TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024118350
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-30
出願番号2023024718
出願日2023-02-20
発明の名称気相成長装置及び気相成長方法
出願人大陽日酸株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H01L 21/205 20060101AFI20240823BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】未反応の金属塩化物に起因する配管の閉塞又は腐食を防ぎやすくする。
【解決手段】半導体膜を生成する気相成長装置10が、内部空間21を有し、半導体膜の原料となる金属塩化物を含む原料ガスを内部空間21に配置された基板11上で反応させる反応炉20と、反応炉20の内部空間21を真空排気する排気装置30と、排気装置30による真空排気中に使用される第1系統41と、未反応の金属塩化物を捕集するためのトラップ43が設置され、半導体膜の生成中に使用される第2系統42とを切替え自在に有し、反応炉20の内部空間21から排出される排ガスを流通させる排気配管40とを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
半導体膜を生成する気相成長装置において、
内部空間を有し、前記半導体膜の原料となる金属塩化物を含む原料ガスを当該内部空間に配置された基板上で反応させる反応炉と、
前記反応炉の内部空間を真空排気する排気装置と、
前記排気装置による真空排気中に使用される第1系統と、未反応の金属塩化物を捕集するためのトラップが設置され、前記半導体膜の生成中に使用される第2系統とを切替え自在に有し、前記反応炉の内部空間から排出される排ガスを流通させる排気配管と
を備える気相成長装置。
続きを表示(約 890 文字)【請求項2】
前記反応炉は、前記内部空間を開放するための蓋を有し、
前記排気配管の第1系統は、前記反応炉の内部空間の開放中に当該内部空間に進入した大気又は水分を含む排ガスを流通させる請求項1に記載の気相成長装置。
【請求項3】
前記排気配管の第2系統は、前記半導体膜の生成中に前記基板上で反応しなかった金属塩化物を含む排ガスを流通させる請求項1に記載の気相成長装置。
【請求項4】
前記排気配管の第2系統には、粉体を捕集するフィルターが更に設置されている請求項1に記載の気相成長装置。
【請求項5】
前記排気配管を加熱するヒーターを更に備え、
前記排気配管は、前記第1系統と前記第2系統とに分岐する分岐部を有し、
前記排気配管の第1系統及び第2系統は、当該第1系統及び当該第2系統にそれぞれ設置された第1バルブ及び第2バルブを開閉することで切り替えられ、
前記ヒーターは、前記排気配管の、少なくとも、前記分岐部から前記第1バルブまでの範囲と、前記分岐部から前記第2バルブまでの範囲とを加熱する請求項1に記載の気相成長装置。
【請求項6】
前記ヒーターは、前記排気配管の前記分岐部の上流側を更に加熱する請求項5に記載の気相成長装置。
【請求項7】
前記ヒーターは、前記排気配管の前記第2バルブの下流側を更に加熱する請求項5に記載の気相成長装置。
【請求項8】
前記ヒーターは、前記排気配管の前記第1バルブの下流側を更に加熱する請求項5に記載の気相成長装置。
【請求項9】
前記半導体膜は、III-VI族半導体又はIII-V族半導体を含み、III族成分としてガリウム、アルミニウム、及びインジウムからなる群より選ばれる1種以上を含む請求項1に記載の気相成長装置。
【請求項10】
前記半導体膜は、III-VI族半導体を含み、VI族成分として酸素を含む請求項1に記載の気相成長装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、気相成長装置及び気相成長方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
次世代の半導体デバイスの材料として、窒化ガリウム(GaN)、窒化アルミニウム(AlN)、及び酸化ガリウム(Ga



)などのワイドギャップ半導体が盛んに研究されている。ヒ化ガリウム(GaAs)又はリン化インジウム(InP)を使用した超高効率低損失を実現する太陽電池の研究も行われている。これらのデバイスの製造には、主にMOCVD法が用いられている。「MOCVD」は、metal organic chemical vapor deposition(有機金属気相成長)の略語である。
【0003】
MOCVD法において原料となる有機金属は炭素(C)を含む。そのため、一定量の、具体的には10
15
cm
-3
以上の炭素(C)が不純物として膜中に混入する。炭素(C)濃度がn型不純物よりも高い場合、低濃度n型伝導性制御が困難となるため、炭素(C)を含まない原料を使用することが理想である。
【0004】
そこで注目されているのがHVPE法である。「HVPE」は、halide vapor phase epitaxy(ハライド気相成長)又はhydride vapor phase epitaxy(ハイドライド気相成長)の略語である。HVPE法は、金属ガリウム(Ga)と塩素系ガスとを反応させて供給される一塩化ガリウム(GaCl)又は三塩化ガリウム(GaCl

)など、原料に炭素(C)をほとんど含まないことがメリットである。
【0005】
特許文献1及び特許文献2には、HVPE法を実施するための装置、すなわち、HVPE装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
国際公開第2011/142402号
特開2019-196293号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
既存のHVPE装置の原料利用効率は数%程度である。原料となるGaCl

などの金属塩化物のほとんどは反応せずにガス排気用の配管へ流れる。金属塩化物は低温において凝縮及び固化しやすい性質があるため、配管の閉塞の原因となる。金属塩化物が流れる配管に大気成分が混入すると、金属塩化物の加水分解で生じる塩化水素により配管の腐食も発生する。特に、量産型のHVPE装置では、未反応のまま排気系に流れる金属塩化物の量が必然的に多くなるため、配管の閉塞及び腐食が大きな課題となる。
【0008】
本開示の目的は、未反応の金属塩化物に起因する配管の閉塞又は腐食を防ぎやすくすることである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の幾つかの態様を以下に示す。
【0010】
[1]
半導体膜を生成する気相成長装置において、
内部空間を有し、前記半導体膜の原料となる金属塩化物を含む原料ガスを当該内部空間に配置された基板上で反応させる反応炉と、
前記反応炉の内部空間を真空排気する排気装置と、
前記排気装置による真空排気中に使用される第1系統と、未反応の金属塩化物を捕集するためのトラップが設置され、前記半導体膜の生成中に使用される第2系統とを切替え自在に有し、前記反応炉の内部空間から排出される排ガスを流通させる排気配管と
を備える気相成長装置。
(【0011】以降は省略されています)

特許ウォッチbot のツイートを見る
この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

大陽日酸株式会社
液面センサ
18日前
大陽日酸株式会社
2次冷媒の冷却装置
21日前
大陽日酸株式会社
凍結保存用ボックス
25日前
大陽日酸株式会社
再凝縮装置及び冷却装置
4日前
大陽日酸株式会社
供給方法および供給装置
18日前
大陽日酸株式会社
空気分離装置及び空気分離方法
5日前
大陽日酸株式会社
気相成長装置及び気相成長方法
18日前
大陽日酸株式会社
液体窒素充填方法及び液体窒素充填装置
27日前
大陽日酸株式会社
重水素化化合物の製造方法および製造装置
21日前
大陽日酸株式会社
遠隔監視操作システム、中継装置、遠隔監視操作方法、中継方法及びプログラム
29日前
東レ株式会社
二次電池
5日前
個人
安全なNAS電池
5日前
ユニチカ株式会社
負極集電材
5日前
エイブリック株式会社
半導体装置
20日前
サンケン電気株式会社
半導体装置
20日前
株式会社GSユアサ
蓄電素子
1か月前
東京パーツ工業株式会社
コイル装置
27日前
トヨタ自動車株式会社
二次電池
27日前
オリオン機械株式会社
電源装置
29日前
光森科技有限公司
光源モジュール
21日前
株式会社CTK
アンテナ取付装置
12日前
東京応化工業株式会社
基板支持体
15日前
TDK株式会社
コイル部品
12日前
住友電気工業株式会社
半導体装置
1か月前
株式会社ドクター中松創研
V3D半導体
14日前
株式会社東京精密
シート剥離装置
25日前
株式会社東京精密
シート剥離装置
15日前
日本無線株式会社
導波管接続構造
1か月前
ローム株式会社
半導体装置
19日前
住友電装株式会社
コネクタ
27日前
株式会社ミクニ
電磁アクチュエータ
12日前
富士電機株式会社
電磁接触器
5日前
三菱電機株式会社
半導体装置
27日前
株式会社半導体エネルギー研究所
二次電池
11日前
ミクロエース株式会社
基板処理方法
8日前
日本航空電子工業株式会社
コネクタ
5日前
続きを見る