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公開番号
2024118894
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-02
出願番号
2023025463
出願日
2023-02-21
発明の名称
車両用表示装置
出願人
株式会社デンソー
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
B60K
35/00 20240101AFI20240826BHJP(車両一般)
要約
【課題】衝突に伴う上方立ち壁部の変形によるカバーパネルの割れを抑制可能とする車両用表示装置を提供する。
【解決手段】表示部110、立ち壁部132、およびカバーパネル120によって表示本体部101が形成され、表示本体部の上側が、車両のダッシュボード10の上側に飛び出して配置された車両用表示装置であって、立ち壁部において表示部の上側に位置する部分である上方立ち壁部132Aの端部133となる上方端部133Aは、カバーパネルの表面121よりも視認側に突出するように構成されると共に、上方立ち壁部は、内周側面135において、上方端部に向かうほど上方立ち壁部の厚さが順次薄くなるような傾斜部138を有する。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
情報を表示する表示部(110)と、
前記表示部を側方から包囲する筒状部材であって、視認側端部(133)が開口部として形成された包囲部(132)と、
透光性を有し、前記包囲部の開口部を塞ぐように前記表示部の表示面(111)よりも視認側に配置された板状のカバー部(120)と、を備え、
前記視認側端部は、前記カバー部の視認側の表面(121)には被さっておらず、
前記表示部、前記包囲部、および前記カバー部によって表示本体部(101)が形成され、前記表示本体部の上側が、車両のダッシュボード(10)の上側に飛び出して配置された車両用表示装置であって、
前記包囲部において前記表示部の上側に位置する部分である上方包囲部(132A)の前記視認側端部となる上方視認側端部(133A)は、前記カバー部の前記表面よりも視認側に突出するように構成されると共に、
前記上方包囲部は、内周側面(135)において、前記上方視認側端部に向かうほど前記上方包囲部の厚さが順次薄くなるような傾斜部(138)を有する車両用表示装置。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
前記上方包囲部の前記内周側面には、前記カバー部を支持する支持部(134)が設けられており、
前記支持部から前記上方視認側端部までの高さ寸法(h)は、前記上方包囲部と前記カバー部との隙間寸法(d)以下となるように設定された請求項1に記載の車両用表示装置。
【請求項3】
前記カバー部の前記表面に対して、仮想される垂直な縦断面において、
前記表面に対応する第1ライン(L1)と、前記傾斜部に対応する第2ライン(L2)との成す角度を傾斜角度(θw)と定義し、
また、前記車両の前方衝突時における乗員頭部の前記上方視認側端部への衝突を想定したときの衝突方向を示す第3ライン(L3)と、前記第1ラインとの成す角度を衝突角度(θi)と定義したとき、
前記衝突角度≦前記傾斜角度、に設定された請求項1または請求項2に記載の車両用表示装置。
【請求項4】
前記傾斜部の起点(137)の位置は、前記カバー部の前記表面の位置に対応するように設定された請求項1または請求項2に記載の車両用表示装置。
【請求項5】
前記上方包囲部の外周側面(136)において、楔状の除肉部(136a)が設けられた請求項1または請求項2に記載の車両用表示装置。
【請求項6】
情報を表示する表示部(110)と、
前記表示部を側方から包囲する筒状部材であって、視認側端部(133)が開口部として形成された包囲部(132)と、
透光性を有し、前記包囲部の開口部を塞ぐように前記表示部の表示面(111)よりも視認側に配置された板状のカバー部(120)と、を備え、
前記視認側端部は、前記カバー部の視認側の表面(121)には被さっておらず、
前記表示部、前記包囲部、および前記カバー部によって表示本体部(101)が形成され、前記表示本体部の上側が、車両のダッシュボード(10)の上側に飛び出して配置された車両用表示装置であって、
前記包囲部において前記表示部の上側に位置する部分である上方包囲部(132A)の前記視認側端部となる上方視認側端部(133A)は、前記カバー部の前記表面よりも視認側に突出するように構成されると共に、
前記上方包囲部の内周側面(135)には、前記カバー部を支持する支持部(134)が設けられており、
前記支持部から前記上方視認側端部までの高さ寸法(h)は、前記上方包囲部と前記カバー部との隙間寸法(d)以下となるように設定された車両用表示装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、車両用表示装置に関するものである。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
車両用表示装置として、特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1の車両用表示装置は、情報を表示する表示部と、表示部を側方から包囲して、視認側端部が開口した包囲部材と、透光性を有し、包囲部材の開口部を塞ぐように、表示部の表示面よりも視認側に配置されたカバー部材と、を備えている。
【0003】
カバー部材は、包囲部材の内側面から中心側に張り出すカバー受け部に支持されている。また、包囲部材の視認側端部は、カバー部材の視認側表面には被さらないようになっている。
【0004】
そして、包囲部材において表示部の上側に位置する上方包囲部の視認側端部である上方視認側端部は、カバー部材の表面よりも視認側に突出しており、上方視認側端部の突出量は、0.1mm以上、2.0mm以下に設定されている。
【0005】
これにより、車両の前端衝突のときに、乗員の頭部が、カバー部材よりも上方視認側端部に先に衝突するので、カバー部材に衝撃が直接印加されることが抑制され、カバー部材が割れるおそれを低減するようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2020-126155号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、衝突に伴う上方包囲部の変形する形状によっては、上方包囲部がカバー部材に当たる可能性がある。例えば、衝突によって上方包囲部がカバー部材側に倒れるように変形すると、カバー部材に衝撃が印加されて、カバー部材の割れに繋がる。
【0008】
本開示の目的は、上記問題に鑑み、衝突に伴う上方包囲部の変形によるカバー部の割れを抑制可能とする車両用表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示は上記目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。
【0010】
第1の開示では、情報を表示する表示部(110)と、
表示部を側方から包囲する筒状部材であって、視認側端部(133)が開口部として形成された包囲部(132)と、
透光性を有し、包囲部の開口部を塞ぐように表示部の表示面(111)よりも視認側に配置された板状のカバー部(120)と、を備え、
視認側端部は、カバー部の視認側の表面(121)には被さっておらず、
表示部、包囲部、およびカバー部によって表示本体部(101)が形成され、表示本体部の上側が、車両のダッシュボード(10)の上側に飛び出して配置された車両用表示装置であって、
包囲部において表示部の上側に位置する部分である上方包囲部(132A)の視認側端部となる上方視認側端部(133A)は、カバー部の表面よりも視認側に突出するように構成されると共に、
上方包囲部は、内周側面(135)において、上方視認側端部に向かうほど上方包囲部の厚さが順次薄くなるような傾斜部(138)を有する。
(【0011】以降は省略されています)
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