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公開番号
2024119285
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-03
出願番号
2023026074
出願日
2023-02-22
発明の名称
壁パネル
出願人
YKK AP株式会社
代理人
弁理士法人樹之下知的財産事務所
主分類
E06B
1/56 20060101AFI20240827BHJP(戸,窓,シャッタまたはローラブラインド一般;はしご)
要約
【課題】現場作業を軽減でき、かつ、高品質の壁面を構成できるとともに、構造を簡易にできてコストを低減できる壁パネルを提供すること。
【解決手段】壁パネル1は、障子7が配置される開口部を有し、建物の壁面を構成する壁パネルであって、開口部である上材21、下材22および左右の中間縦材には、上アタッチメント51、下アタッチメント52および縦アタッチメントが取り付けられ、開口部とアタッチメントとで障子の枠が構成される。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
障子が配置される開口部を有し、建物の壁面を構成する壁パネルであって、
前記開口部にはアタッチメントが取り付けられ、
前記開口部と前記アタッチメントとで前記障子の枠が構成される
ことを特徴とする壁パネル。
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【請求項2】
請求項1に記載の壁パネルにおいて、
前記開口部は、上材と、下材と、左右の縦材とを備え、
前記縦材、前記上材および前記下材には、左右の縦アタッチメント、上アタッチメントおよび下アタッチメントが取り付けられ、
前記縦材および前記縦アタッチメントで前記枠の縦枠が構成され、
前記上材および前記上アタッチメントで前記枠の上枠が構成され、
前記下材および前記下アタッチメントで前記枠の下枠が構成される
ことを特徴とする壁パネル。
【請求項3】
請求項2に記載の壁パネルにおいて、
前記縦アタッチメント、前記上アタッチメントおよび前記下アタッチメントは、四方枠組みされた状態で前記縦材、前記上材および前記下材に取り付けられている
ことを特徴とする壁パネル。
【請求項4】
請求項2に記載の壁パネルにおいて、
前記縦材、前記上材および前記下材は、前記縦材、前記上材および前記下材で区画される開口に面する見込み面を有し、
前記縦アタッチメント、前記上アタッチメントおよび前記下アタッチメントは、
前記見込み面に固定される固定部と、
前記枠に取り付けられた障子が閉鎖された際に、前記障子に見込み方向に対向する見付け片と、を備え、
前記障子または前記見付け片の一方には他方に当接する気密材が取り付けられている
ことを特徴とする壁パネル。
【請求項5】
請求項2に記載の壁パネルにおいて、
前記縦材、前記上材および前記下材は、
前記縦材、前記上材および前記下材で区画される開口に面する見込み面と、
前記見込み面の室内側端部に連続する室内見付け面とを有し、
前記室内見付け面には、カバー材が取り付けられている
ことを特徴とする壁パネル。
【請求項6】
請求項2に記載の壁パネルにおいて、
前記縦材は、前記上材および前記下材の小口が当接して固定される主縦材と、前記上材および前記下材間に配置されて前記主縦材の側面に固定される中間縦材とを備えて構成され、
前記縦アタッチメントは、前記中間縦材に取り付けられている
ことを特徴とする壁パネル。
【請求項7】
請求項2に記載の壁パネルにおいて、
前記障子は、前記縦材、前記上材、前記下材のいずれかに対して機能部品を介して開閉可能に取り付けられている
ことを特徴とする壁パネル。
【請求項8】
請求項2に記載の壁パネルにおいて、
前記縦アタッチメント、前記上アタッチメントおよび前記下アタッチメントのいずれかの室外側には、機能部材が取り付けられている
ことを特徴とする壁パネル。
【請求項9】
請求項2に記載の壁パネルにおいて、
前記縦材、前記上材および前記下材の室外面には表面材が取り付けられ、
前記表面材および前記縦アタッチメントに跨がる防水テープと、
前記表面材および前記上アタッチメントに跨がる防水テープと、を備える
ことを特徴とする壁パネル。
【請求項10】
請求項2に記載の壁パネルにおいて、
前記下アタッチメントは、前記下材の上面に配置され、
前記下アタッチメントおよび前記下材間には防水シートが配置されている
ことを特徴とする壁パネル。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物の壁面を構成する壁パネルに係り、特に窓用の開口を有する壁パネルに関する。
続きを表示(約 2,900 文字)
【背景技術】
【0002】
建築物の柱および梁の躯体に取り付けられて壁面を構成する壁面ユニットが知られている(例えば特許文献1参照)。この壁面ユニットは、躯体開口枠および建具を備えて構成される。躯体開口枠は、左右の縦材と、左右の縦材の上端間および下端間にそれぞれ連結される上下の横材と、左右の縦材間に設けられるまぐさと、窓台とを備えて構成される。
建具は、枠体および障子を備えて構成される。この建具は、枠体を左右の縦材、まぐさ、窓台に取り付けることで躯体開口枠に取り付けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6923409号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記壁面ユニットは、工場等で製造し、建築現場に搬送して躯体に取り付けることができるため、現場作業を軽減でき、かつ、高品質の壁面を構成できる。このような壁面ユニットの利点を活かしつつ、さらに構造を簡易にできてコストも低減できる壁面ユニットとして利用可能な壁パネルが求められている。
本発明の目的は、現場作業を軽減でき、かつ、高品質の壁面を構成できるとともに、構造を簡易にできてコストを低減できる壁パネルを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の壁パネルは、障子が配置される開口部を有し、建物の壁面を構成する壁パネルであって、前記開口部にはアタッチメントが取り付けられ、前記開口部と前記アタッチメントとで前記障子の枠が構成されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明の壁パネルによれば、現場作業を軽減でき、かつ、高品質の壁面を構成できるとともに、構造を簡易にできてコストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の実施形態の壁パネルを示す内観姿図である。
前記実施形態の壁パネルを示す縦断面図である。
前記実施形態のパネルを示す横断面図である。
前記実施形態の壁パネルのパネル枠、アタッチメントおよびカバー材を示す縦断面図である。
前記実施形態の壁パネルのパネル枠、アタッチメントおよびカバー材を示す横断面図である。
前記実施形態の壁パネルの要部を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1から図5に示すように、本実施形態の壁パネル1は、建築物に取り付ける際に単一の構造体として取り扱われるものであり、パネル枠2と、表面材3と、断熱材4と、アタッチメント5と、カバー材6と、障子7とを備えている。本実施形態では、パネル枠2に対して室内側に開く内開き窓用の障子7を壁パネル1に組み込んでいる。
なお、図1は、壁パネル1を室内側から見た内観姿図であり、図2および図3は、壁パネル1の縦断面図および横断面図であり、図4および図5は、障子7を省略した壁パネル1の縦断面図および横断面図である。なお、各断面図では、アタッチメント5、カバー材6、障子7の断面を示すハッチングを省略している。また、以下の説明において、壁パネル1の左右方向をX軸方向とし、壁パネル1の上下方向をY軸方向とし、壁パネル1の見込み方向(屋内外方向)をZ軸方向とする。X,Y,Z軸方向は互いに直交する。
【0009】
パネル枠2は、図1に示すように、上材21と、下材22と、左右の縦材23、24と、縦材23、24の上端間および下端間にそれぞれ取り付けられる横材25、26とを備えて枠状に構成されている。縦材23、24と横材25、26とは横勝ちで枠組みされている。上材21、下材22は、縦材23、24間に掛け渡されて取り付けられている。上材21および横材25間と、下材22および横材26間には、縦桟27、28が配置されている。
縦材23、24は、上下の横材25、26に連結される主縦材231、241と、主縦材231、241の内周側の側面に固定され、上材21および下材22間に配置された中間縦材232、242とを備えている。
【0010】
縦材23、24を構成する主縦材231、241および中間縦材232、242と、上材21と、下材22と、上下の横材25、26と、縦桟27、28とは、それぞれ木製(中実材)であり、ネジや釘などで互いに連結されている。
パネル枠2は、上材21、下材22、中間縦材232、242で区画される開口29を有する。この開口29には、障子7が配置される。このため、本実施形態では、障子7が配置される開口部20は、上材21、下材22、縦材23、24で構成され、より具体的には、開口部20は、上材21、下材22、縦材23、24の中間縦材232、242で構成される。すなわち、縦材23、24の主縦材231、241は、主にパネル枠2の構成要素として機能し、縦材23、24の中間縦材232、242は、主に開口部20の構成要素として機能する。また、縦材23、24の主縦材231、241および中間縦材232、242は、ネジや釘等で連結されて構造的には一体化されているので、縦材23、24は、パネル枠の縦材としての機能と、開口部の縦材としての機能とを有している。
なお、縦材23、24は、別体の主縦材231、241および中間縦材232、242で構成されるものに限定されず、木材を加工して主縦材231、241および中間縦材232、242が一体に構成された縦材23、24を用いてもよい。また、縦材23、24は、全長にわたって主縦材部分および中間縦材部分を有する同一断面形状に構成してもよい。
したがって、開口部の縦材は、本実施形態の縦材23、24のように、主縦材231、241および中間縦材232、242の2部材で構成してもよいし、1部材で構成してもよい。
さらに、壁パネル1の幅寸法に比べて障子7の幅寸法が小さい場合には、パネル枠2を構成する主縦材231、241と、中間縦材232、242とを左右方向に離して配置してもよい。すなわち、中間縦材232、242を、主縦材231および主縦材241と離間して配置し、主縦材231、241の上下の両端面を上材21、下材22に固定すればよい。この場合、主縦材231、241はパネル枠2の構成要素としてのみ機能し、開口部20の構成要素となるのは中間縦材232、242である。
パネル枠2に形成する開口29の位置や高さ寸法によっては、上材21と横材25とを一体に構成してもよいし、下材22と横材26とを一体に構成してもよい。したがって、開口部20の上材および下材も1部材で構成してもよいし、2部材で構成してもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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