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公開番号2024117448
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-29
出願番号2023023560
出願日2023-02-17
発明の名称リラクタンスモータ
出願人愛三工業株式会社
代理人弁理士法人 快友国際特許事務所
主分類H02K 1/24 20060101AFI20240822BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】リラクタンスモータのロータコアの変形を抑制するための技術を提供する。
【解決手段】リラクタンスモータは、ロータコアを備えるリラクタンスモータであって、前記ロータコアは、複数のフラックスバリアと、複数の前記フラックスバリアのうちの少なくとも2つ以上に設けられる複数のブリッジと、を備える。前記フラックスバリアは、前記ロータコアの円弧状の外周部の近傍に円弧中心を有する円弧形状の空洞部である。前記ブリッジは、前記フラックスバリアを架橋するように設けられている。前記ブリッジの軸線は、前記ロータコアの回転中心の周方向又はその接線方向に沿って配置されている。前記ブリッジの端部は、当該ブリッジと隣接するブリッジの端部の近傍に配置されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ロータコアを備えるリラクタンスモータであって、
前記ロータコアは、
複数のフラックスバリアと、
複数の前記フラックスバリアのうちの少なくとも2つ以上に設けられる複数のブリッジと、を備え、
複数の前記フラックスバリアは、それぞれ、円弧形状の空洞部であり、
複数の前記ブリッジは、それぞれ、前記フラックスバリアを架橋するように設けられており、
複数の前記ブリッジのそれぞれの端部は、隣接するブリッジの端部の近傍に配置されている、リラクタンスモータ。
続きを表示(約 890 文字)【請求項2】
請求項1に記載のリラクタンスモータであって、
複数の前記ブリッジは、第1フラックスバリアに設けられる第1ブリッジと、前記第1フラックスバリアより前記回転中心側に配置される第2フラックスバリアに設けられる第2ブリッジと、を含んでおり、
前記第2ブリッジの軸線と前記ロータコアの磁極境界を通るq軸との間の鋭角側の角度は、前記第1ブリッジの軸線と前記q軸との間の鋭角側の角度より小さい、リラクタンスモータ。
【請求項3】
請求項2に記載のリラクタンスモータであって、
前記第1ブリッジの軸線と前記第2ブリッジの軸線との交点は、前記第1フラックスバリアと前記第2フラックスバリアとの間に位置する、リラクタンスモータ。
【請求項4】
請求項1に記載のリラクタンスモータであって、
複数の前記ブリッジは、第1フラックスバリアに設けられる第1ブリッジと、前記第1フラックスバリアより前記回転中心側に配置される第2フラックスバリアに設けられる第2ブリッジと、を含んでおり、
前記第2ブリッジの幅は、前記第1ブリッジの幅より大きい、リラクタンスモータ。
【請求項5】
請求項1に記載のリラクタンスモータであって、
前記ブリッジが設けられる複数の前記フラックスバリアのうち、前記回転中心から最も離れた位置に配置される前記フラックスバリアに設けられる前記ブリッジの軸線は、前記ロータコアの磁極境界を通るq軸に垂直に延びている、リラクタンスモータ。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか一項に記載のリラクタンスモータであって、
前記ブリッジが設けられる複数の前記フラックスバリアのうち、前記回転中心から最も離れた位置に配置される前記フラックスバリアに設けられる前記ブリッジは、前記ロータコアの磁極中心を通るd軸と前記ロータコアの外周との交点から、前記ロータコアの磁極境界を通るq軸に下した垂線より、前記ロータコアの外周側に配置されている、リラクタンスモータ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書に開示する技術は、ロータコアを備えるリラクタンスモータに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
ロータコアを備えるリラクタンスモータが開発されている。リラクタンスモータのロータコアには、複数のフラックスバリアが設けられているものがある。フラックスバリアは、円弧状の空洞部である。このため、ロータコアの機械的強度の低下を抑制するために、フラックスバリアには、部分的にブリッジが架橋される。例えば、特許文献1には、複数のフラックスバリアが設けられたロータコアが開示されている。特許文献1では、フラックスバリアにはブリッジが形成されている。複数のフラックスバリアは、ロータコアの外周部の近傍に位置する共通の円弧中心を有している。ブリッジの軸線は、漏れ磁束を低減させるために、複数のフラックスバリアの円弧中心に向かって伸びている。また、隣接するブリッジは、軸線が同一直線上に位置しないように、離れた位置に配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-180132号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のリラクタンスモータでは、フラックスバリアに設けられるブリッジは、その軸線が複数のフラックスバリアの共通の円弧中心に向かって延びている。しかしながら、フラックスバリアの共通の円弧中心に向かう方向は、ロータコアの回転によりロータコアにかかる遠心力の方向とは異なっている。このため、特許文献1のロータコアでは、ブリッジの端部付近に応力が部分的に集中してしまう。このように、ブリッジの一部に応力が集中するようにブリッジを配置すると、ロータコアが変形するという問題があった。
【0005】
本明細書は、リラクタンスモータのロータコアの変形を抑制するための技術を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本技術の第1の態様では、リラクタンスモータは、ロータコアを備えるリラクタンスモータであって、前記ロータコアは、複数のフラックスバリアと、複数の前記フラックスバリアのうちの少なくとも2つ以上に設けられる複数のブリッジと、を備える。複数の前記フラックスバリアは、それぞれ、円弧形状の空洞部である。複数の前記ブリッジは、それぞれ、前記フラックスバリアを架橋するように設けられている。複数の前記ブリッジのそれぞれの端部は、隣接するブリッジの端部の近傍に配置されている。
【0007】
この構成によれば、ブリッジは、その端部が、隣接するブリッジの端部の近傍に位置するように配置される。すなわち、隣接するブリッジは近い位置に配置され、複数のブリッジは、全て近い位置に配置される。このようにブリッジを配置すると、ブリッジの一部に応力が集中し難くなり、ブリッジ全体に均等に応力がかかり易くなる。このため、回転によりロータコアが変形し難くなり、リラクタンスモータの性能が低下することを抑制できる。
【0008】
第2の態様では、上記の第1の態様において、複数の前記ブリッジは、第1フラックスバリアに設けられる第1ブリッジと、前記第1フラックスバリアより前記回転中心側に配置される第2フラックスバリアに設けられる第2ブリッジと、を含んでいてもよい。前記第2ブリッジの軸線と前記ロータコアの磁極境界を通るq軸との間の鋭角側の角度は、前記第1ブリッジの軸線と前記q軸との間の鋭角側の角度より小さくてもよい。この構成によれば、ロータコアの回転中心に近い位置に配置されているブリッジほど、q軸との間の鋭角側の角度が小さくなる。このようにブリッジを配置することによって、ブリッジの軸線の向きが、ロータコアにかかる遠心力の方向と近くなる。このため、ブリッジの一部に応力が集中し難くなり、より確実にロータコアの変形を抑制できる。
【0009】
第3の態様では、上記の第2の態様において、前記第1ブリッジの軸線と前記第2ブリッジの軸線との交点は、前記第1フラックスバリアと前記第2フラックスバリアとの間に位置していてもよい。この構成によれば、ブリッジの一部に応力が集中し難くなり、より確実にロータコアの変形を抑制できる。
【0010】
第4の態様では、上記の第1~第3の態様のいずれか1つにおいて、複数の前記ブリッジは、第1フラックスバリアに設けられる第1ブリッジと、前記第1フラックスバリアより前記回転中心側に配置される第2フラックスバリアに設けられる第2ブリッジと、を含んでいてもよい。前記第2ブリッジの幅は、前記第1ブリッジの幅より大きくてもよい。この構成によれば、ロータコアの回転中心に近い位置に配置されているブリッジほど、ブリッジの幅が大きくなる。このようにブリッジを配置することによって、より確実にロータコアの変形を抑制できる。
(【0011】以降は省略されています)

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