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公開番号2024118712
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-02
出願番号2023025145
出願日2023-02-21
発明の名称液晶配向剤、液晶配向膜、液晶素子、重合体及び化合物
出願人JSR株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G02F 1/1337 20060101AFI20240826BHJP(光学)
要約【課題】塗布性及び保存安定性に優れた液晶配向剤を提供すること。
【解決手段】式(1)で表される部分構造を有する化合物(A)を含有する液晶配向剤とする。式(1)中、R1及びR2は、互いに独立して1価の有機基であるか、又はR1とR2とが互いに合わせられて、R1が結合する酸素原子、R2が結合する酸素原子及びこれら2個の酸素原子が結合する炭素原子と共に構成される環状アセタール構造を表す。Z1は(m+1)価の有機基である。Z2は(n+1)価の有機基である。m及びnは、互いに独立して0又は1である。「*」は結合手を表す。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2024118712000064.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">18</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">170</com:WidthMeasure> </com:Image> 【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記式(1)で表される部分構造を有する化合物(A)を含有する、液晶配向剤。
TIFF
2024118712000054.tif
18
170
(式(1)中、R

及びR

は、互いに独立して1価の有機基であるか、又はR

とR

とが互いに合わせられて、R

が結合する酸素原子、R

が結合する酸素原子及びこれら2個の酸素原子が結合する炭素原子と共に構成される環状アセタール構造を表す。Z

は(m+1)価の有機基である。Z

は(n+1)価の有機基である。m及びnは、互いに独立して0又は1である。「*」は結合手を表す。)
続きを表示(約 2,400 文字)【請求項2】
上記式(1)中のZ

及びZ

のうち少なくとも一方が芳香環基である、請求項1に記載の液晶配向剤。
【請求項3】
上記式(1)中のZ

は、下記式(z1)で表される、請求項1に記載の液晶配向剤。
TIFF
2024118712000055.tif
17
170
(式(z1)中、R
31
及びR
32
は、R
31
が水素原子、炭素数1~10のアルキル基、炭素数1~10のアルコキシ基、若しくは環構造を有する炭素数6~12の1価の基であって、R
32
が炭素数1~10のアルキル基、炭素数1~10のアルコキシ基、若しくは環構造を有する炭素数6~12の1価の基であるか、又はR
31
及びR
32
が互いに合わせられてR
31
及びR
32
が結合する炭素原子と共に構成されるシクロアルカン構造を表す。R
33
は電子供与性基である。「*」は結合手を表す。)
【請求項4】
前記化合物(A)は、ポリアミック酸、ポリアミック酸エステル、ポリイミド、付加重合体及びポリオルガノシロキサンよりなる群から選択される少なくとも1種である、請求項1に記載の液晶配向剤。
【請求項5】
上記式(1)で表される部分構造を有しない重合体を更に含有する、請求項1に記載の液晶配向剤。
【請求項6】
前記化合物(A)は添加剤成分である、請求項5に記載の液晶配向剤。
【請求項7】
前記化合物(A)が架橋性基を有する、請求項6に記載の液晶配向剤。
【請求項8】
前記化合物(A)は、下記式(2)若しくは式(3)で表される化合物に由来する構造単位を含む重合体であるか、又はエポキシ基を有する加水分解性シラン化合物に由来する構造単位におけるエポキシ基と下記式(4)で表される化合物とが反応してなる構造単位を含む重合体である、請求項1に記載の液晶配向剤。
TIFF
2024118712000056.tif
24
170
(式(2)中、Ar

は3価の芳香環基である。Ar

は2価の芳香環基である。X

及びX

は、互いに独立して、単結合、-O-、*

-COO-、*

-OCO-、*

-NR

CO-、*

-CONR

-、-NR

-、*

-OCH

-、*

-OCOCH

-又は*

-NR

COCH

-である。R

は、水素原子、炭素数1~5の1価の炭化水素基又は熱脱離性基である。「*

」はW

との結合手を表す。W

は、置換若しくは無置換の2価の炭化水素基、又は当該炭化水素基の炭素-炭素結合間に-O-、-COO-、-NR

CO-、-NR

-若しくは複素環基を含む2価の基である。R

は、水素原子又は炭素数1~5の1価の炭化水素基である。R

は、炭素数2~8の置換又は無置換のアルカンジイル基である。A

は1価の有機基である。)
TIFF
2024118712000057.tif
16
170
(式(3)中、B

は、下記式(b1-1)~式(b1-4)のいずれかで表される1価の基である。Ar

、X

、X

、W

、R

及びA

は、上記式(2)と同義である。)
TIFF
2024118712000058.tif
33
170
(式(b1-1)~(b1-4)中、R

及びR

は、互いに独立して、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1~10の1価の炭化水素基、若しくは炭化水素基の任意の水素原子がハロゲン原子に置き換えられてなる炭素数1~10の1価の基であるか、又は、R

及びR

が互いに結合してR

及びR

が結合する炭素原子と共に構成される環構造を表す。R

は、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1~10の1価の炭化水素基、又は炭化水素基の任意の水素原子がハロゲン原子に置き換えられてなる炭素数1~10の1価の基である。R

は、炭素数1~10の2価の炭化水素基、又は炭化水素基の任意の水素原子がハロゲン原子に置き換えられてなる炭素数1~10の2価の基である。Ar

は、置換若しくは無置換の2価の芳香環基である。「*」は結合手を表す。)
TIFF
2024118712000059.tif
17
170
(式(4)中、Ar

【請求項9】
請求項1~8のいずれか一項に記載の液晶配向剤を用いて形成された液晶配向膜。
【請求項10】
請求項9に記載の液晶配向膜を備える液晶素子。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、液晶配向剤、液晶配向膜、液晶素子、重合体及び化合物に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
液晶素子としては、電極構造や液晶分子の物性等が異なる種々の駆動方式が開発されており、例えば、TN型やSTN型、VA型、MVA型、面内スイッチング型(IPS型)、FFS型、光学補償ベンド型(OCB型)等の各種液晶素子が知られている。これら液晶素子は、液晶分子を配向させるための液晶配向膜を有する。液晶配向膜は一般に、重合体成分が有機溶媒に溶解又は分散されてなる液晶配向剤を基板表面に塗布し、好ましくは加熱することによって基板上に形成される。
【0003】
液晶分子にプレチルト角を付与する技術として、従来、液晶配向剤により形成された塗膜の表面を布等により一定の方向に擦るラビング法や、感光性の塗膜に放射線を照射する光配向法が知られている。また従来、液晶組成物中に光重合性化合物を予め添加しておき、液晶セルに電圧を印加しながら放射線を照射することによりプレチルト角を付与する方法(PSA(Polymer Sustained Alignment))も提案されている。PSA技術によれば、液晶分子の応答速度を改善でき、また透過率を向上できるとされている。
【0004】
近年における液晶素子の高精細化や多用途化の要求に伴い、液晶素子には電圧保持特性や表示品位の更なる改善が求められており、これを実現するべく種々の液晶配向剤が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、液晶配向膜を構成する重合体成分に、光吸収によりラジカルを発生するラジカル発生構造を導入し、これによりPSA方式の液晶表示素子において液晶の応答速度を向上させることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2015/033921号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ラジカル発生構造を有する成分を液晶配向剤に配合する場合、例えば液晶配向剤の調製時や液晶配向剤の保管時、液晶素子の製造プロセス等において、ラジカル発生構造を有する成分に光が当たることによって光分解が起こり、ラジカル発生構造を有する成分を導入することによる改善効果を十分に得ることができないことが懸念される。液晶配向膜や液晶素子の性能を良好にする観点からすると、液晶配向剤は保存安定性に優れていることが求められる。
【0007】
また近年、液晶素子の高精細化に伴い、液晶配向剤にはより高い塗布均一性が求められており、これを実現するべく、液晶配向剤の溶剤成分には一般に、表面張力が低い有機溶媒(例えば、エーテル類やエステル類、ケトン類、アルコール類等)が適用されることが多い。その一方で、表面張力が低い有機溶媒は、液晶配向剤の成分に対して貧溶媒となる傾向がある。液晶配向剤中の成分が溶剤に均一に溶解されない場合、基板上に形成した液晶配向膜に塗布ムラ(膜厚ムラ)やピンホールが生じたり、塗布領域の端部において直線性を確保できなかったりすることが懸念される。この場合、製品歩留まりが低下したり、液晶配向性や電気特性等の表示性能に影響が及んだりすることが懸念される。また、液晶素子の更なる高精細化を実現するために、液晶配向剤の塗布性を更に良化することが求められる。
【0008】
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、塗布性及び保存安定性に優れた液晶配向剤を提供することを主たる目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
<1> 下記式(1)で表される部分構造を有する化合物(A)を含有する、液晶配向剤。
TIFF
2024118712000001.tif
18
170
(式(1)中、R

及びR

は、互いに独立して1価の有機基であるか、又はR

とR

とが互いに合わせられて、R

が結合する酸素原子、R

が結合する酸素原子及びこれら2個の酸素原子が結合する炭素原子と共に構成される環状アセタール構造を表す。Z

は(m+1)価の有機基である。Z

は(n+1)価の有機基である。m及びnは、互いに独立して0又は1である。「*」は結合手を表す。)
【0010】
<2> 上記<1>の液晶配向剤を用いて形成された液晶配向膜。
<3> 上記<2>の液晶配向膜を備える液晶素子。
<4> 上記式(1)で表される部分構造を有する重合体。
(【0011】以降は省略されています)

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