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公開番号2024115590
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-27
出願番号2023021281
出願日2023-02-15
発明の名称光輝性動画模様
出願人独立行政法人 国立印刷局
代理人
主分類B42D 25/342 20140101AFI20240820BHJP(製本;アルバム;ファイル;特殊印刷物)
要約【課題】
光輝性動画模様を作成するにあたってその圧縮した画像を加工する方法において、動画効果は制限されるという問題があった。
【解決手段】
本発明は、モアレ拡大方式やインテグラルフォトグラフィ方式の画線構成を応用して、基画像を圧縮及び分割圧縮することで動画効果を生じさせる凹凸構造物において、動画効果に関与しない方向の描画領域を動画効果に関与する方向の描画領域として再配置することで圧縮率を緩和し、従来の構成では不可能であった描画方法由来の再現性の限界を超えて、高い動画効果を実現することを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
基材上の少なくとも一部にユニット群が第一の方向に隣接して複数配置されて成る凹凸構造群を有する光輝性動画模様であって、
前記ユニット群は、配置方向と配置ピッチに規則性を備え、かつ光輝性を有する凹凸構造要素が、分割圧縮又は圧縮された基画像の内部、外部あるいは輪郭に配されて成るユニットを、第二の方向に隣接して複数配置して成り、
前記凹凸構造要素の角度は連続的に変化し、前記第二の方向に隣接する前記ユニット同士の前記凹凸構造要素の角度が前記第二の方向に対して鏡面対称、かつ、前記曲線又前記直線の延在方向が同一方向であって、
前記第二の方向に隣接する前記ユニット同士の少なくとも一方には、前記第一の方向に配置ピッチの倍数の距離分ずれた位置の基画像が分割又は圧縮されて配されて成ることを特徴とする光輝性動画模様。
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
画像入力手段、配置設定手段、画像データ作成手段、転写手段を有する作製装置を用いて、光輝性動画模様を作成する作成方法であって、
前記画像入力手段によって、基潜像要素の基となる基画像データ、光輝性要素の基となる曲線状の凹凸構造を複数配列した基光輝性要素データを入力する画像入力工程と、
前記配置設定手段によって、前記画像入力手段より入力された前記基画像データに対し、前記基潜像要素データを作成するための基潜像要素に対する基画像の分割圧縮又は圧縮の設定を行い、設定された基潜像要素の配置の設定及び基光輝性要素データを作成するための基光輝性要素の配置の設定する配置設定工程と、
前記画像データ作成手段によって、前記基光輝性要素データと前記基潜像要素群データを合成し、前記合成された前記基光輝性要素データと前記基潜像要素群データを前記第二の方向に対してn分割(nは、2以上の整数)してn個の領域を作成し、前記n個の領域における光輝性動画模様の変化に関与しない方向の前記基光輝性要素データと前記基潜像要素群データの合成された領域について間引き処理を行って削除し、前記間引き処理により削除された領域に対して、前記間引き処理によって残された前記動画模様に関与する方向の動画模様に関与する方向の前記基光輝性要素データと前記基潜像要素群データの合成された領域を再配置して光輝性要素データと潜像要素データを作成し、前記光輝性要素データと前記潜像要素データの重なり合わせた部分を抽出して凹凸構造群データを作成する画像データ作成工程と、
前記転写手段によって、前記凹凸構造群を基材に転写する転写工程を有することを特徴とする光輝性動画模様を作成する方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、偽造防止効果を必要とするセキュリティ印刷物である銀行券、パスポート、有価証券、身分証明書、カード、通行券等の貴重印刷物の分野において用いられる、反射光や回折光が生じる角度において画像が動いて見える凹凸構造物に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
画像が動いて見える動画効果は、アイキャッチ性が高く、偽造することが困難であることから、近年、セキュリティ印刷物の真偽判別要素として多く用いられる傾向にある。この効果を備えた技術の一つに、印刷やエンボス加工やインプリント等によって光を強く反射する特性を有する凹凸構造を付与することで動画効果を実現する技術群がある。また、これらの技術の中でも特に効果の高い技術として、凹凸構造を回折格子によって作り出したホログラムがあり、銀行券やパスポート等の最高のセキュリティが要求されるセキュリティ印刷物にも貼付されて広く用いられている。
【0003】
凹凸構造を利用して動画効果を実現した技術の中に、圧縮された画像や、分割圧縮された画像を用い、これらを部分的にサンプリングすることで動画効果を再現する技術がある。これらは、モアレが拡大されて見えるモアレ拡大現象(Moire Magnification)と呼ばれる特殊な現象や、インテグラルフォトグラフィと呼ばれる古典的な立体画像の録画・再生方法を利用するものである。
【0004】
これらの圧縮あるいは分割圧縮された画像を用いる技術の中に、金属切削やエンボス加工等によって動画効果を生じさせる技術が存在する(例えば、特許文献1)。また、回折格子を用いたホログラムの一つとして、特許文献1の技術のような圧縮あるいは分割圧縮された画像を、回折格子から生じる回折光によってサンプリングする技術(例えば、特許文献2参照)が存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2015-171774号公報
特開2021-81705号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1及び特許文献2に記載の技術は、画像中の物体の動きや位置等が微妙に異なるといった、前後の画像に相関はあるが実際には不連続である複数の画像を次々とチェンジさせて物体が動いているように見せる、いわゆるパラパラ漫画方式で動画効果を生じさせる一般的な画線構成と異なり、圧縮あるいは分割圧縮した画像の一部をサンプリングする特殊な画線構成によって動画効果を実現しており、再生される画像の動きは完全な連続性を有しているために、特に動画のなめらかな表現に優れる。ただし、この技術群では、動画効果の高さ、より具体的には画像の動きの大きさ(幅)を高める上で技術的な限界が存在するという問題があった。
【0007】
特許文献1及び特許文献2に記載の従来の技術において、画像の動きの大きさ(幅)を高めるためには基となる画像を一定の方向に可能な限り強く圧縮する必要があった。画像を強く圧縮するほど、再生される画像の動きの大きさは大きくなる反面、強く圧縮した画像を正確に再生するためにはそれに見合った画像の再現性が要求される。
【0008】
しかし、光輝性動画模様を作成するにあたってその圧縮した画像を加工・描画する方法、例えば印刷、レーザー描画、金属加工、インプリントや電子線描画等の方法において、各々の描画方法に由来する画像圧縮の再現性の限界が必ず存在する。描画方法由来の限界を超えて画像を圧縮すれば、正確に再現できず再生される画像は不鮮明となる。この制限に従う結果、描画装置の画像の再現性の限界以下に圧縮の割合を留める必要があり、結果として圧縮した画像の加工・描画方法由来の再現性の限界によって動画効果(動きの幅)は制限されるという問題があった。
【0009】
本発明は、上記課題の解決を目的とするものであり、モアレ拡大方式やインテグラルフォトグラフィ方式の画線構成を応用して、基画像を圧縮及び分割圧縮することで動画効果を生じさせる凹凸構造物において、動画効果に関与しない方向の描画領域を動画効果に関与する方向の描画領域として再配置することで圧縮率を緩和し、従来の構成では不可能であった描画方法由来の再現性の限界を超えて、高い動画効果を実現することを特徴とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、基材上の少なくとも一部にユニット群が第一の方向に隣接して複数配置されて成る凹凸構造群を有する光輝性動画模様であって、ユニット群は、配置方向と配置ピッチに規則性を備え、かつ光輝性を有する凹凸構造要素が、分割圧縮又は圧縮された基画像の内部、外部あるいは輪郭に配されて成るユニットを、第二の方向に隣接して複数配置して成り、凹凸構造要素の角度は連続的に変化し、第二の方向に隣接するユニット同士の凹凸構造要素の角度が第二の方向に対して鏡面対称、かつ、曲線又直線の延在方向が同一方向であって、第二の方向に隣接するユニット同士の少なくとも一方には、第一方向に配置ピッチの倍数の距離分ずれた位置の基画像が分割又は圧縮されて配されて成ることを特徴とする光輝性動画模様である。
(【0011】以降は省略されています)

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