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-03
出願番号2023038105
出願日2023-02-22
発明の名称包装用容器の気密検査治具
出願人株式会社ヒロハマ
代理人
主分類G01M 3/26 20060101AFI20240827BHJP(測定;試験)
要約【課題】 小さな力で突き刺しができることと、容器材料にしっかりと引っ掛かり容器と治具を密着させられること、を両立した包装用容器の気密検査治具を提供する。
【解決手段】 密着体5と、軸棒に略錐体がついた形状の突刺槍3と、を有する治具であって、使用の際は突刺槍3を容器6に突き刺したあと略錐体部32と密着体5で容器材料を挟み込むことで容器6に密着固定させる包装用容器の気密検査治具1であって、突刺槍3には、その略錐体部32の外周面の少なくとも一部分に径方向内側に窪んだ溝部32bが形成され、突刺槍3の中心軸を含む軸方向の同一断面において、溝部32bの下に位置する略錐体部32の外周面32aの最大外径あるいは最大幅(32D)が溝部32bの上に位置する略錐体部32の外周面32aの最大外径あるいは最大幅(32E)よりも小さい。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
密着体と、軸棒に略錐体がついた形状の突刺槍と、を有する治具であって、前記突刺槍はその尖端が治具の一端になる位置に設けられ、前記密着体は前記突刺槍の略錐体部の底面である顎部の上方に設けられるとともに、使用の際は前記突刺槍を容器に突き刺したあと前記突刺槍の略錐体部と前記密着体で容器材料を挟み込むことで容器に密着固定させる包装用容器の気密検査治具において、
前記突刺槍には、その前記略錐体部の外周面の少なくとも一部分に径方向内側に窪んだ溝部が形成され、前記突刺槍の中心軸を含む軸方向の同一断面において、前記溝部の下に位置する前記略錐体部の外周面の最大外径あるいは最大幅が前記溝部の上に位置する前記略錐体部の外周面の最大外径あるいは最大幅よりも小さいことを特徴とする包装用容器の気密検査治具。
続きを表示(約 770 文字)【請求項2】
前記突刺槍の軸に対して垂直方向の断面において、前記略錐体部の最大外径あるいは最大幅を有する面の断面形状が長手と短手を有することを特徴とする、請求項1に記載の包装用容器の気密検査治具。
【請求項3】
前記密着体に孔を設けて、そこに前記突刺槍の軸棒部を通している構造の場合、前記軸棒部に径方向の厚みを部分的に大きくした出っ張り部を設け、前記突刺槍の前記略錐体部と前記密着体で容器材料を挟み込む前の状態では、前記密着体の前記軸棒部を通す孔の内壁に前記出っ張り部が干渉せず、容器材料を挟み込みきって治具を密着固定させた状態では、前記密着体の前記軸棒部を通す孔の内壁に前記出っ張り部が干渉し、前記軸棒部の出っ張り部を設けていない外周面よりも前記密着体と強く密着するようにしたことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の包装用容器の気密検査治具。
【請求項4】
前記突刺槍の略錐体部と前記密着体で容器材料を挟み込んだ状態で、前記密着体の容器密着面側に、容器の治具突き刺し面から離れるように凹む空隙部が設けられており、前記突刺槍の軸に対して垂直方向の断面でみたとき、前記空隙部の容器に密着している外周縁が、前記略錐体部の最大外周縁よりも大きいことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の包装用容器の気密検査治具。
【請求項5】
前記突刺槍の略錐体部と前記密着体で容器材料を挟み込んだ状態で、前記密着体の容器密着面側に、容器の治具突き刺し面から離れるように凹む空隙部が設けられており、前記突刺槍の軸に対して垂直方向の断面でみたとき、前記空隙部の容器に密着している外周縁が、前記略錐体部の最大外周縁よりも大きいことを特徴とする、請求項3に記載の包装用容器の気密検査治具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、食品、塗料、化学品、燃料油などの運搬や保管に使われる金属製缶の気密性を検査する治具に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
製造される包装用容器に対しては、内容物の漏洩の発生を防ぐために気密検査が行われており、これまでに様々な検査方法が確立されてきた。一例としては、包装用容器に孔を開け、この孔にエビナットをかしめたあと、ここに接続治具を介して圧縮空気又は水の供給用チューブをつなぎ容器に内圧をかけていく方法がある。空圧検査の場合は、容器を水没させて気泡の発生で漏洩を検出するか、漏洩しやすいと思われる箇所に石鹸水を塗布して泡の膨らみで漏洩を検出する。水圧検査の場合は、水の漏れで確認する。
【0003】
上記の検査方法では、包装用容器にドリルで孔を開けたり、ナッターでエビナットをかしめたり、エビナット-チューブ間の接続治具を取り付けたりといった工程があるため手間がかかり、作業性に改善余地があった。また、検査の準備段階で、必要な工具や部品を全て揃えておくことやドリルを使用するための電源の確保が必要であった。
【0004】
そこで、上記のような手間を省くことを目的とした非特許文献1の手持ち治具が知られている。構成としては、支持棒、支持棒の一端に尖端を備える矢じり型の穂、他端には圧力計、穂の上方に密着ゴム、支持棒の上部に圧縮空気又は水の供給用接続口、さらに支持棒には穂を上げ下げするためのレバー、が設けられている。
【0005】
この治具の使用方法は、まずレバーを倒して矢じりを下げた状態にしてから包装用容器に穂を突き刺す。レバーを元の位置に戻すと穂が上がり、密着ゴムと穂の根元顎部で容器の材料が挟みこみまれ、容器に治具が固定される。次いで、支持棒上部から圧縮空気又は水を送り込むと、穂の側面の小孔から容器内に圧縮空気又は水が送りこまれ内圧をかけることができる。
【0006】
このように、包装用容器への孔開け、固定、及び圧供給用接続口の取り付けがこの治具1本で完結する。複数の工具を持ち替える手間がない分作業性が良くなるとともに、準備もこれ1本用意するだけでよい。ドリルを使わないため電源の確保の必要もなくなる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0007】
公益社団法人日本缶詰びん詰レトルト食品協会,“圧力検缶機(ハンドキャンテスター)”,[online],[令和5年1月30日検索],インターネット<URL: https://www.jca-can.or.jp/testtool/makisime.html>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
かかる非特許文献1の手持ち治具は、突き刺しにより垂れ下がった容器の材料を穂の根元額部にしっかりと引っ掛けるために、これらの接触面積がなるべく大きくなるよう容器に孔を開ける穂のサイズが大きめに設計されている。そのため、包装用容器に穂を突き刺しきるにはかなりの力を要し、刺し込み損なうことが多かった。中途半端に孔の開いてしまった包装用容器は検査には使えないため、処分せざるを得ず無駄にしてしまっていた。さらに、突き刺しが強い衝撃になるので圧力計が壊れやすいという欠点もあった。
【0009】
したがって、本発明の目的は、従来の手持ち治具よりも小さな力で突き刺しができることと、容器の孔開け垂れ下げ部にしっかりと引っ掛かり容器と治具を密着させられること、を両立した包装用容器の気密検査治具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記目的を達成するために、本発明に係る包装用容器の気密検査治具は以下の特徴を有する。
(【0011】以降は省略されています)

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